おはようございます。

 

 

昨夜はワインを飲みすぎたのか…。シンクの写真が残っておらず、今慌ててリセットして撮りました。

トイレの刻々キープキレイは順調です。

 

 

さて、先週訪れた日本庭園を設計され、今も管理を任されている日本人の庭師さんから、お話を聞くことができました。

 

庭園の奥に多目的のホールがあり、そのすぐ横にこちらの石庭がありました。

まさかこんな地で石庭を拝めるとは!



写真の右側にある大きな三つの石は、三尊石(さんぞんせき)と言われるそうです。
どこの州から運ばれてきたのだったか失念してしまいましたが、これぞという石が見つかって陸路トラックで運ばれてきて、その後、今のこの形になるよう注文して削ってもらったということだったような。せっかく伺ったお話なのに、たった一週間がすぎただけで、もうこんなにも記憶が曖昧です。もったいない。
 
こちらの庭園の三つの石は、奥の一つがご先祖様、手前の左側がお父さん、右側がお母さんという意味が込められているそう。そして手前の砂というのか小石というのか、流れる模様の部分は、子孫が表現されているそう。また、写真の左の方に見える白い背の低い石は、「クジラ」のイメージ。クジラもおめでたいものなのだそうです。
 
この、「家族」の繁栄が象徴されている石庭は、当地のアメリカ人に大変人気があるそうで、隣接の多目的ホールでは、毎週のように結婚式が行われていると。結婚式のために建てたホールではなかったけれど、結果として結婚式場として使われることが一番多いそうで、1年くらい先まで予約で埋まっているのだそう。びっくりです。
この石庭の石の意味を新郎新婦やその家族に説明すると、みなさんとても喜ばれるそうです。
 
上の石庭とは別に、実はもう一つ、ホールの奥に非公開の小さな石庭があって、この日は特別にそこも見せて下さいました。写真を載せて良いかどうかはわからないので、やめておきます。
そちらの石庭は結婚式が行われる時の、新婦さんの控室的な場所なのだそう。
結婚前の新婦になる女性が、最後のひとときを過ごす場所。
心を整えて、その庭の奥の小さな木の扉を開くと、そこにバージンロードが続く。
 
今回の庭師の方が、この日本庭園の中で一番好きな、一番落ち着く場所が、このもう一つの石庭だとおっしゃっていました。
 
 

庭園の随所に植えられていた、桜の木。

 
十年後、三十年後、百年後には、トンネルのような桜並木になることを願っていらっしゃると。
 
「この庭が、私の子どもや孫の世代まで大切にされ、栄えていくことを願っています。家族と同じです。家族も一代で終わりではありません。連綿と続いてきたご先祖様がいて、両親がいて、子孫が続いていく。
最小単位である「家族」が、私たちのいるこの世界の要だと思うのです。」
 
表現はかなり違うような気もしますが、このようなことをおっしゃっていました。
訪れた見学者にも、このお話をいつもされるそうです。
 
見事な日本庭園で、思いがけずこのようなお話を聞くことができて、本当に幸運なことでした。
 
Hasta mañana♪