九星の暦の本に恵方のことが書かれています。

 

恵方はなにかというと、歳徳神(としとくじん)がいらっしゃる方角のことをいいます。歳徳神とは、十干から決められています。十干とは干支(えと/かんし)をいうときに一緒に出てくる言葉です。例えば今年の干支は「癸卯」ですが、「卯」は「うさぎ」で十二支のことですが、もう一つの「癸(みずのと)」が十干で「癸卯(みずのとのう)」となっています。「干支」は、この十干と十二支の組み合わせが60あることから六十干支ともいわれています。つまり干支は60年周期となり、全ての年が60年に一度の干支となります。還暦が60歳なのはこの干支が一巡した歳だからです。歳徳神の方角は、その年の十干から方位が決まっています。

 

さて、今年は丙の方角が歳徳神の方角です。この方角はその年の大吉方位とされ、この方角にある神社・仏閣に初詣することを恵方参りといいます。

 

丙の方角とは南の方角の東側です。単純に南南東というと、気学での各方位の幅が違うので間違えますので恵方参りをする際には確認してからがいいと思います。また自宅からの方角の参考にするには、あちこち方位でみるといいかと思います。私は地図で検討をつけてから、このHPで確認することがよくあります。また最近では風水コンパスなども売られており、よりわかりやすいかと思います。

 

そしてこの暦での歳の始まりが立春であることから、この恵方参りを行うのは立春の時です。つまり、今年の恵方参りは2月4日、または立春の時期であれば2月4日から2月18日です。

 

この時に恵方の方角の神社仏閣で得たお札や破魔矢を恵方の方角に向けて置くことを、恵方置きといいます。この時注意するのは、恵方の方角に向けるということです。つまり恵方の対角の位置に置いて、恵方方角に見えるように置くのです。つまり、今年置く場所は北の方角の西側となります。

 

この恵方参りした神社仏閣に夏至と冬至の時にまたお参りすることを追い参りといいます。これは、春分、秋分の時や、毎月の節替わりに行くのもいいそうです。

 

この時期、今年の恵方は、恵方はと耳にすることが増えますが、恵方は歳徳神様がいらっしゃる方角だと知ると、その方角に向けて大口開けてものを頬張るなんてちょっとお行儀の悪いことをする気になれないですね。

 

恵方巻は、切って恵方の方角にお供えしてから頂くのがいいのではないでしょうか。

 

SNSに恵方巻をほおばる写真がアップされると悪用されることはご存知でしょうか?

恵方巻の写真をアップするのであれば

#恵方巻切りました 

で恵方巻を切った写真をアップするのはいかがでしょう?

こうした写真が増えれば、節分料理として定着した太巻きとして、商売戦略の方でも納得しきった恵方巻が定着していくものと期待しています。夜のお遊びを伝統行事にすり替えるのはいい加減止めましょう\(^o^)/

 

『2023年遁甲盤入り手帳』 表紙の遁甲盤を見ると東西南北の幅が狭いです。なお遁甲盤では北と南が逆転していますので、方位を見る際にはご注意を。

 

今年を九星でみると四緑木星が中宮(真中)の年です。四緑木星が中央に来た時、発展、整う、信頼、信用の意味合いから、全てが整う方向に向かい始める年だといいます。ここのところ何年も、世界情勢も含め混沌とした世の中ですが、個人も含め今年はそうしたことが終息する年になる、終息し始める年になることを願います。

 

また「癸」ですが、癸は揆。測る、道、法則等の意味を持ち、全てのことを原理・原則に基づいて道筋を整えて考え、処理するという意味合いがあるようです。ただし、筋道を誤ると混乱してしまいます。

 

それから「卯」。うさぎ年は跳ねる年、などといいますが冒険、困難を跳ねるように切り抜けられる年だといいます。あるいは、進んでいない物事に、新しく取り組んで活動を行う時だとも。つまり飛躍の年ということです。

 

ところで、十二支の対冲(向かい側)の方角は破壊殺といって理想や物事が破壊される方角となっています。卯の方角は東ですので、その対冲は西となります。凶方は5つあります。あとの4つは、五黄土星の方角とその対冲、そして自分の九星とその対冲の方角です。十二支は動きませんが、九星は年によって方角が変わります。今年の五黄土星は北西です。つまり、北西と南東の方角は凶方となります。これに自分の九星と対冲の方角が加わるわけです。

 

私は子供の頃母が気学に興味があって、しょっちゅう方角が良くないと言われるたびに馬鹿にしていたのですが、ある時からこれは馬鹿に出来ないと考えるようになりました。そして子供の頃ちゃんと親の言うことを聞いていれば良かったと考えるようになりました。やはり長く使われてきたものにはそれだけの効能があるから使われてきたのだということです。とりあえず、大きな決断や普段と違う行動をするときは、方位を見て、できれば吉方位、それがかなわなくてもせめて悪い方位は避けようと決めています。

 

それから卯年の今年、うさぎに縁のある神社にお参りするのもいいかもしれません。うさぎといえば日本神話でおなじみですから、大国主命の祀られている神社がまずあげられます。もし恵方にあったら最高ですよね。

 

うさぎが狛犬で有名な調神社↓ここは月に縁の神社として月にいるとされるうさぎが狛犬になっているようです。鳥居がないということでも有名な神社です。ここは以前からお参りしたいと考えていたので、今年こそお参りするときかも\(^o^)/

 

全国のうさぎ神社がまとめられています↓

さすが、じゃらん‼取材力半端ない‼

 

スピッツの歌ウサギ

 

 

最後に、昨年壬寅の年は徳川家康公が誕生された年ということで、注目を浴び、色んな特集がされていましたが、干支の始まりは節分からとなるので、家康公の誕生日からすると西暦では今年のことでした。もし縁の神社へ行かれるなら、先日誕生日を迎えたばかりの今の時期、節分前の今月中がいいかもしれません。東照宮は結構日本各地にあります。

 

 

 

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