好きな相棒・名コンビといえば？
もう四半世紀ほど昔にテレビ朝日系列のテレビドラマとして放映が始まった『トリック（TRICK）』の主人公２人、自称天才物理学者の上田次郎（演者：阿部寛さん）と、自称売れっ子マジシャンの山田奈緒子（演者：仲間由紀恵さん）でしょうかね。
この二人が超能力者や占い師たちが起こすミステリアスな事件を解決していくドラマ「トリック」ではストーリー中に多種のパロディや小ネタが散りばめられていて愉快でした。
さて、先日 当ブログで Open AI社がこの2024年に発表した テキストデータから動画を自動作成する画像生成AI「Sora」について紹介させて頂き、人間というよりは「漫画アニメーション＋人間」レベルながら、ポルノ産業がすでにそれらを商業ベースに載せていることも少し書きました。
思えば、私は３年前、2021年04月04日 の「テーマ：私 信」でも『つくるひと それぞれ ♪迷い道くねくね♪』と言う表題の記事の中で、当時のAIが作ったこの世に存在しない少女の写真を紹介しました。
コレ
それが、その翌 2022年にOpenAI社が公開した画像生成AIの「Stable Diffusion」ではさらに洗練された画像・イラストをコンピュータAIが生成するようになりました。
つい先ほど アクセスした「Stable Diffusion」紹介のホームページに以下の言葉が掲げられ、その下にサンプルイメージが貼り付けられていました。
『
Text to image with AI Art Generator.
Create awe-inspiring masterpieces effortlessly and explore the endless possibilities of AI generated art.
Enter a prompt, choose a style, and watch ImagineArt - AI art generator bring your ideas to life!
』
（以下、機械翻訳）
AI Art Generator によるテキストから画像への変換。
畏敬の念を抱かせる傑作を簡単に作成し、AI が生成するアートの無限の可能性を探求します。
プロンプトを入力し、スタイルを選択し、ImagineArt - AI アート ジェネレーターがあなたのアイデアに命を吹き込む様子をご覧ください。
（以下、テキストデータからAIアートジェネレーターが描画した作品）
このようなレベルの作業をAIがこなしてしまうようになれば、グラフィックデザイナー、アートデザイナーの雇用は一体どうなってしまうのでしょうか？
そんな心配が湧き上がってきます。
そして、この精度の画像・イメージを「Sora」がテキストベースの脚本・演技指導で動かしてしまう…となれば、映像業界にえらい騒動が持ち上がるのは目に見えています。
それは もう三十数年前、マイケル・キートン主演で映画復活した「Batman バットマン(1989年)」や「Batman Returns バットマン リターンズ(1992年)」の頃から、映画内で本来俳優が行うべき仕事をバットマンのCGがこなしたシーンを作ったことに対してハリウッドの俳優労働組合が大問題だとして追及した時から始まった歴史的課題でもありますからね。
2023年の時点では、CGとAIに仕事が奪われないように「バットマンの空中戦等はCGでも良いが、マスクを外して俳優が演技する場面をCGとAIに置き換えることはしないように」とプロダクション側に要請しているようですね。
「えぇ～っ？そんな俳優の顔のアップをCGとAIに置き換えるなんて～？」
とお笑いの皆さま。
すぐ下に貼った女性の静止画は元サイズの1/4に画質を落としたものですが、これもAIが描いたこの世に存在しない女性です。
先頭から２枚目の「この世に存在しない少女の写真」と比べても指数倍的に精度が向上していることがお分かりいただけると思います。
現在 この女性が動く時代、文字で指定した通りの動作を彼女が実現する時代に突入しているわけです。
で、以下は蛇足です。
関心の無い方は ここまでで読むのをやめて頂いて結構です
【画像生成AI『Stable Diffusion』とは】
Stable Diffusion（安定した拡散）は、画像生成に使用されるニューラルネットワークモデルの一種です。
この手法は、OpenAIによって開発され、画像生成の分野で注目を集めています。Stable Diffusionは、教師なし学習の一形態であり、特に画像生成のための生成モデルとして利用されます。
Stable Diffusionの基本的なアイデアは、生成したい画像を「徐々に」生成していくというものです。具体的には、初期化されたノイズから始めて、そのノイズを段階的に変化させていきながら、各段階で生成された画像をディープラーニングモデルによって修正していきます。このプロセスは、確率的な「拡散」ステップと安定化ステップを交互に繰り返すことで行われます。
Stable Diffusionは、その名前が示すように、生成プロセスを安定化させるために設計されています。これにより、生成された画像の品質を向上させ、不安定なアーティファクトやノイズを減らすことができます。
この手法は、高品質の画像生成や、特定の画像タスク（例えば、画像修復や編集）において優れた結果を示すことが報告されています。また、Stable Diffusionは、他の画像生成モデルと比較して、比較的少ないトレーニングデータで高品質な画像を生成できるという利点も持っています。
【ハリウッド映画界に存在する複数の労働組合】
ハリウッド映画界には、労働者の権利や福利厚生のために努力する複数の労働組合が存在します。これらの組合は、俳優、監督、脚本家、撮影スタッフ、編集者、助演技術者など、映画制作に携わるさまざまな職種の労働者を代表しています。
以下は、主なハリウッド映画界の労働組合のいくつかです：
◆Screen Actors Guild-American Federation of Television and Radio Artists (SAG-AFTRA):
俳優や放送業界のプロフェッショナルを代表する組合です。SAGとAFTRAはかつて別々の組合でしたが、2012年に合併し、映画やテレビ、ラジオの分野での労働者の権利を一体的に管理しています。
◆Directors Guild of America (DGA):
映画やテレビの監督を代表する組合であり、彼らの権利や福利厚生を保護し、映画制作におけるクリエイティブな決定権を守る役割を果たしています。
◆Writers Guild of America (WGA):
脚本家を代表する組合であり、映画やテレビ番組の脚本家の権利を守り、賃金交渉を行います。
◆International Alliance of Theatrical Stage Employees (IATSE): 映画やテレビの制作スタッフ、助演技術者、労働者を代表する組合で、撮影、衣装、舞台美術、照明、音響など、映画制作の様々な側面をカバーしています。
以上の労働組合は、映画業界における労働条件の向上や公正な賃金、労働者の権利の保護などを求めるために活動しています。
また、労働組合はしばしば労使間の交渉や労働者の権利の実現に向けて働きかけるだけでなく、教育プログラムや福利厚生プランの提供など、メンバーのサポートも行っています。
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