『十角館の殺人』 綾辻行人著

1987年初版デビュー作です。
始まり序文が良かったです。そして・・

 

 

「計画はすでに出来上がっいる。

その為の準備もほぼ整えてある。

あとはただ、彼らが罠に捕らえられるのを待つだけだ。」

こんなところろからスタートです。
 

十角形の奇妙な外観を持つ「十角館」という建物がある角島。

この館を建てた天才建築家・中村青司は

青屋敷で謎の焼死を遂げていた。

半年後、無人島角島に大学ミステリー研究会の

男女七人が合宿で訪れる。

一人ずつ謎の連続殺人事件が・・ 

アガサ・クリスティ「そして、誰もいなくなった」のようです。

ドラマ?映画は見ましたが、小説は初めて読み始めです。

アガサ、エラリイ、ポウ 登場人物はニックネーム

ミステリー作家からとって呼び合っています。

犯人は? 疑心暗鬼に、だが孤島角島から

出ることができるのは、一週間後である。

 

 

角島・孤島の館 島・本土 連続殺人

トリック 過去の事件 謎の文書 一文 どんでん返し

ミステリー要素満杯の作品です。 

 

実写化無理といわれていましたが、

艱難辛苦 Huluで配信されているようです。

映像は、ほぼ見ないけど。 

ページを捲った一言・・・・・えええ~凄い!!

文庫本447頁 その他で491頁 結構ありましたね。
カバー装画:喜国雅彦氏 月にうさぎでなく、髑髏です。

カバー装画表紙は、やはり「十角館」

青い屋根の館の方がいいかなと思います。

初版からのロングセラー小説で換える場合も

多々でしょうけれど・・好みもあり難しい変更ですね。

 


 

薄緑色の小さなガラス瓶を海に投げる。

ラストに・・・ このような展開はあることで、

お見事~と思いますが、これほどに準備整えた復讐ならば・・

それはないでしょ?と思わないでもないです。

最後に作者さんは悩んだりもされるのでしょう?

ええ~どうして? とてもワクワクさせてもらいました。