本日まで開催の足利美術館で行われている「戦国武将足利長尾の武と美」展、やっと昨日行ってきました。

 

 

実は、最近の美術館はみな予約制だというのをすっかり忘れていて昨日の朝ふとサイトを開いて焦ったんですが、そういえば・・・とツイッターを見たら当日の整理券の配布があって先週も手に入れている人がいたので、きっと大丈夫!と行ったら大丈夫でした。予約等をして、混みこみにならないようにしている分、見やすくて、人気の展覧会で満員電車状態を何度も経験している身としては、今後の開催はコロナ禍が終わってもこういう風にしてもらいたい、と切に願うほど。

 

それにしても予想はしていましたが、女性、しかも若い女性が本当に多くて、刀剣ブーム恐るべし!と。今回の展示の一番の目玉はやはり國廣の山姥切国広だし、そもそも私もこれを知ったのは池袋駅構内に貼られていたこのポスターからだから。美術館の地下ホールには等身大スタンドがあって、そこで写真が撮り放題コーナーとなってました。

 

館内で流している刀解説の映像も観ているのは全員女性だし、その女性陣の単眼鏡率高し。じっくり見ていて、何をそんなに見ているんだ!と思ったのですが、二人連れてきている人達の会話が専門用語(と刀剣乱舞?用語)だらけで、勉強しているな~と。私は刀を見てもどこをみればいいのかよくわからないので、そんなにじっくりは見ないので、凄いなあ~と感心していました。いやほんと、ファンって凄く勉強するんだよね。だからこそ、侮れないのがこういうブームです。で、今回結構物が煤けすぎて説明があってもなんだかわからない絵が結構あって、特に展示されているものとの距離があるものは近づけば多少は違うのかもしれないなあ、と私も今後は美術館に行くときは双眼鏡持っていくぞ、と決めたのでした。

 

それにしても、本当に面白かったです、今回の展示物。というのも、ちょうどこの時代の足利について今凄く興味を持っているので、この内容での開催が私にとってはありがたかったんです。

 

それに展示品の中には、うちのお寺から出展されているものもあって、やはり歴史が繋がっているんだな~と実感したんです。私が調べようと思っていたこととも繋がっていたので。それにしても、凄く面白いと思ったのが、その展示してあるもので謎とされていたことが、私にとっては全然謎ではなかったことです。というのも、うちの祖先と繋がっていることだったから、全然なぞでもなくて、それ住職に聴けばすぐ解明できたのに、と。だって私の知識もその住職からの知識だから。それがとても面白いと感じられました。

 

一方で私が以前から疑問に思っていたことが、解説文で判明したこともあって、やはり知るとわかることは多いんだなあとも思ったのでした。

 

もしかしたら、こういうことって日本中にたくさんあるのかもしれません。長く歴史のある寺社には、多くの記録が残り、奉納もされていて、調べれて知ることで解明できることが山のようにあるんだろうなあ、と。

 

歴史は探求するもの、といいますが地元の歴史を一番探求しやすいのはやはり地元の人だろうなあ、とも思ったのは、古地図の展示を見ていて、これだけ地元を長く離れているのにも関わらず、どんな古地図よりもわかりやすくて、地元って凄いなあとあらためて感じたからです。過去に見たどんな古地図よりも面白く感じました。

 

これは図説読みこむぞ!と思ってもちろん図説も買いました。たぶん、全然顔が見えなかった自画像も図説なら見えているだろうなあ~と期待したらやっぱり見えていたし、本物ならではの凄さというものもあるし、写真等技でより見えるものもあるし、両方を享受できるというのは本当にありがたいです。

 

これ図説の裏表紙。「布袋国広」と呼ばれる脇差に彫られた国広自身を模したといわれる布袋がドアップになっていて写真は本当にありがたいです。

 

それから、今回長尾家の家系図が展示されていて、長尾家が桓武天皇から始まったことを知りました。つまり、平氏一門なんです。これ、私が生で観た家系図としては、2度目なのですが、奇しくも私が初めて見た家系図はその長尾家ともつながる上杉家の家系図を現在のご当主から見せていただいたもの。上杉家は元は藤原家、つまり中臣氏であり、中臣氏は神話にも登場する天児屋命(あめのこやねのみこと)がその祖ですが、なんとその前の聞いたこともない神様がいくつかいらっしゃるところから始まっている家系図で凄く驚かされた記憶があります。それでそのご当主にその神様たちについて聞いてみたら、残念なことによく知らないとのことでした。でも、その時にたくさんある藤原家のご当主の中にはご存知の方もいらっしゃるのかもしれないなあとも思ったのです。

 

神様といっても、祖先崇拝の我が国ではほとんどがご先祖様ですから不思議はないわけです。

 

そして、その家系図を見ていて知ったのですが、三浦氏も桓武天皇の子孫なんですね。つまり三浦氏も平氏というわけです。まさかここで三浦氏が登場するとは思いませんでした。まあ歴史を良く知る人からしたら常識なのかもしれませんが、私にとっては凄く新鮮な話でしたし、三浦氏の開祖を知ったというのが今の私にとっては大きく感じられることだったのです。

 

本当に、知らないことがたくさんありすぎて、だからこそ歴史は面白いんだなあ、と思います。

 

前回の展示と今回の展示のいきさつを織り込みつつ、国広の生涯まで織り込んだ物語の冊子。部数もないだろうし、ここでしか手に入らないんだろうなあと思って念のために買ってみました。帰りの電車であっという間に両方とも読み終わっちゃったんだけど、これだけでけっこう国広の知識が得られ、参考文献も書かれていてある意味凄い告知小説(?)です。関係者の名前とか皆出てきててよく盛り込んだな、と。

 

美術館の後はお茶して、せっかくなので八雲神社へ行ってきました。八雲神社は放火にて焼失していたのですが、伊勢の遷宮後の月読荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)の御社殿から再建されています。その後一度も来れなかったのでやっとお参りできました。

 

でも、到着してすぐにここだよね~と。「君に届け」の待ち合わせ場所。本日お祭りの準備がされていて、提灯が灯されまるで映画のシーンを彷彿とさせてます。ただし、宮司さんに聞いたら映画で使用したのはここではなく、本殿横のスペースだったそうです。

桜は咲き始めです\(^o^)/カメラの性能が良くないうえに曇り空で写真がいまいちですが・・・。

 

 

拝殿内部の柱6本と本殿が神宮から譲り受けたものです。

森高さんファンからの寄付金も記載されています。これはチャリティで八雲神社のティシャツを森高さんが作ったその売上金。細かい金額になっているのがリアルですよね。

森高さんの記念樹ありました

この立札のずいぶん後ろにある藤棚。たぶん、藤棚が遠いので立て札だけでも手前に建てたのかな、と。

本日の夕方からのお祭り。

そして来週末もお祭りです。きっとその時は桜も満開ではないかと思います。

そうそう、上記の古地図で八雲神社も記されていたのですが、名前が八雲神社ではなく天神とあって、なんか歴史を感じさせられました。

 

ちょうど宮司さんにお札を戴く人がいてお話を聞いていたので私も御朱印をお願いして、色々と神社についての話を聞きました。そのうち映画の話になったら、先週熊本からお参りに来た人がいたそうです。お台場の「ラストシンデレラ」のロケ地を訪れたそうなんですが、せっかく東京まで来たからと、足利にも来たんだとか。春馬君のロケ地ということで訪れる人が今多いそうです。

 

これは!と、当時の話を聞いたら、宮司さんも映画にワンシーン出ていたそうです。ほんの短いシーンのために何時間も待って俳優さんたちは凄いです、とおっしゃっていました。キャッチボールシーンや、肝試しシーンの場所も予想通りの場所だったので、今度また行こうと思いながら帰ってきました。

※実は今靱帯を痛めていて山登りはきついので(^_^;)

 

なお、こちらの宮司さんはたくさんの神社を兼任していますので、お祭りの時期や大安吉日等はとても多忙ですし、他の神社に回っていてご不在のことも多いとのこと。宮司さんに何かお聞きになるときは、お祭りの時期、ご多忙な時はご遠慮してお願いします。

 

 

帰りは渡良瀬の土手を通って、渡良瀬橋を口ずさみながら駅に向かいました。

 

4年前の4月に始まったんだよね。

 

 

 

 

 

 

もうすぐ\(^o^)/

 

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