グアテマラ旅行の続きを書きます。

 

 前回の記事はこちら↓

 

 

 グアテマラでは衣食住のどれもが日本とは全く異なっていて、異国情緒が溢れんばかりでした。

 

 

グアテマラの伝統衣装ウィピル

 

 グアテマラの小さな村々では、ほとんどの女性が今もなお伝統的なマヤの民族衣装を着て生活しています。

 

 

これはサンティアゴ・アティトラン村のもの。村によってデザインのテイストが異なり、この村ではブラウスに写実的な鳥や花を大きく刺繍するのが特徴です。

 

 ブラウスは「ウィピル」、帯は「ファハ」、スカートは「コルテ」と呼ばれます。この国の女性は着道楽。どの村のウィピルも、ものすごく手の込んだ豪華な手刺繍が施してあります。

 

頭に被り物をする村も。これはサンタ・カタリーナ・パロポ村のもの。この村のウィピルはブルー系が多いです。

 

 昔はウィピルを一目見ればどこの村の出身か分かったそうですが、最近の若い女性は自分の村のものでなくても、気に入ったら着るそうです。

 

生地から織ることも。これもサンタ・カタリーナ・パロポ村の光景。

 

店番をしている間も刺繍の手を休めません。チチカステナンゴにて。

 

チチカステナンゴの周辺は今、こういうテイストが大ブレイク中。老いも若きも、みーんなこういう黒地にショッキングピンク系の刺繍のを着ていました。

 

 チチカステナンゴの市は周辺の村々から様々なウィピルが集まるのが特徴と聞いていましたが、最近は流行の勢いが強く、画一的になってしまったようです。残念。

 

 女性とは違い、民族衣装を着ている男性は一部のお年寄りだけでした。若い男性に着ない理由を尋ねたところ「高価だし、持ちが悪いし、動きづらいから。一枚持っているけれど、祭りのときしか着ない」とのことでした。日本でも、和装を洋装に切り替えたのは男性のほうが数十年早かった。男性のほうが機能重視のようです。

 

 

 わたしもグアテマラではウィピルを買って着ていました。

 

ウィピル(ブラウス)とファハ(帯)を二枚ずつ購入。ウィピルは両方とも中古で購入。

 

これはナワラ(Nahuala)村のもの。白地に赤や濃いピンクの糸で刺繍するのがこの村の特徴。パナハッチェルで購入。250ケツァール(約5000円)。

 

おそらくこれはコマラパ(San Juan Comalapa)村のもの。刺繍の目の大きさと方向が綺麗に揃っています。サンティアゴ・アティトラン村で購入。10米ドル(約1500円)。

 

右の赤いのは中古で、どこの村のものか不明。緻密な織模様が気に入りました。左の紫はサンタ・カタリーナ・パロポ村で10代のお嬢さんが自分の作品を売っていたもの。技術はいまいちだけれど、英語の勉強を頑張るお姉さんを応援する気持ちで買いました。

 

 

 マヤの伝統衣装を着ている外国人はわたしの他には見かけませんでしたが、現地の人は好意的に受けとめてくれたようで、よく声をかけられました。褒められたり、値段を聞かれたり。

 

 ただ、現地の人も、誰もこういうテイストのウィピルを着ていませんでした。もう流行が去ったデザインなのかも。

 

ホストマザーが、ご自分のコレクションをわたしに着せてくれました。香炉や甕など、小道具まで持たせてくれて、コスプレ大会~! 下に着ているものが袖口から見えてますが💦

 

ウィピルは、着なくなったら、脇の縫い目をほどき、首ぐりの穴をふさげばテーブルクロスとして使えます。洗濯は、ネットに入れれば洗濯機で洗えます。

 

ウィピルは新品も中古も、お土産屋さんで売られています。写真はアンティグアのNim Po'tという大きなお土産屋さん。作られた村ごとに仕分けされていました。

 

見切り品のコーナー。難ありのものが中心ですが、よーく探すと、2000円くらいで状態の良いものも。

 

日本でも着物リフォームが人気ですが、グアテマラにもウィピルのリフォームがあるんですね。

 

 

グアテマラの食事

 

 グアテマラは、食事も、日本ではお目にかからないものがいっぱい! しかも美味しい! 食卓もファブリックの多用でカラフル。映えます。

 

グアテマラの伝統的な朝食。トルティーヤ(トウモロコシ粉で作った薄いパン)、炒めた料理用バナナ、ホイップクリームを添えたフリホーレス(甘くないあんこ)、それに卵、コーヒー。

 

黒いトウモロコシを使った黒いトルティーヤも。味はほとんど変わりません。

 

わたしもホストマザーに教えてもらい、トルティーヤを焼いてみました。手のひらの上で回して薄くするのがうまくいかず、分厚くなってしまいました。大きさも不揃い。難しい。

 

 

代表的なグアテマラ料理ペピアン(Pepián)。伝統的なマヤの料理に西洋料理の影響が加わった肉のシチューです。

 

魚介類のマリネ、セビーチェ(Ceviche)。レストランでは何を頼んでもトルティーヤがついてきます。冷めないよう、必ず布に包んで提供されます。

 

チリレジェーノ(Chile Relleno 詰め物をした唐辛子)は元はメキシコ料理。名前を聞くと辛そうですが、グアテマラのは辛くありません。

 

 ストリートフード

 

 どこの国でも、路上で売っているものは絶対美味しい! グアテマラも例外ではありませんでした。

 

わたしの一番お気に入りドブラーダ(Doblada)。トルティーヤを半分に折って中に野菜を詰め、揚げたもの。元はお隣のメキシコ料理だそう。

 

どちらもグアテマラならではの軽食、レジェニート(左)とチュチート(右)。

 

 レジェニート(Rellenito)は、甘いフリホーレスを練った料理用バナナ(Plátano)で包んで揚げたお菓子。

 

 チュチート(Chuchito)はトウモロコシの粉を練り、トウモロコシの葉で包んで蒸したもの。トマト味。

 

旧スペイン領の定番チチャロン(Chicharrón)。豚の皮を揚げたもの。

 

グアテマラの家

 グアテマラの住宅は、日本では考えられないような作りでした。

 

アンティグアでお世話になった家。中庭に面した廊下部分に壁がなく、そのまま食堂へと続いています。

 

 つまり廊下や食堂などの共用スペースは半屋外。一年中温暖で、雨が少ないグアテマラならではの作りです。雨が多く、冬が寒い日本では無理ですね。

 

寝室は廊下に面して中庭の反対側に並び、壁やドアで仕切られています。

 

 

 この家に限らず、アンティグアでは、レストランもホテルもスペイン語学校も、どこも中庭を回廊が取り囲むコロニアル風の作りでした。

 

マクドナルドも。

 

スターバックスも。

 

人気のカフェ・コンデサ。中庭には必ず水場や噴水があります。

 

スペイン語学校アタバル。こんな開放的な空間で気持ちよく勉強してみたい。

 

 グアテマラ滞在中、わたしは一度も屋内で食事をしませんでした。ホームステイ先でも、レストランでも、食事はいつも半屋外。外気を感じながらの食事は非日常感があり、余計おいしく感じられました。

 

パナハッチェルのホームステイ先にて。朝食はいつもテラス。

 

 

今回のコーデ

 

 グアテマラではずっと現地で購入したウィピルを着て過ごしました。

 

 トップス:コマラパ村のウィピル

 スカート:Ehka sopo

 靴:アピタオリジナル マシュマロクッション スニーカー

 バッグ:Lesportsac

【色番】K038 ビッチィーディッチィー(Bitsy Ditsy)
【型番】7520 クラシックホーボー(Classic Hobo)

 

 

 

 トップス:ナワラ村のウィピル

 パンツ:Uniqlo(ウルトラストレッチデニムレギンスパンツ)

 

 

 レスポは、過去柄の中で一番ウィピルに合いそうな柄はK038 ビッチィーディッチィー(Bitsy Ditsy)だと思い、半年前から中古が出てくるのを虎視眈々と狙って買いました。手持ちのD255 ハウディ(Howdy)でも合うかなと思いましたが、たぶん赤っぽい柄のウィピルを買うと思ったので、バッグは青系にしたかったのです。無事手に入ってラッキーでした。

 

 スカートも民族衣装を買って着ても良かったのですが、筒状の布を帯で締めて履く感じなので着崩れるだろうなと思い、日本から持って行ったものを履きました。パンツの出番は少なく、ほとんどスカートを履いていました。

 

 

街歩きだけでなく、この二枚のウィピルで廃墟の瓦礫の山に登り、火山の溶岩原を歩いたのは良い思い出です。

 

 

カラフルな国

 

 グアテマラは、衣食住、全てがカラフル。服も、食卓も、住まいもお洒落な国でした。

 

スターバックスの壁画。

 

アンティグアのスタバは楽園のように美しい。

 

街にはこんなカラフルな壁画がたくさん。いずれもパナハッチェルにて。

 

これは墓地です。グアテマラはお墓までカラフル。

 

 とにかくカラフルで、美しい国でした。この色使いのセンスを真似、インテリアや服のコーデに活かしていきたいです。