『豆腐百珍』とは、江戸時代の料理本のベストセラー本で、続編が出るほど人気がでたそうだが、とうとうこの本を超える料理本がでなかったそうだ。このことを知った時、江戸時代ってベストセラー本があるほど、本が出版されていたんだ、そうだよな、滝沢馬琴も、十辺舎一九もいたわけだしなあ、と妙に感心したのを覚えています。

 

この本は、今現在も人気で定期的にこの本のレシピ本や解説本も出ていて、つい最近出ていたのがこれで、今読んでています。


『現代語訳豆腐百珍』 現代語訳をされた福田浩氏は、料理家で家業のかたわら古い料理書の研究や江戸時代料理の再現に力を注いでいる方。以前も再現レシピ本を出されていて、私は豆腐百珍をそれで知ったのですが、その本と同じ作者でした。

 

レシピ再現本『豆腐百珍』

 

これをみていけば、実は江戸時代の食事は、結構現代の食事と変わらなくなっているのがわかります。

 

今、毎日暑い日が続いていて、毎日冷奴を食べています。時には冷や汁にしたり、載せるものを変えたりして。暑い時期はさっぱりしたものに頼りがちですが、そうしたときに最適な食材が豆腐です。きっとクーラーはもちろん扇風機もなかった江戸時代に、さっぱりと食べやすかった一番の食材が豆腐だったのだろうと思うと、『豆腐百珍』がベストセラーになったのもうなずけると思うのです。しかも、冬はあっためても熱々でもいけるわけですから。

 

料理動画でも、時々豆腐百珍の再現動画がありますが、お豆腐屋さんで挑戦している動画があります。こちらで参考にされているのが、上記の再現レシピ本ですが、なんと原本も紹介してくれています。

1話では、豆腐百珍とはなんぞや、という本の紹介をしています↓

2話:ぶっかけうどん豆腐 これあっためないで冷たい状態で食べれば今の時期最高です。

15話

現在16話まであります。

 

江戸時代は、けっこうな高齢化社会だったのですが、それを支えたのがこうした食材が一般化したことだったといいます。今も豆腐料理は大人気で、日本だけでなく海外でも食べられる時代になっているわけですが、もしかしたら、こうしたレシピ本が果たした役割も大きかったのかと思うと、『豆腐百珍』は物凄い本だと思います。

 

 

 

 

 

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