7月に入るとお祭りが増えますよね。夏祭りの時期です。

 

コロナ禍になってから、お祭りの山車やお神輿などのような賑やかな面は自粛が続いてきました。しかし、ことしは例年通りとなっているところが増えています。せっかくですから、神社やお寺へのお参りをしてほしい、と思います。

 

夏祭りはお盆のお祭り、その始まりは実は夏越の祓や七夕の禊から始まっています。夏越の祓や七夕はお盆のお祭りと実はセットなのです。また祇園祭のように厄災を祓うお祭りとしての意味もあります。

 

そしてお盆のお祭りといえば、盆踊りが欠かせません。

 

靖国神社も盆踊りが有名です。近年盆踊りの人気が凄いですが、盆踊りはその名の通り、お盆のお祭りで踊られるから盆踊りです。誰でも気安く踊れるためか、海外でも人気となっている盆踊りのお祭りが多くあるようで、動画で沢山見ることができます。

 

盆踊りバワー恐るべし(^O^)/

 

今は、街中用のお祭りというのがあり、社寺が関係ないお祭りがあります。人が集まったりイベントをお祭りとするのは普通のことで、日本的な言葉遣いだと思っておりますが、街中の新しいお祭りが寺社に関係なく行われるのだけは、神社やお寺が象徴する地域と地域の人々を切り離すためなんではないかと最近考えるようになりました。というのも、伝統的なお祭りよりもそういうお祭りの方がみるからにお金がかかっているからです。人はどうしても華やかな方に目が行きますから、地味なお祭りには次は来なくなるかもしれません。そういう意図があるのかも?と最近考えてしまうのです。

 

そもそも「お祭り」とは神を「祀る」ことからきており、日本のお祭りは本来神社由来のものです。明治以前は神仏習合の時代もあり、お寺でのお祭りもあります。ですから、もし商店街などでお祭りを新たに作るのであれば、近くの神社やお寺のお祭りに合わせて、そのお祭りを盛り上げるためにやれば、商店街もますます発展するのではないかと思います。しかし、地域の神社がありお祭りがあるのに、それに関係なく、その神社への援助もなく、ただ街中用の新しい祭を創っても、地域の結びつきは商店だけではありませんので、時代の流れや流行り廃りで消えて行ってしまうのではないかと思います。

 

日本全国には、沢山の伝統的なお祭りがあります。そして夏は、お祭りの多い時期。近年、お祭り行事がなくなってしまったあとですから、せっかくの本来の神社あるいはお寺へのお祭りには多くの人に参加してほしい、と思います。なお、お祭り行事が行われなかった時も、神事そのものは行われていたのです。

 

神様は賑やかなことが大好きなんだといいます。きっとここ数年のお祭りは神事だけで、寂しかったのではないかと思うので、多くの方がお祭りに参加したら、神様もきっと喜んでくれるのではないでしょうか。まあ神様なんていないよ、って考えていても、多くの人がお祭りに参加すればその地域の活気が増えることは否定できないでしょう。

 

そしてそんな時には、是非境内の探索もしてほしいです。小さい神社でも小さな碑があるかもしれませんし、歴史のある神社でしたら沢山のいわれのあるものがあるかと思います。また寄進された方々の名前が残っている中にはご先祖様のお名前があるやもしれません。ぜひ探究してほしい場所です。

 

お祭りを見つけたら行ってみましょう(^O^)/

 

東日本大震災後に、被災した東北各地のお祭りの奉納が明治神宮でありました。この時、お祭りによる地域の結びつきはこういう事なんだとはじめて理解することができました。殆どが伝統的なお祭りでしたが新しく作られたお祭りもあり、地域の方々が協力して行うお祭りに、人との繋がりを強くする行事の意味を知ったのです。参加した方々へのインタビューがありましたが、あのような大きな災害の後での祭の準備が、人々を力づけ復興を促す力になっていたことがよくわかりました。

 

お祭りは結びの祭でもあるのです。

 

夏になると時期的に災害が起きやすくなります。大きな災害が起きた時期のお祭りもあるでしょう。そうした地域では、鎮魂と禊祓いの両方を兼ねても行っていくべきものかと思うのです。それこそが本来のお祭りだからです。

 

日本の祭を知るならお薦めのテキスト↓

 

京都は祇園祭の真っ最中

 

こちらは茨城県守谷市の祇園祭

 

7月13日から16日は靖国神社ではみたままつりです。

 

数年前のみたままつりのライトアップ

 

 

 

 

 

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