平成23年の昭和の日にこのブログを始めて本年は10年目となります。ブログタイトルからもわかるように、このブログは古事記がきっかけで始められたブログです。

 

平成25年の古事記編纂1300年を前に、竹田恒泰さんの古事記講座に通い古事記も完読し、また御歴代の天皇について探求していく過程でも、当初は資料を全然持っていなかったので、最初は古事記や日本書紀から古代天皇について書いていました。

 

祭日についての記載は5月の用明天皇から始めたのですが、1年で終了、というより何も考えずに始めたものだったので、1年経って自然消滅していました。しかし、その後も歴史探求を続けるうちに、繰り返すことが重要であることに気づかされ、再開し今に至っています。

 

専門家ではないので、ご専門の方々の書籍を参考に繰り返すことで、知らずに思考することにもなってきました。知ることは思考を刺激するからです。

 

知ることは本当に面白いことですし、歴史ほど面白く今に役立つものはありません。

 

そもそも、ものを学ぶことは全て歴史です。それが細かく分類化され、数学、科学、歴史、等になっているだけであって、元は一つです。そしてそれを記録する国語があります。これも探求していくうちにわかってきたことでした。

 

そうしたら、竹田恒泰さんが家にいる人たちの学び様に作成した竹田学校の初めに、これについて語っていて、考えることが同じであるということに感動しました。

 

学問は細分化される、しかし一方で一つのことをつきつめていくと、全てが繋がって行くという話です。さすが、ご説明がわかりやすいです。そしてこの竹田学校の講義では、例えば歴史の講義においても、科学的なことにまで広げて講義をなさっています。博識な竹田さんならではです。

 

古事記に話を戻しますと、古事記の序文にはなぜ古事記が編纂されたか、その意義がかかれています。

 

そこには「古を稽(かむが)へて風猷(ふういう)を既に頽(すた)れるに繩(ただ)し、今に照らして点教(てんけう)を絶えむとするに補はずといふことなし。」とあります。

これは、神社検定のテキストの解説が一番わかりやすいのですが

「過去に学んで、今の世の指針を見出す。」ということです。

 

つまり過去を知ることで、成功に励まされ、また失敗は見直して、現在の行き方を考える、ということが稽古照今です。

 

私はこの言葉の意味を知った時、歴史という言葉ではなく稽古照今の方が、古来からの日本の歴史への向き合い方、考え方を語るのに相応しいと考えるようになりました。歴史は翻訳語ともなっていますが、例えば英語ではhistory=his storyであり、彼の物語なのです。また大陸では易姓革命により、歴史は書き換えるものとなっています。しかしそれでは、何の学びにもなりません。真実ではなくては稽古照今にならないからです。古事記の序文には、稽古照今と書かれている、これが重要です。

 

そしてその編纂の経緯は天武天皇のお言葉が、やはり序文に書かれています。

「帝気紀や本辞は、我が国の起源由来と先祖が国土経営を重ねてきた大本である。ゆえに帝紀を撰録し、旧辞を究め明らかにして、偽を削り真実を定めて、後世に伝えたい。」
 
これはそのまま古事記の趣旨となっていて、つまり古事記の序文は、繰り返し、国の始まりや古(いにしえ)を学ぶ重要性を伝えています。
 
また、その古事記の文字構成は、すべてが漢字を用いて書かれていながら、音訓を交えて用いる工夫がされて、和文になっています。さらに、意味がわかりにくい場合には、注意書が加えられ、8世紀以前に用いられていた日本固有の古い言葉を、漢字習得記の記述方法で記録しています。このおかげで、今の私たちは古事記を通して、日本のはるか遠い時代について探ることができますし、漢字定着期の歴史も垣間見ることができる書物となっています。
 
さらに神話には民族の特徴が現れるものですから、神話を知ることは自分自身を含めた日本人や日本の社会の長所や欠点を知ることに繋がります。つまり日本で生きるための取説となります。日本神話には他に、日本書紀、風土記や各地に伝わる神話がありますが、古事記がその中心にあるのではないかと思います。
 
 
そして、この古事記に始まった稽古照今の探求により、天皇と神社が日本の要であることに気づかされ、またそれを記録しまた人の思考を主る言葉の重要性にも気づかされて、書いてきたのがこのブログとなります。このブログを続けてきたことで、気づきが起きることも増えてきました。年を重ねることで視点が変わり、理解できることもありました。
 
改めてそうしたこのブログの経過を見直し、本日からブログの説明を変えることとしました。
 
新しいブログ説明

日本最古の書、古事記の序文曰く
古を稽へて風猷を既に頽れるに繩し
今に照らして点教を絶えむとするに補はずといふことなし
これはつまり、過去に学んで今の世の指針を見出すということ
先人の叡智、稽古照今にて
日本玉手箱探求の覚書

 

以上、

 

また、プロフィールも変えています。

 

 

過去を知らなければ、今も未来も作れません。
 
自分磨き、自己啓発の第一歩は己を知ること、つまり、稽古照今から始まります。
 
しかし稽古照今は果てしない探求となります。

 

 

「一生勉強」と同郷の相田みつをさんが書かれていました。

これからも、探求に励んでいきたいと思います。

このブログを読んでくださる方、

いつもありがとうございます。

また、これからもよろしくお願いいたします。

 

 

竹田恒泰さんの「現代語古事記」。これは講義版のオレンジ本と、文庫本版も持っていますが、古事記の基本だと思います。

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「ねずさんと語る古事記」は、漢字の一文字一文字の意味から、探求されている古事記で面白いです。

 

ふわこういちろうさんの「まんが古事記」は、ビジュアル版として最高です。ふわさんがあらゆる美術的アプローチを駆使して描かれた神様、神話の数々がとても素晴らしい本です。

 

児童書版古事記の決定版ともいうべき「古事記」は、古事記成立の過程までが分かるように書かれた物語。

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古事記の解説本としてお気に入りの「古事記は日本を強くする」。本書の中西輝政さんの言葉は、これから海外へ出ていく人、グローバルな世界で活躍する人にも知ってほしいと思う。

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まだまだ油断はできない。がんばりましょう\(^o^)/