最近、映画の影響か昭和が人気だ。
それはそれで結構なのだが
昭和のダークな雰囲気がないのがいささか気にかかる。
先日、昭和好きな小学生が新聞の投稿を期に
豊後高田市に招かれたという記事を見た。
今の小学生からしたら、『オールウェイズ~』は
別世界でいい人ばかりで、といった感じなのだろう。
確かに、時計の針を戻せたらと思うときもある。
今ではもう覚えている人も少ないだろうが
昔、『夜明けの刑事』『明日の刑事』
といったTVドラマがあった。
坂上次郎の「すっぽんの鈴木」さんが主人公。
哀愁のこもった音楽が良かった。
主人公は、けっして格好良くなかったし
今では、その人情味とがむしゃらさが
疎まれる存在かもしれない。
その汗臭さ泥臭さ、主人公が仕事帰りに一杯やる
高架下の赤提灯で流れる「圭子の夢は夜開く」。
こういった濁濁とした薄暗さが
今の映画には再現されていない。
確かに、『オールウェイズ~』いいのだが
ただ単なるきれいごとの御伽噺のようにも感じられる。
大人になった今、昭和の影の部分の
こういった煤けて薄暗い雰囲気に
もう一度触れてみたい気分になるときがある。
この前の続きで懐かしネタ。
最近、昔流行ったが今では滅多にお目にかかれない
芸能人というのを時たま新聞紙上で見かける。
通販の商品のモデルや推奨者として。
例を挙げると
携帯カラオケ、ブレスレット(だったか?)→狩人
衣料品 → 岡崎友紀(漢字怪しい)
なんだか、悲しい。
行き着くところに行き着いた感じがする。
本人達はその商品を実際に愛用してるのかという疑問もある。
ちょっと前に、『円天』という詐欺で話題になった会社。
たくさんの芸能人が宣伝に加わっていたらしい。
もう少し前なら、近未来通信(これも詐欺で話題になった)
の宣伝に先日なくなられた『鉄腕稲尾』さんが出ていた。
芸能人・有名人は自分の影響力を知るべきだろう。
話が脱線してしまった。
彼らは生活できているのか?
なんてどうでもいい心配をしてしまう。
そうまでして芸能界に留まりたいのか?
超普通人の私は疑問に思ってしまう。
大分に越してきて思うこと。
道端に習い事の看板が結構あること。
カルチャーセンターではない。
個人が営む教室のようでだいたいは
手作りの看板である。
中でも他の地ではあまり見ないものがある。
「神楽面打ち教室」
「草木染教室」(これはカルチャーセンターにもあるか・・・)
「三線教室」等々。
地方の一都市の割にはバラエティーがある。
今の家の近くには神楽を教えているところもある。
大分では、神楽が盛んなようで
その土地土地で伝承されている物を
下の世代に伝えているといった感じである。
実際、私の家の近くの公民館でも
毎週末、練習をやっていて
それはにぎやかである。
大分は他の九州の県にはない文化があるように思える。
宗教関係の遺跡などがたくさんあるし
土地の雰囲気も独特なものがある。
大分の歴史に通じているわけではないが
昔、ここには他とは独立した文化圏が
あったのではないかと思えてしまう。