もうすぐ春休みです。

 

大人になると春休みなんて関係なくむしろ年度末・年度始まりで忙しい時期となりますが、学生にとっては短い期間でも学校がお休みの時期ですから、この時期の週末に旅行されるご家族、あるいは中高生ぐらいならちょっと遠出、大学生なら旅行される人も多いでしょう。

 

せっかくですから、この春休みに日本の始まりを探究してみませんか?

 

なぜなら、春休みの時期4月3日は日本の始まりである初代神武天皇の崩御された日であり、天皇陛下の宮中祭祀が行われる日だからです。宮中祭祀を我々が垣間見ることはできませんが、神武天皇の橿原宮の跡地に創建された橿原神宮では神武天皇祭が行われ、また多くの神社で遥拝式が行われますから、我々でも伺い知ることが出来ます。

 

以下、神社庁のHPより

4月3日は、神武天皇祭です。
第一代・神武天皇が崩御されたと伝わるこの日、宮中の皇霊殿においては「神武天皇祭」が、また神武天皇山陵(奈良県橿原市大久保町)には勅使(天皇の派遣する使者)が遣わされ「山陵に奉幣の儀」が、それぞれ行われます。
あわせて、全国の神社においても「神武天皇祭遙拝式」が執り行われ、建国創業の御神徳をお偲び申し上げます。

神武天皇山陵に南接する橿原神宮にて行われる「神武天皇祭」は、地元の人々からは「神武さん」の呼び名で親しまれ、当日は多くの参拝者で賑わいます。
神武天皇がお隠れになった時のことについて『日本書紀』には、次のように記されています。

七十有六年春三月、甲午朔。甲辰(十一日)天皇橿原宮に崩(かく)れましぬ。時に年一百二十七歳。
明年秋九月、乙卯朔。丙寅、(十二日)畝傍山東北陵に葬しまつる。     

(『神典』275頁より)

 

長い年月を経るうちに、所在が曖昧になってしまった神武天皇山陵でしたが、文久3年(1863)2月、勅裁をうけ、江戸幕府によって修理が施されました。そして、明治23年(1890)には、新政府によって橿原神宮が創建されました。
江戸時代の儒学者・藤田東湖が、紀元2500年(天保11年)の元旦に際し、神武天皇の即位に思いを馳せる漢詩を遺していますが、我が国の来し方を思う時、多くの人が神武天皇の御事績に心寄せてきた様子が窺えます。

 

 

 

これは橿原神宮の今年の案内です。

 

 

平日で私は行けないのですが、行ける方は是非参列してほしいと思います。参列ご希望の方は今すぐ橿原神宮へお問い合わせください。当日突然行かれても外からの参拝しかできません。締め切りもありますので問い合わせる方は今すぐです。ちなみに私の友人は、神武天皇2600年大祭が行われた年に当日突然行ってしまい、もちろん中へは入れなかったと言っていました。しかし中へ入れなくても、外から参拝される方が多くいらっしゃってそれも良かったとのことです。

なんといっても2600年大祭は、神武天皇が崩御されてから2600年の大祭という特別な年でしたからこそ、友人も東京からわざわざ奈良まで行ったのです。2600年などという節目の年に居合わせるなどということは人生で二度とありません。そのような時に巡り合うということはとても貴重な体験です。しかし2600年大祭は過ぎてしまいましたが、2600年以上前に崩御された天皇のお祭りが行われている場に行けることもまた貴重な体験ですから、外からでも参拝できる方は参拝してほしいと思います。

 

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橿原神宮の後ろには畝傍山があり、その東北には神武天皇の御陵があります。ぜひ橿原神宮と神武天皇陵の両方お参りいただきたいと思います。なお畝傍山の周りには、神武天皇だけでなく次の綏靖天皇、安寧天皇、そして懿徳天皇と四代の御陵があります。

 

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畝傍山一周

 

奈良といえば古代日本の中心地であり、神話の世界にも縁が深い場所ですから、そうした面からも日本を探究するにふさわしい地でもあります。

 

神武天皇の御誕生地である宮崎県にある宮崎神宮は神武天皇となる神日本磐余彦天皇が御祭神で4月3日に神事が行われます。

 

宮崎やその周辺も古事記に縁が深い場所であり、様々な伝承が残され古社が多くあります。そうした縁の場所で日本再発見ができるかもしれません。

 

神社庁の案内にもあるように、日本全国の神社で遥拝の儀式が行われます。

伊勢神宮では、神武天皇祭遥拝の儀式が行われます。

明治神宮では、畝傍山東北陵遥拝の儀式が行われます。

 

神社の案内や表示になくても行われている行事が沢山あると以前ある神社に勤務していた友人に聞いたことがありますから、お近くの神社に確認されるのも良いかもしれません。また神社に行かなくても、畝傍山の神武天皇陵の方角に向かって遥拝するなら全国どこからでもできます。

 

なんといっても2600年以上も前にお隠れになられた方をお祭りしている国が世界中どこにあるでしょうか?イベントのことをいっているのではありません。きちんとした祭祀として続けられていることをいっています。

 

 

私もこういうことを知るようになったのは、古事記に興味を持ちまた歴史の学び直しをしたことをきっかけに御歴代の天皇や皇室、神社を知るようになってからのことです。日本人でしたらこうしたことを知るのはいつからでも遅くはありません。せっかくですからこれを機会に日本や日本そのものであられる天皇を知る探究の旅に出発する時にしてほしいと思います。

 

 

神話や国史を探究し今現在にまで繋がる日本を見直すことほど新学期・新年度という新たな未来への出発の時期に相応しいことはないと思います。歴史とは稽古照今、古を振り返り今(未来)を考えるという日本古来の考え方です。そして歴史を知ることで、より一層自己認識が確立され自己強化ができることになります。つまり日本を知るということは、日本に生まれ育った自分を知るということでもあります。なぜなら、日本で生まれ育ったということは日本という歴史の積み重ねの結晶の中で生活することを意味しているからです。日本的思考や知恵、また生活習慣は全て歴史の賜物であり、先人達なくして今の私達の存在はありません。せっかくの先人達の叡智を受け継がないことは愚かでしかありません。しかも、歴史を知るということは、自分だけではなかなか得ることのできない誇りさえをも養ってくれるのです。なかなか自分に自信が持てない人、多いのではないかと思います。しかし、日本人である誇りなら、誰でもすぐ持てるのです。ところがその日本人を貶めようとする人達がいます。歴史を知らないと、その誇りが蹂躙されてしまいますが、歴史を知っていればそのような事も起きないのです。

 

グローバル化する国際社会の中にあるからこそ、より自分自身のアイデンティティが求められます。海外を目指す方にこそ、より一層日本を知ってほしいと思います。

 

また本来はこの日は平日ではなく、休日となるべき日ですが、なぜ平日なのか?ということも考えてほしいと思います。

 

 

 

 

 

2016年

今週末4月3日は神武天皇2600年大祭

2600回目の命日、神武天皇2600年大祭

ご先祖様とお墓

2600年神武天皇大祭と天皇陛下

神武天皇式年祭と山稜の儀と神武天皇大祭

 

2017年

今年こそが神武天皇2600年大祭の年

 

 

 

 

なお、神武天皇祭の後の週末は、橿原神宮のある橿原市では色んなイベントが行われています。

今年の絵は安彦良和さんの神武天皇で格好良いです\(^o^)/

 

 

 

 

追加:伊右衛門CMがトレンドに上がってましたので追加します。CMのロケ地が橿原市です\(^o^)/この時期に重なるなんて奇遇です。ロケ地巡りの際には是非橿原神宮に(≧▽≦)

 

 

 

最後に、本日からお彼岸です。ぜひお墓参りに行きましょう\(^o^)/