ムチャセコイ2:令和6年度上期の第一種電気工事士学科試験問題4から問題6までの解答例 | 日本と芸能事が大好きな Ameyuje のブログ

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米合衆国領土グアム島と仏領ポリネシアのタヒチ島とボラボラ島しか訪れた他国無し。比較対象が少ないのに「僕に一番合うのは日本」と思う。反日国に侮辱されても毅然とした態度をとらない現在の母国には「いやんなっちゃうな~」と立腹するけど、やっぱり日本が大好き。

昨日に引き続き、仕事関連の作業をそのままセコく、ブログネタとして流用させて頂きます。

問題4.
定格電圧 100V 定格消費電力1kWの電熱器の電熱線が全長の10%のところで断線したので, その部分を除き, 残りの90%の部分を 電圧 100Vで1時間使用した場合、発生する 熱量 [k]]を求めよ。
ただし, 電熱線の温度による抵抗の変化は無視するものとする。

★答え(以下の4つから選びなさい)★

(解答へのアプローチ例)
まず押さえておくべきことは、交流回路で負荷全体にかかる電圧がV[V]で、負荷に流れる電流がI[A]のとき、両者の積を皮相電力S[VA]と呼び、

問題4の回路のように負荷が「電熱器」と設定されている場合は、負荷の要素は純粋な電気抵抗R[Ω]だけなので、貰った皮相電力S[VA]は全て発熱仕事をする有効電力P[W]になるので、力率  cosθが100[%](cosθ=1)の回路と呼べる……ということである。

 ※皮相電力を表す 式は 

S[VA]=P[W]÷(cosθ[%]÷100) である。

 ※逆に有効電力を表す 式は 

P[W]=S[VA]×(cosθ[%]÷100) である。

次に押さえておくべきことは、今回は電気エネルギーが電熱線で発生させるジュール熱 kJ を求めるのが目的なので、 

ジュール J という単位は、電力(仕事率)P[W]と時間(秒)t[Sec]の積と同じ

であるという事。 つまり、

 J =W・S (ジュールはワット・秒)でも表現できる…ということ。

さて、まず断線する前の電熱線の抵抗値の計算は、

P[W]=(V^2[V])÷R[Ω] の式を変形して、

 R[Ω]=(100[V]^2)÷1000[W] となり、

 R=10[Ω] だとわかる。

素材と断面積が同じ金属の抵抗値は、その導体の長さに比例するので、
全長が90[%]に減った後の、電熱線の抵抗値Rafterは

 10[Ω]×0.9=9[Ω] である。

この抵抗値を持つ電熱線に定格の100[V]を加えると 

 100[V]÷9[Ω]≒11[A] の電流が流れる。

その時の電熱線の P[W]は、I^2・R の式を用いて、

 11^2×9 = 121 × 9 = 1089[W] ≒ 1.09[kW]

となり、使用した1時間を秒換算した 3600[Sec] と掛けると、ジュール熱が求まる。

 1.09[kW] × 3600 [s]= 3920.4[kWs]=3920.4[kJ]
 

となり、解答選択肢の中では一番近い ハ.4000[kJ]が答えとなる。
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問題5.
下図のような三相交流回路において、 電源電圧は200V、 抵抗は4Ω、 リアクタンスは 3Ωである。 回路の全消費電力 [kW]を求めよ。

★答え(以下の4つから選びなさい)★

(解答へのアプローチ例)
まず 基本知識として、三相交流回路の 消費電力 P[W] を求める基本公式は、

3φP[W] = √3×線間電圧VL[V]×線路電流IL[A]×力率cosθ となり、

この公式は回路の接続形態が スター結線でも デルタ結線でも同じ式で使用できる。

ただし、今回は別アプローチとして、 まず1相の 相電流IP[A] を求めたあとで、
1相分の発熱 1φP[W] = IP^2×R[Ω] を求めて、それを3倍(3相分)にする方法を採用したい。

まず、1相の相電流は 交流回路のオームの法則により 
 相電圧VP[V] ÷1相の合成インピーダンスZ[Ω] で求まるので、

 

その式を利用して、
相電圧VP[V]は、線間電圧VL[V]を√3で割った値になるので、
 VP[V]=VL[V]/√3 と置く…①
 

次にインピーダンスZ[Ω]は、抵抗成分3つを三辺に持つ直角三角形を考えて、三平方の定理でt解いても良いが、 今回は3辺のうち2辺にあたる 底辺の長さが4(抵抗値R[Ω])で、高さが3(リアクタンスXL[Ω])だと わかっているので、未知の斜辺の長さに当たるインピーダンスZ[Ω]は、定理を利用するまでも無く 3対4対5 の良く出題される比率になっているので、斜辺に当たるインピーダンスZ の大きさは 5[Ω]…② と分かる。

①と②の値を使って、

線路電流IL=相電流IP=相電圧VP[V]÷合成インピーダンスZ[Ω]

⇔ 相電流IP=(VL[V]/√3)÷合成インピーダンスZ[Ω]
⇔ 相電流IP=(200/√3)÷5
⇔ 相電流IP=200/5√3
相電流IP=40/√3…③が求まる

 

ここで、1相分の1φP[W]は 相電流IP[A]の2乗×抵抗Rの4[Ω]で求まり、それを3相分に増やすと回路全体の消費電力になるので、そのような式に当てはめると、

((40/√3)^2)×4[Ω]×3相分

=1600÷3×4×3(単位を省略してます)
=1600×4
=6400[W]÷1000(単位の接頭辞kキロを付けるために1000で割ります)
=6.4[kW] 

となり、解答選択肢の中では ハ.6.40[kW]が答えとなる。

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問題6.
下図のような単相3線式配電線路において、負荷抵抗は10Ω 一定である。 
スイッチ A を閉じ、 スイッチBを開いているとき、図中 の電圧Vは 100Vであった。
この状態から スイッチBを閉じた場合、 電圧Vはどのように変化するかを4つの選択肢の中から1つ選んで答えよ。
ただし、電源電圧は一定であり、電線1線当たり の抵抗 [Ω] は 3線とも等しいものとする。

★答え(以下の4つから選びなさい)★

(解答へのアプローチ例)
まず問題の単相3線回路について、線路の名を

「上段を外線L1」、

「中段を中性線N」、

「下段を外線L2」 と呼ぶことにする。

回路全体を見渡し、A,Bそれぞれのスイッチを閉じた場合を想像すると、上段の外線L1と中性線Nで構成される単相2線回路の負荷も、中段の中性線Nと下段L2で構成される単相2線回路の負荷も 共に10[Ω] と等しい大きさなので、A,Bの両スイッチを閉じた場合には、この単相三線回路全体は「平衡状態」が成立し、中性線Nの電流値 IN[A] はゼロアンペアになる。

 

次に、最初の条件である「スイッチAを閉じて、スイッチBを開いている時」には、上側の回路だけが閉回路となって線路に電流I[A]が流れる。

この時、上側回路の負荷10[Ω]の両端には 100[V]の受端電圧Vが現れると提示されているので、線路に流れる電流 I[A] は 

 100[V]÷10[Ω]=10[A]…①

と求まる。

また、その時には 電源の送端電圧が 104[V] と提示されているので、

電源から負荷に流れていく電流 I[A]と上段の外線L1の線路抵抗r[Ω]との積にあたる「電圧降下が生じるし、負荷から電源に戻っていく電流I[A]と中段の中性線Nの線路抵抗r[Ω]との積にあたる「電圧降下」も生じる。

線路で発生した電圧降下 e[V]は、

 e[V]=104[V]-100[V]=4[V]と求められ、 それは行きと戻り2線分の電圧降下を合わせた値なので、

後であたえた条件である「上のこの状態からBスイッチを閉じた時」に、受端電圧V[V]がどのように変化するか?という設問なので、 後の条件では平衡状態が成立して、先の2線分の電圧降下4[V]が、中性線Nに電流が流れなくなることから、外線L1 の1線分の電圧降下だけになるので、4[V]の半分の2[V]に電圧降下は減少する。 これは受端電圧が2[V]上昇する結果を産む。

従って、解答選択肢の中では ロ.約2「v]上がる が答えとなる

宝石赤宝石緑宝石ブルー宝石紫

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