ツィッター上では、アマビエのツィートがたくさんあってなにかな?と思っていたら解説も出てきていました。疫病退散のため江戸時代に伝わったものなんですね。

 

 

 

 

 

道祖神についてのツィートまでありましたよ。

 

記紀を読むと歴史書でもありますから疫病についての記載もあります。そこで注目するのが崇神天皇の時代に蔓延したという疫病です。

 

この時、宮中で祀っていた天照大神と倭大国魂神を、人間の生活のそばにあっては畏れ多いと宮中の外で祀ることになりました。天照大神は初代神武天皇の御先祖様であり、倭大国魂神は神武天皇の皇后となられた媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)の御先祖様です。媛蹈鞴五十鈴媛は二代綏靖天皇の母君でありますから、綏靖天皇以降の皇室にとっての父方、母方の御先祖様を両方とも皇室でお祀りしていたことになります。

 

天照大神は豊鍬入姫命が笠縫邑(現在の檜原神社)で祀り、倭大国魂神は渟名城入媛命が長岡岬に祀りましたが、名城入媛は身体が痩せ細ってお祀り続けることができませんでした。そこで占ってみたところ、倭迹迹日百襲姫命に大物主神が乗り移って自分を祀るよう託宣しましたので、大物主神を祀りましたが効果がありませんでした。そこで崇神天皇が潔斎して祈ったところ、大物主神と倭大国魂神をそれぞれ子孫の大田田根子と市磯長尾市に祀らせるようにとの大物主神のお告げが夢にあらわれましたので、この二人を探し出しました。そして田田根子は大物主神市磯長尾市は倭大国魂神を祀ったところ疫病も鎮まったといいます。

 

大物主神が祀られているのは大神神社倭大国魂神が祀られているのは大和神社で、大神神社は大物主の和魂、大和神社は大物主の荒魂が祀られているともいいます。

 

そして檜原神社に祀られた天照大神は、何度か場所を遷られ最終的に遷座したのが伊勢の神宮であり、それまでの場所が元伊勢と呼ばれるようになりました。

 

檜原神社

 

大神神社

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大和神社

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このお話からわかることとは、御先祖様を祀るのは父方の御先祖様であるということと、いざというときに祈るのはご先祖様であるということです。

 

大物主神は皇室からすると母方の御先祖様となるため、父方の御先祖様となる子孫に正したのが大神神社と大和神社の創建となっています。

 

日本の神様には八百万の神々がいらっしゃいますが、基本中心にあるのはご先祖様である神様です。その代表であるのが天照大神である皇室の御先祖様です。

 

この後、仏教が入り御先祖様を仏様として祀るようになりましたが、そもそも輪廻転生の仏教では御先祖様を祀りません。つまり現在日本人が考えている仏教とは日本に入って日本風に変わった仏教で、古来から日本にある先祖崇拝にほかなりません。

 

 

アマビエもいいですが、精神的にきつい現在のような時期こそ御先祖様に祈るのが最強かもしれません。なんといっても2千年を超えて今もあり続けている皇室が行っているのは御先祖様をお祀りする宮中祭祀です。そして皇室があり続けるから、日本も現存する最古の国となって私達は安寧な暮らしを享受しています。

 

ここは皇室を見倣い、御先祖様にお祈りするのがいいのではないでしょうか。

 

しかもちょうどお彼岸の時期です。お墓が近い方はお墓参りに、遠い方は遥拝をしてみるといいのかもしれません。私もこのお彼岸はお墓参りはあきらめて遥拝にしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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