この１年を言祝ぎ予祝する祈年祭

本日２月１７日は、宮中と伊勢で祈年祭があります。

 

日本人にとって五穀豊穣を祈るとても大切な日、祈年祭。秋の神嘗祭、新嘗祭と対となる春のお祭りです。

 

 

『宮中祭祀』から紹介いたします。

祈念祭は｢としごひのまつり｣と読みます。
二月十七日に伊勢の神宮にて行われる祭儀で、今年の米をはじめとする作物の豊作を祈願されるお祭りです。これは古く律令にもお定めのあるもので農業国日本の表れの祭儀です。
この神宮の祈年祭にあたり天皇陛下は勅使をお差し向けになられるとともに宮中三殿に出御されて今年の年穀の豊作を祈願されます。
天皇陛下の入御ののち皇太子殿下が御拝礼になります。
明治二年（1869年）二月に神宮への勅使発遣を御再興になられ、明治天皇は紫宸殿から遥拝されました。
本来この祭典は神宮はじめ諸神社のものでしたが、宮中でもそれに倣われて明治五年（1872年）二月四日にはじめられました。以後皇霊殿では二月四日、賢所、神殿では同十七日とされていましたが、大正三年に三殿とも十七日に統一されました。

 

以上

 

なお、上記の皇太子殿下は、現在は秋篠宮皇嗣殿下となられます。

 

昨年のこの日の皇室の御日程を参考に

 

 

令和5年2月17日（金）

お名前    ご日程
天皇陛下    祈年祭の儀（宮中三殿）
皇后陛下    祈年祭に当たりお慎み（御所）

秋篠宮皇嗣殿下    祈年祭の儀（宮中三殿／東京都千代田区）

 

 

 

2月17日（木）
■豊受大神宮　大御饌　午前4時　　奉幣　　午前7時
■皇大神宮　 　大御饌　午前11時 　奉幣　　午後2時
 

神主ユーチューバーさんが、わかりやすく説明されている動画もあります。


全国の神社でも祈年祭は行われています。もともとは民間から宮中に取り入れられた祭りともいいますから、全国で行われるのが当たり前とされるお祭りです。神社によって祈年祭の時期が違うところもあります。既に終了しているところや、他の日付のところ、さらに熱田神宮や諏訪大社他３月に行われる神社もあります。

 

今年１年を言祝ぎ予祝し祈願する春のお祀りです。今年は土曜日ですし、せっかくのこの日にお近くの神社へお参りするか、宮中や伊勢へ向かって遥拝し、五穀豊穣と、国の安泰・安寧と繁栄を祈っていただきたいと思う１日です。

＊遥拝：遠く離れた所から祈ること。あるいはその方角に向って祈ること。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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