もうすぐお雛様です。

 

お雛様は元々はお祓いの日ですから、現在神社にはお祓いの形代が置かれている所が多くあります。当日は雛祭りの祓が行われます。今年は新暦のお雛様は土曜日となっているので、多くの人にはお参りしやすい日となっています。また、当日お祓いができなくても、お祓いをしたい場合は神社に行くと形代が置かれていて、簡単にその形代でお祓いを事前にお願いできます。

 

ここ数年は神職のみの行事となっているところも多かったと思いますが、御祈祷の申し込みは受けているところもありますので近くの神社で確認するといいです。

 

こちらは東京大神宮の以前の案内↓

 

形代は2種類あって、これは私が選んだ形代です↓柄はいくつもあって選べました

 

 

東京大神宮のHPにはこう書かれています。

 

 

雛まつりについて
3月3日に雛人形を飾り、白酒、菱餅、桃の花などを供えて女児の健やかな成長と末永い幸せを祈る行事です。「桃の節句」「上巳(じょうし)の節句」ともいいます。上巳とは、旧暦3月の「上旬の巳の日」のことで、中国では3月3日に川で身を清め不浄を祓う習慣がありました。これが平安時代に日本へ伝来し、日本の習俗と混じり合い、雛まつりへと発展したといわれています。元々は紙などを人の形に切り抜いた形代(かたしろ)に罪穢(つみけがれ)を移し、海や川に流す祓いの行事でしたが、いつしか形代が人形になり、そして王朝風の雛人形へと変化し、人々から愛玩され鑑賞されるようになりました。それと共に祓いの習俗は後退していきましたが、現在でも鳥取地方には雛まつりの原型が「流し雛」という形で残っています。

 

 

元々雛祭りは、厄祓いの行事として生まれたものがいつしかその形代の人形が立派になっていったものなのです。だから、ただただ人形を愛でるだけでは本末転倒であって、本来はその人形に護ってもらっているという感謝の心を持つべきものなのだと思います。

 

それに気が付かされたのは、人気ブロガーうさんぽさんのお嬢さんのお雛様の話です。うさんぽさんの家で火事があった時、ぼやで済んだのはお雛様が護ってくれたとしか思えない話なのです。お雛様もとても美しいお雛様なので是非ご確認を↓

 

 

伝統の始まりの地京都では、やはり本格的なお祭りが多く有名なところも多いのですが、松尾大社では週末の3月4日に行われます。

 

ひなまつりの案内HP↓

旧暦の3月3日は、『上巳の節句』と言われ五節句の一つであり、桃の花が咲くことから『桃の節句』とも言われています。この起源は平安時代より以前に、京の貴族階級の子女が、御所を模した御殿や飾り付けで遊び、健康と厄除を願った「上巳の節句」が始まりとされております。やがて武家社会でも引き続き行われるようになり、江戸時代には庶民の人形遊びと節句が結び付けられ、行事となり発展して行った模様です。その後、小さな人の形をした形代に穢れを移し、川や海に流して災厄を祓う祭礼となり伝わって行ったと言われ、現代の「ひなまつり」で良く行われる「流し雛」もここに起源があると言われています。松尾大社の『ひなまつり』では神事の後、松風苑の曲水の庭で、雅楽の調べとともに〝流しビナ〟 の行事や、その後、会場に移動しひなまつりにちなんだ楽しい催し物なども行います。どうぞお気軽にご参列下さい。

 

日本では顕宗天皇の時代に初めて記録された曲水の宴。

 

その曲水の宴で有名な上賀茂神社では、3日のその日に桃花(とうか)神事が行われ流し雛も行われます。

 

 

また下鴨神社でも流し雛が行われます。

 

動画では、お姫様(雛様)が流したり、園児が丁寧にお辞儀をして流しています。

 

また市比賣神社では「ひいなまつり」が行われ「ひと雛」が勢ぞろいします。大きな段にお雛様が並び三人官女が舞います。

 

 

 

こんな時世だからこそ、そして世界情勢を鑑みても、禍を祓い平穏無事な毎日が送れるよう祈りたいものです。

検索すると沢山雛祭りの動画がありますが、多くの神社でこの禍を祓おうとしているかと思います。

 

沢山の雛を流すので有名な和歌山県の淡島神社

 

横須賀の淡島神社

 

 

神社では、本来その当日に行われる行事が多いのですが、最近では週末に合わせて行われるところも多いです。

 

神社は祓いに始まり祓いに終わるといいます。神社のお祭りを知るようになると、結局はみなお祓いのお祭りが中心であることに気づかされます。日々、色んなものが身についてしまいますから、毎日祓うのが神社ですが、毎日神社に行けなくても、こうした行事の時に神社にお参りし祓う機会があるということでしょう。そうしたお祭りの一つがお雛様だといえます。だから、老若男女関係ない行事でもあるのです。なお、神社のお祭りと上記しましたが、日本におけるお祭りは、神社始まりであり、お寺などでお祭りがある場合は、神道習合の際の神社由来あるいは神社のお祭りを模したものといえます。なにしろ仏教は日本に来て日本式仏教となったものだからです。だからこそ神仏習合もできたわけです。

 

 

 

 

「うれしいひなまつり」の作詞はサトウハチローさんが、愛娘にひな人形をプレゼントした前後に作詞した歌です。

 

 

 

 

 

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