昨年の2月に公開された映画のタイトル。
死にゆく妻との旅路 2010年制作
出演 三浦友和 石田ゆり子 他
監督 塙幸成
脚本 山田耕大

末期がんの妻をワゴン車に乗せ、9か月もの間日本各地を彷徨い、夫は妻の願いを受け入れ、葬った。そして夫は逮捕された――罪状は「保護責任者遺棄致死」。2000年秋に雑誌「新潮45」に掲載された夫・清水久典氏の手記は大きな反響を呼び、文庫本は15万部を売り上げたという。本作は、272日間、6000キロに及ぶ夫婦の道程を丹念にたどるべく、石川、冨山、鳥取、兵庫、静岡、山梨などを実際に車で移動しながら撮影したという。夫婦役の三浦友和と石田ゆり子が渾身の役作りと繊細な演技で謳いあげた夫婦愛――新聞の片隅に載った小さな事件の裏にある、報道されなかった夫婦の深い愛が、涙とともに静かに観る者の胸に迫ってくる。 by goo映画
斎藤亜美ちゃんの所属事務所アルマットのプロフィール
に載っていたのでとりあえずレンタルして見たが、この作品の公式HPには彼女の名前は無かったので、あまり期待はしていなかった。予想通り一瞬の出演だった。演技がどうのというレベルではなく、正直、映画が終わるまでこの女子学生が彼女だという確信さえ持てなかった。そういう出かただったが、この作品に14・5歳の少女が登場するシーンはここしかないので、多分この少女が亜美ちゃんなのだろう。たぶん。
goo映画の解説には「報道されなかった夫婦の深い愛が、涙とともに静かに観る者の胸に迫ってくる」と、書いてあるが、これは泣くために作られた映画ではないだろう。この映画が素晴らしいのは、必要以上に観客の涙を煽るような演出をせず、二人の体験をリアルに描くことに徹したことだ。夢も希望も無いストーリーだったが、絶望的な苦痛と引き換えにしてまで、愛する人と最期のときを精一杯生き切った彼女は、きっと本望だったに違いない。
この映画は一度だけで十分だが、監督の塙幸成の次の作品は観てみたいと思う。宮崎あおい・小出恵介主演の、3憶円事件を題材にした「初恋」という映画も、なかなかの秀作だった。
いつか亜美ちゃんを主演にして物悲しくてノスタルジックな恋愛映画でも撮ってもらいたいものだ。

