明日は旧暦10月10日ですが、この日から出雲には日本全国の神様が集まる神議(かみはかり)の時期となります。そのため旧暦の10月は神様がいない月、神無月と呼ばれますが、神様が集まる出雲では神在月といいます。神無月という名前は子供の頃から知っていましたが、大人になって神在月の存在を知った時、なるほどと思ったものです。

 

 

 

その神様をお迎えするお祭りである、神迎神事は明日19時から稲佐の浜で行われます。ただし、今年も関係者のみのお祭りとなっており、縁結大祭のみ申し込まれた方は参列できます。

 

神在月の神事の予定は以下の通りです。

 

神迎神事・神迎祭(旧暦10月10日):11月3日19時~

 

神在祭(旧暦10月11、14、15、17日):11月4、7、8,、10日

※7日は甲子祭

 

縁結大祭(旧暦10月14、15、17日):11月7、8、10日

※7日は臨時縁結大祭

 

神等去出祭(旧暦10月17):11月10日

 

 

神議で相談すること、なんだかわかっちゃいましたね。全国の神様が集まって相談することは、縁結びです。人の営みで一番大切なことは「人と人との縁」、人間関係があらゆるものを左右しますから、縁というものが一番大切なことなんだということがわかります。

 

 

神議りが行われるのは、出雲大社だけではなく大社を中心に出雲の神社で行われています。

出雲大社は、神議りを主催される大国主命が祀られる神社です。大国主命は全国では古事記の国譲りで知られる神様です。

 

万九千神社(まんくせんじんじゃ)は、紙議りに集まられた神様が最後に集まり直会をされると伝わる神社で、神去りの御出立もここからされるという神社です。

 

 

他に、日御碕神社、朝山神社、神原神社、また松江の佐太神社、売豆紀神社、神魂神社、多賀神社、でも神在祭にまつわる神事が行われ、その他にも石見地方でも多数の神社では神迎えの石見神楽が奉納されるといいます。

 

こうした祭りが各地で連綿と続けられ護られてきたのが日本という国なんだと思います。

 

私は、一度だけこの神在祭の時期に出雲で神迎え神事の稲佐の浜にも行きましたが、独特な雰囲気があり感激したものです。また、出雲の神社の社殿は大社をはじめとして各地の社殿より大きいのが特徴で、神話などの伝承の内容ともあっていて、こういうことか、と感じ入ったものです。

 

機会があれば一度は体験してほしいお祭りの一つです。あの雰囲気は体験した人にしかわからない、そういうお祭りですので、早く通常の状態に戻ってほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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