先日、大好きな山下和美さんの新作漫画が発刊されてました。

なんと年の離れた異母4姉妹の物語なんですが、その年の差が75歳、60歳、45歳、19歳という破天荒さ。そしてその父親の死によって物語は始まるのですが父親は100歳。ということで老人・壮年者がたくさん登場しますが登場人物が元気です。山下和美さんはこれまでにも、たくさんの高齢者を登場させてきていますが、ぶっ飛んでいて本当に面白かったので、この物語展開も今後に期待しています。そして四姉妹の物語というのは、自伝的要素も加わるのかなあと感じています。というのも山下和美さんご自身が四姉妹の末っ子だからです。また物語に登場する洋館は、山下和美さんが保存に乗り出した洋館を彷彿とさせる、と思っていたらやはりそれがきっかけで誕生した物語だそうです。作家というものは、こうして創作ができて形にできるのが素晴らしいなあ、と思います。また、漫画作家も高齢化していますから、こうした登場人物の年齢層の高さに繋がるのだろうと感じていますし、山下和美さんの場合、四姉妹の末っ子であるということも大きいのかなあとも思うのです。

 

 

以前も、破天荒な102歳の主人公エリザベスが登場する漫画を描いていいていて、私はこのお気に入りのエリザベスを4月に行った画業40周年展で描いてもらいました。

 

 

山下和美さんの漫画のファンで長年いたということは、つまり山下和美さんの作品の変化も感じているわけなのですが、それはやはり年齢の変化もさることながらその生き方の変化もあるのだろうなあと感じています。そしていくつになってもその人生を楽しむことが大切であるということが、その作品から伝わってきていると思うのです。好奇心が大事で、色んな事に挑戦していくということです。

 

そういえば、ついこの間、やはり私の好きな漫画家(ただし大ヒット漫画と一時期それていた方面の漫画は読んでないけど・・・)高口里純さんの『グランマの憂鬱』も最新刊が出ていてこれもいつもながら面白かった。田舎の風景もグランマと一緒になって色んなことを行う村の人達も人生楽しんでいるなあ、と思うのです。この漫画は、おばあちゃん大好きな幼稚園児の目線を借りつつ村の総領でもあるおばあちゃんが活躍する物語ですが、甘ったれた若者に喝を入れる物語もあったりするのですが、そこも昔の年寄りではなく現代的になっていて、そこがやはり作者が年齢を経て生まれた物語なのかなあ、と感じています。

 

漫画家の方々も歳をとるわけですが、日本の黄金期を築いた方々は、そうした歳を経て漫画の物語もそうした読者層にあわせるというか、読者も歳をとって興味も多少変わってきますがそうしたことにまでは目を向けずに純粋に昔ながらの漫画を今も描いている方々が多いと思います。しかし次の世代の方々は、こうした今の時代にもあった多様な物語を描き出しているなあと考えています。

 

この他にも高齢者が登場する漫画で注目されているものが二つほどありますが、その二つともが高齢になってから新しいことを始める物語です。やはり時代がそれを求めているのだろうなあと思います。

 

昔は年齢であきらめたことがたくさんあったと思います。私自身、若い頃はもうこういうことを始めるのには遅いんじゃないか?と思ったことが何度もありました。でも、いつの頃からか「今が現在の中で一番若い」と考えるようになりました。つまり何かを始めるのに遅いことはない、ということです。

 

そうしたら、昨日目に飛び込んできたのがこの本!

えっ?90歳!最高齢インストラクター!

 

即手に取ってパラパラして、買ってしまいました。この本、体操の本でありながら生き方の本ともなっていて素晴らしいです。これを私の母にプレゼントしたいと思いますがその前に読んじゃいますw。

動画チャンネルもあって、既に何年も活躍されていて海外でも注目を集めていました。

凄いのが65歳まで運動をしたことがなく、インストラクターデビューは87歳、初めて始めた年齢がいくつも書かれているのですがそれを読むだけで元気が出ます。そのプロデュースをされた方も素晴らしいと思うのですが、なんといっても年齢には説得力がある、というのには納得させられます。

 

ここには、高齢化社会の日本が目指すもの、社会のヒントもあるのではないかと思います。

 

もう年齢は言い訳にできません!

 

 

 

長寿を言祝ぐ予祝の歌、君が代

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