悪役が魅力的な作品は?
もう5年ほど前の映画になりますが、ホアキン・フェニックスが主演した『JOKER(2019年)』あたりでしょうかねぇ~
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Crew
監督 … トッド・フィリップス
Written by Todd Phillips
Scott Silver
脚本 … トッド・フィリップス
… スコット・シルヴァー
based on characters created
by Bob Kane , Bill Finger , Jerry Robinson
原作(キャラクター創作)
… ボブ・ケイン
… ビル・フィンガー
… ジェリー・ロビンソン
Music by Hildur Guðnadóttir
音楽 … ヒドゥル・グドナドッティル
Cinematography by Lawrence Sher
撮影 … ローレンス・シャー
Editing by Jeff Groth
編集 … ジェフ・グロス
衣装デザイン … マーク・ブリッジス
Produced by Todd Phillips , Bradley Cooper , Emma Tillinger
製作 … トッド・フィリップス
… ブラッドリー・クーパー
… エマ・ティリンガー・コスコフ
Cast
Arthur Fleck / JOKER … Joaquin Phoenix
アーサー・フレック / ジョーカー役 … ホアキン・フェニックス
:貧しい暮らしの中で、自分自身も精神的疾患を抱えながら認知症気味の母親の面倒を見ている男性。スタンダップコメディアンになる夢を持っているが、自分の意思に関係なく突然笑いだしてしまう精神的な疾患を抱えていて、次第に妄想と現実の区別がつかなくなってきている。
Penny Fleck … Frances Conroy
ペニー・フレック役 … フランセス・コンロイ
:アーサーの母親で、認知症気味で体が不自由というハンディを抱えている。若い頃はにゴッサムシティの大富豪であるウェイン家にメイドとして仕えていたらしい。アーサーにはトーマス・ウェインなら自分たちを助けてくれると語ったり、トーマス・ウェイン宛に手紙を出したりしており、彼女の行動はアーサーにトーマス・ウェインが自分の父親ではないかと妄想させるきっかけを与えてしまう。
Sophie Dumond … Zazie Beetz
ソフィー・デュモンド役 … ザジー・ビーツ
:アーサーと同じアパートに住むシングルマザーの女性。
Murray Franklin … Robert De Niro
マレー・フランクリン役 … ロバート・デ・ニーロ
:人気トーク番組「マレー・フランクリン・ショー」の司会者でアーサーの憧れの人物。自分の番組が視聴者を獲得できるのならばアーサーのような「きわもの人物」の出演も企画するような現実主義者。
Thomas Wayne … Brett Cullen
トーマス・ウェイン役 … ブレット・カレン
:ゴッサムシティに多数の企業を持つ大富豪。政界に進出して市議会議員になったものの、医療制度の解体を推し進めたことで、困窮する貧困層からバッシングを受けている。
アルフレッド・ペニーワース役 … ダグラス・ホッジ
:トーマス・ウェインの執事。ある日ブルースに近づいてきたアーサー・フレックに嫌悪感と警戒感を抱く。
ブルース・ウェイン役 … ダンテ・ペレイラ=オルソン
:トーマスの息子で原作である「バットマン」の主人公。
原作では本作の終盤で描かれるように両親を目の前で殺害されるが、父母を喪った悲しみから立ち上がり、後に成人してから以降はコウモリのコスチュームを纏って犯罪者に立ち向かうクライムファイターになる。
Detective Garrity… Bill Camp
ギャリティ刑事役 … ビル・キャンプ
:ゴッサム市警の刑事
Detective Burke … Shea Whigham
バーク刑事役 … シェー・ウィガム
:ゴッサム市警の刑事。
Randall … Glenn Fleshler
ランドル役 … グレン・フレシュラー
:アーサーの同僚の道化師。少年たちから暴行を受けたアーサーに半ば強引に拳銃を貸し与え、最後にはアーサーによって刺殺される。
Gary … Leigh Gill
ゲイリー役 … リー・ギル
:アーサーの同僚の道化師で小人症のために同僚達から身長をネタにからかわれる。アーサーにとっては自分に優しく接してくれる唯一の存在だった人物。
Gene Ufland … Marc Maron
ジーン・アフランド役 … マーク・マロン
:マレー・フランクリン・ショーのプロデューサー。
Carl (Arkham State Hospital Clerk) … Brian Tyree Henry
カール役 … ブライアン・タイリー・ヘンリー
:アーカム州立病院の事務員。アーサーが資料開示を求めて来院した時に彼の母親ペニー・フレックの極秘資料を誤ってアーサーに奪われてしまう。
「ジョーカー」は、2019年に公開されたアメリカの映画で、ワーナー・ブラザースとDCコミックスによって製作されました。監督はトッド・フィリップスです。
この映画では、ホアキン・フェニックスが主演し、アーサー・フレックという名前の男性を演じています。彼は、ゴッサム・シティで孤独で鬱屈した生活を送りながら、心の病に苦しみます。アーサーはクラウン・フェスティバル・エンターテインメント社で働くピエロの役者であり、彼の夢はコメディアンとして成功することです。
物語は、彼の心の闇が次第に深まり、やがて彼が「ジョーカー」として知られるようになる過程を描いています。アーサーが社会の矛盾や不条理に対する怒りを抱き、それが彼を狂気と犯罪に駆り立てる様子が描かれます。
映画は、社会的なテーマや心理的な要素を掘り下げ、演技と映像美で高い評価を受けました。特にホアキン・フェニックスの演技は称賛され、彼はその役でアカデミー賞を含む多くの賞を受賞しました。
物語
※以下ウィキペディアからのストーリーです※
1981年のゴッサム・シティは大都市でありながらも財政的には崩壊状態にありました。
だから街には失業者や犯罪者があふれて貧富の差は大きくなるばかりです。
そんな荒廃した街に住む男性のアーサー・フレックは、派遣ピエロとして小金を稼ぎながら年老いた母親ペニーと2人きりのつましい生活を送っていました。
そんな彼には「緊張すると発作的に笑い出してしまう」精神疾患のハンディキャップがありました。そのため、ゴッサムシティが行政で補助している定期的なカウンセリングを受けていますが、次第に精神安定剤の使用量が増える自分自身の現状に苦しんでいました。
しかしアーサーには一流のコメディアンになるという夢がありました。
ネタを思いつけば持ち歩いているノートに記録するアーサー。
そして尊敬する大物芸人のマレー・フランクリンが司会を務めるテレビのトークショーが始まると、そのマレーの横で脚光を浴びる自分の姿を夢想していました。
ある日、アーサーがピエロの仕事姿で店の看板を持って「セールの宣伝」をしているときに、不良少年たちにその看板を奪われてしまいます。
アーサーは看板を取り返そうと不良少年たちを懸命に追いかけますが、
途中で待ち構えていた彼らに転倒させられた上に全員から暴行を受けます。
そんな事件があった後でアーサーは派遣会社の上司から看板を壊したことと、仕事を放棄したことを責められて、「自分が犯罪被害者だ」と訴えても耳を貸してもらえません。
アーサーの不幸を心から気の毒に思ってくれているのは小人症の同僚ゲイリーだけでしたが、同じ職場の同僚のランドルは、「護身用に持っていろ」と自分が準備していた拳銃をアーサーに強引に渡してしまいます。
もともと安価な給与さえまともに貰うことが出来ないアーサーの生活は貧しいもので、彼の母親のペニーは30年ほど昔に自分の雇用主だったゴッサムシティの名士「トーマス・ウェイン」に宛てて救済を求める手紙を何度も送っていました。
それでも返事が返ってくることは無く、アーサーの精神は母の行動によっても少しずつ傷ついている様子です。
そんな暮らしでしたが、アーサーは同じアパートに住むシングルマザーのソフィー・デュモンと顔見知りになり、会えば挨拶をするようになり、そのうち度々ソフィーの後をつけて彼女の姿を眺めることが彼の心を癒すのでした。
ある日、アーサーは同僚のランドルから受け取った拳銃を小児病棟の慰問中に落としてしまい、上司からクビを宣告されます。
同僚のランドルが保身のために嘘をついたことも知って、絶望したアーサーが地下鉄に乗っていると、1人の女性が酔っ払ったスーツ姿のビジネスマンらしき男3人に絡まれる現場に立ち会ってしまいます。
アーサーは見て見ぬふりをしようとするのですが、持病の発作が起きて笑いが止まらなくなってしまいます。
その笑いが気に障った男の一人がアーサーに近づいて来ます。
それでも笑いが収まらないアーサーは、3人の男たちから激しい暴行を受けてしまいます。
そんな苦しみのの中でアーサーは反射的に拳銃を取り出して全員を射殺してしまいます。
3人の中の一人は列車から降りてホームの階段を駆け上がる前にアーサーにとどめを刺されてしまいました。
殺人を犯した現場で、混乱と焦燥感に襲われたアーサーは駅から逃げ出します。
しかし、そんな彼を高揚感が満たしていくのでした。 そして彼が殺害した3人の男たちは、ウェイン証券に勤めるエリート社員でした。
社長として報道番組に出演したトーマスは、素顔を晒さず逃げた犯人を「ただのピエロだ」と罵りましたが、ゴッサムシティの貧しい人々は、この事件を「貧困層から富裕層への復讐だ」と捉えていて、殺人犯に共感していました。
殺人犯を「ピエロ」と呼んだトーマスの発言を、貧困層そのものを嘲る言葉としてゴッサムシティの人々は解釈しました。
トーマス自身は市の現状を悲しみ、心配もして、その改善に尽力していましたが、大富豪であるがゆえに貧困層の恨みを買って激しいバッシングに巻き込まれてしまいます。
一方、市の予算不足が理由となって、病気のカウンセリングや薬の処方を打ち切られたアーサーは意を決してクラブのステージに立ってスタンダップコメディを披露し、持病の笑いの発作に苦しみながらもステージをやり遂げて成果を出すことができました。
そして地下鉄殺人の犯人を支持する市民の様子を観ることでアーサーは高揚感をだき、ソフィーと仲を深めることになります。
帰宅したアーサーが母親のペニーの書いた手紙を見ると、そこには自分がトーマスの息子であるかのように書かれていました。
アーサーがその件について問い詰めると、ペニーは手紙の内容を認めてトーマスから頼まれて彼との距離を取ったと明かします。
アーサーは母親の言葉の真実を確かめようとしてウェイン邸を訪ね、庭で遊んでいたトーマスの息子ブルース(のちのバットマン)と出会い柵越しに話をしていましたが、そこへ執事のアルフレッドが駆け寄ってきます。
アーサーがトーマスに母親のペニーの言葉を伝えると、「それはあの女の妄想だ」と突っぱねられます。
母を侮辱されて逆上したアーサーはアルフレッドに掴みかかりますが、傍で見ているブルースに気付くとその場を逃げさるのでした。
アパートまで帰ってくると、建物の前にはパトカーや救急車が集まって騒然としており、中から出てきたのはストレッチャーに横たわり搬送される母親のペニーでした。
アーサーは病院の前でギャリティ刑事たちに話しかけられて、自分が地下鉄殺人の犯人だと目星をつけられていることを知ります。
アーサーがソフィーと一緒に病院のベッドで眠る母親のペニーに付き添っていると、病室のテレビでは憧れのマレーのトークショーが放送されていました。
観ていると、先のクラブのステージでネタを披露するアーサーの姿が映し出されて細やかな幸福感をアーサーはおぼえるのですが、画面の中のマレーはアーサーのことを「ジョーカー」と呼んで、そのネタの稚拙さやステージでの立ち居振る舞いを馬鹿にして観客席からの笑いをとっていました。
憧れの人物だったマレーが自分の事を「笑いもの」にしている光景に、テレビを見ていたアーサーの表情は険しくなっていきます。
一方、街ではピエロの仮面を被った市民による抗議デモが頻発し、トーマスへも非難の声が上がっていました。
翌日、トーマスがチャップリンのサイレント映画「モダンタイムス」を鑑賞している劇場の前では、やはり抗議デモが起こっていました。
アーサーは劇場へ侵入してボーイの姿に変装すると、トイレでトーマスが1人になったところを見計らって隠し子の件を聞き出そうとします。
しかしトーマスはアーサーがペニーの養子であって、自分とペニーとの肉体関係は無く、彼女は逮捕されて州立病院に入院したこともあるとアーサーに告げます。
トーマスの話を信じられないアーサーは激高して言葉をまくし立てますが、ペニーを「イカれた女」と呼ばれたことをきっかけに笑いの発作が起きてしまいます。
そんなアーサーをトーマスは思い切り殴ると「息子に近付けば殺すと」警告してその場を去って行くのでした。
失意のアーサーのもとに、マレーのトークショーのスタッフから電話がかかってきます。
スタッフの話では、アーサーの映像を流した回の反響が凄かったことから、翌週の番組に出演して欲しいということでした。
マレーは自分を「笑いもの」にするつもりだと気付いていながらも、番組出演の話を承諾したアーサーは、アーカム州立病院を訪れて事務員にペニーの過去のカルテを確認してもらうのでした。
病院の事務員は記録を持ってきて「ペニーに酷い妄想障害があり、自分の子供の健康を害したことで有罪になった」という文章を読み上げると、カルテを渡すには本人の署名が必要だとアーサーに告げました。
するとアーサーはカルテを強奪して中身を読み進めて、トーマスから聞いた話が真実だったことや、自分が母親と思っていたペニーの恋人によって酷い虐待をされていたことや、その虐待する恋人をペニーが止めなかった理由が「アーサーは虐待されても笑っているから」だったということを知します。
全てに絶望したアーサーは大声でむせび泣き そして笑い崩れるのでした。
ずぶ濡れの姿でアパートへ帰り、ソフィーの部屋へと入ったアーサーでしたが、部屋でアーサーの姿を見たソフィーは、まるで初対面であるかのように怯えています。
実はアーサーはソフィーとの仲を深めることなどできていなくて、これまでに過ごした2人の日々は全て「アーサーの妄想」でした。自分の部屋に移動して笑い続けるアーサーは、アパートに帰ってくる前の出来事を回想します。
母親のペニーが寝ている病室に佇むアーサー。悲劇だと思っていた自分の人生が「実は喜劇だ」と気付いたと語ったアーサーは、いきなりペニーの顔に枕を押し付けて母親を窒息死させてしまいます。
そして翌日、アーサーは自宅でマレーとの会話を想定した一人芝居を演じることで、番組の最中に拳銃自殺するためのリハーサルを行います。
自宅で髪を緑に染め上げてピエロのメイクを施すアーサーの元に、元同僚のゲイリーとランドルが訪問して来ます。
小人症のゲイリーはペニーの弔問をするのが目的でしたが、ランドルの方は先日、事務所で拳銃をアーサーに渡した経緯から「アーサーが地下鉄殺人の犯人だ」と感づいていて、殺人に使った拳銃の出所について証言の口裏を合わせるためアーサーの所へ来訪したのでした。
アーサーは隙をつき、ゲイリーの入る前でランドルの胸と目にハサミを突き刺したうえ、頭を何度も壁に打ち付けるなどして惨殺します。
そして彼の行動を観ていたゲイリーに、「マレー・フランクリン・ショー」に出演することを打ち明け、これまでに唯一自分に優しく接してくれたことへの感謝を伝えて、ランドルの死体が横たわる部屋からゲイリーを外へ逃がすのでした。
ピエロのメイクを完成させたアーサーはアパートを出て踊りながら長い階段(後のジョーカー・ステアーズ)を下って行きます。
そこへ声をかけて来るギャリティ刑事とその相棒。逃げるため地下鉄へ駆け込むアーサー。
そこは偶然にもこれからデモに向かうピエロの仮面を被った市民で溢れかえっていました。刑事たちは電車内で掴み合いになると無実の市民を誤射してピエロたちの暴行を受ける事態に陥り、アーサーを逃がしてしまいます。
無事にスタジオに到着したアーサーは、控え室で対面したマレーに自分のメイクは昨今の情勢とは全くの無関係であることを告げて、「自分を本名ではなくジョーカーと紹介してほしい」と頼みます。
間もなく生放送が始まり、出番がきて登場するアーサーでしたが、自分が口を開く度にマレーに茶々を入れられて拍子を外されてしまうので、次第にリハーサルとは違う行動を取り始めます。
その流れで地下鉄での証券マン3人の殺人の犯人が自分でであることを告白すると、続いて社会の不条理を主張し始めます。
マレーから「全ての人間が最低なわけではない」と反論されたアーサーは「僕を笑い者にしようとしてるマレーもあいつらと同じだ」と怒りを露わにします。そして、涙の訴えもマレーには聞き入れられずステージから退場するように宣告されたアーサーは、感情に身を任せてマレーを射殺してしまうのでした。
逃げ出す観客をよそにテレビカメラの前でステップを踏み、マレーの決め台詞「That's life!(それが人生!)」を真似しようとしますが、その寸前で放送は中断されてその場で逮捕されてしまいます。
アーサーの凶行をきっかけにして、街のいたるところで暴動が起きる中、パトカーで護送されるアーサーがその光景を「美しい」と表現した直後にパトカーに暴徒の乗った車が激突します。
街では富裕層の人々が悪辣な暴行を受けていて、家族3人で舞台を鑑賞していたトーマスは騒動を避けようとして路地へと逃げ込みますが、それを見ていた1人の暴徒によって妻と共に射殺されてしまい、息子のブルースだけが生き残ります。
パトカーのボンネットで気絶から目覚めたアーサーはその場に立ち上がると、自らの血で口元のメイクをスマイルのように書き変えて、周囲を囲むピエロ姿の暴徒たちがあげる歓喜の声を両手を広げ受け止めます。
そして時は移り、ノーメイクのアーサーが手錠をかけられた手で煙草を吸いながら精神分析を受けていました。
「ジョークを思いついた」と笑う彼にカウンセラーはそれを話すよう頼みますが、アーサーは「理解できないさ」と断り、その代わりにフランク・シナトラの「That's Life」という歌を口ずさみます。
部屋から出たアーサーは廊下に血の足跡をベッタリ残しながら歩を進め、突き当りの窓際で陽光に照らされながら踊り始め、すぐにその姿を病院の職員に見つけられると、アーサーは右へ左へと逃げ回るのでした。
執筆者への愛のムチを
頂けましたら幸甚です
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