この映画、先週8日に、 TOHOシネマズ西宮で最終の夜9時20分の回で観た。
Wikipediaによれば、『スタント (Stunt) とは、「妙技」「離れ技」のことである。映画などにおいては自動車からの飛び降りや高層ビルからのつり下がりといった危険な演技を指す』・・・とあるが、昔の西部劇の中では 銃撃を受けたインディアンが疾走する馬から落馬するシーンがいっぱいあったし、歴史劇「ベン・ハー」での戦車競走シーンなども手に汗握るスタントシーンである。
ハリウッドというか、映画界は、もともと「男の世界」だった。 その男の世界に普通の女優に混じって、体を張った「活劇」でアクションを披露する女優が出現する。
「スタントマン」という名称には 「危険な演技は男に任せて女は引っ込んでろ!」という男たちの意識が十分に込められている。 身体を張って非現実的世界を現実世界に引き寄せるスリルに魅せられた女性達がUNIONをつくってそこに参加し、プライドを持って仕事に取組み、正当な評価と収入を獲得できる現在の地位を確立するまでに経てきた様々な闘いが、「スタントウーマン」界のパイオニアたちの記録映像やインタビューによって紹介される。
アフリカ系アメリカ人の俳優たちが闘ってきた「芸能界での人種差別」の歴史と重なるように 「スタントウーマン」の歴史が存在していることも教えられた。
芸能の歴史というものに興味を持たれている方にはおススメできる映画です。
Staff
Director … April Wright
Writers … Mollie Gregory (book),
Nell Scovell (commentary)
Cast
Michelle Jubilee Gonzalez
Debbie Evans
Juan Abdias
Andy Armstrong
Tammie Baird
LaFaye Baker
Hannah Betts
Katelyn Brooke
Jennifer Caputo
Jadie David
Alyma Dorsey
Jeannie Epper
Donna Evans
Mickey Facchinello
Paul Feig
Anne Fletcher
Jessie Graff
Thekla Hutyrova
Li Jing
Julie Ann Johnson
Amy Johnston
Donna Keegan
Zandara Kennedy
Marissa Labog
Megan Le
Daniel Leavitt
Lane Leavitt
Cheryl Lewis
Deven MacNair
Ben Mankiewicz
Bryan McCoy
Angela Meryl
Heidi Moneymaker
Renae Moneymaker
Jennifer Mylrea
Deanna Page
Michelle Rodriguez
Sharlene Royer
Al Ruddy
Ross Scharphorn
Rick Seaman
Kiriana Stanton
Melissa R. Stubbs
Keisha Tucker
Paul Verhoeven
Joe Witherel
Vaia Zaganas
周到な準備と信頼できるスタッフによってファイアースタントは成立する
バイクスタントやカースタントも「映画の華」だ!
デビー・エバンスの目が覚めるようなドライビングテクニックにシビレルぜ!
当たり前だけど 爆薬を用いたスタントは とても熱いらしい
デビー・エバンスが自宅周辺を愛車を駆って猛スピードで疾走!カッコイイ!
これは映画のシーンではなくて ジニー・エッパーがテレビインタビューを受けている写真から。
「ワンダーウーマン」での活躍を中心に過去の映像が流された後で、女性スタントの世界を開拓してきた偉大なスタントウーマン が、「年老いても まだスタントをやって見せたい」という思いを後進に語りながら見せた涙はとても印象的だった。
執筆者への愛のムチを
頂けましたら幸甚です