女子刑務所で狂乱状態に陥っているチョン・スミン(演者:ソン・ハユンさん 송하윤씨)の姿が紹介された後は、ラストシーンに至るまでの13分ほどは、それまでの波乱がウソのような、幸福に満ちた主人公2人の2023年までの人生が描かれます。
カン・ジウォン(演者:パク・ミニョンさん 박민영씨)とユ・ジヒョク(演者:ナ・イヌ さん 나인우씨)、2人の結婚式の当日。会場のエントランスの案内ディスプレイの下には美しい花々や2人があらかじめ撮影していたウェディングのポートレイト写真がたくさん飾られています。
たとえば、
とか
とか
とか
とか
とか…
とにかくいっぱいです。
ウェディングドレス姿のジウォンがジヒョクが待っていた会場へ入って行くと、彼は彼女の手を取ります。
司会進行役を務めるのはイ・ソクジュン室長(演者:ハ・ドグォンさん 하도권씨) です。
主役の2人が入場する様子を観て、ジヒョクの後輩で2人を応援し続けて来たチョ・ドンソク (演者:チョ・ジンセ氏)とキム・シヌ (演者:ムン・スヨン氏)達も "やったな!" と喜び、ヤン・ジュラン課長(演者:コン・ミンジョンさん 공민정씨)や、ドラマ中盤まではヒール役だったキム・ギョンウク代理(演者:キム・ジュンヒさん 김중희씨)も拍手を贈っています。
高校生時代には チョン・スミンに騙されてジウォンをイジメていたハ・イエジ(演者:ぺ・グリンさん배그린씨)たち女性3人組もお祝いのテーブルについていました。
新郎・新婦が近づいて来ると、ユ・ハンイル U&Kフード会長 (演者:ムン・ソングンさん 문성근씨)は、椅子から立ち上がって、孫とその伴侶になるジウォンに拍手を贈ります。
ユ・ハンイル会長と同じテーブルには、 ユ・ヒヨン(演者:チェ・ギュリ さん 최규리씨)とペク・ウンホ(演者:イ・ギグァンさん 이기광씨)も居て、一緒に拍手を贈っていました。
いよいよ指輪の交換をおこなう2人。
今ではジヒョクの兄貴分のようになったイ室長や 仲間たちも2人を感慨深げに見守っています。
そして『すべては少しずつ良くなった。そう信じています』と、ジウォンの独白が流れます。
花道のすぐそばでは、
「おめでとう。キム・ギョンウクです」と自己アピールしながら万歳している、面白いキム代理の姿も見えます。
『お父さんに見てほしかった。幸せな姿を見たら どんなに喜んだだろう』
突然ですが、ここで、新郎の兄貴分である、イ室長が記念の意味で2曲歌ってくれるそうです。
それではイ・室長こと ハ・ドグォンさん 하도권씨、張り切ってどうぞ
★本当は、KBSで2009年5月に開催された、「불후의 명곡2 전설을 노래하다」
『不朽の名曲2 伝説を歌う』という番組でのパフォーマンスだそうです★
式半ばで「料理は遠慮する」…と帰って行くハ・イエジたち女子3人組は、ご祝儀と贈り物を渡し、「ジウォンに悪いことしたわ。心から幸せになってほしい。私にできることは願うことだけ」とペク・ウンホに伝えました。
とまぁ、こんな風に みんなが善人になっちゃうし、第16話の最終フェーズは「カン・ジウォン…というか、パク・ミニョンのファッションショー」と化してしまい、撮影関係者たちの打ち上げ会みたいな雰囲気にも なって行くのです~。
『お父さん、見てますか?』
…とジウォンの幸せな姿が描かれます。
ジウォンが投げた花束を受け取ったヒヨンは喜んでそれをペク・ウンホに差し出しました。
その後、U&K再チャレンジ財団の理事長となったカン・ジウォンは、「誰の人生にも2度目の機会は必ずある。いえ、なければなりません。一度 選択を誤って 苦しむ人の為…、この財団が力になりたいと思いますありがとうございます」とスピーチしていました。
そして2017年の10月になると、ユ・ジヒョク夫妻には双子の赤ちゃんが生まれています。
初めての子育てにつきものの夜泣きや睡眠不足などに悪戦苦闘している様子も描かれたりします。
『私は確かに少しずつ前進しています。足踏みではなく 歩み出しているのです』
というジウォンの独白が、父親カン・ヒョンモの樹木墓碑にかけられた息子たち二人が成長している写真の映像とともに流れます。
そして画面は ユ・ハンイル前会長の邸宅へと移り、どうやらジヒョクとジウォンの2人は、息子たちを祖父と妹に預けてデートに出かけている様子です。
そして、良く観るとヒヨンは3人の甥っ子たちの叔母さんになっているようで、その腕には赤ん坊を抱いています。
完全にリタイアした様子のユ・ハンイル前会長も「追いかけっこ」をする孫娘と曾孫たちに囲まれて幸せそうな姿を見せ、
その腕にはヒヨンから預けられた3人目の曾孫が抱かれていました。
そしてリビングのテーブルの上には、曾孫たちが絵を描いたスケッチブックが置かれ、そこには ”我が家の家訓 お互いの地面になろう” という文言と共に、「2023年4月12日」と言う、このドラマの物語すべての始まりの日付が書かれていました。
ここで私たち視聴者は第1話の冒頭、狭い病院の窓から入って来る外の桜の花びらを観ている、カン・ジウォンの一度目の人生最期の日を思い出してしまいますね。
病室のバイタル測定器に その日付が見えていました。
『そして 今日、私が知る月日はすべて終わりました。これほど違う形で同じ歳月を生きられるとは』
そうジウォンの独白が流れる中、彼女は夫と共に過去に見た桜とは懸絶した美しさの桜の絵画の前に立っていました。
「ここは春真っ盛りだね。すてきだ。以前からこの作家が好きなんだ。画風が変わった気もするね。一度は苦労したが最終的には認められた」と ジヒョクが言うと、
『今回、財団の支援で才能を開花させたわ。元の姿に戻ったのよ。こうあるべきだった。こんなに美しい作品ができた。(お父さん、私はしっかり生きています)』と応えるジウォン。
ジヒョクは「ありがとう。2023年4月12日を違う日にしてくれて」と言い、
ジウォンは『ありがとう。明日を私にくれて』と返し、そして
『幸せよ』と微笑むのでした。