大好きなボーカロイド作曲家ののぞみまつきさんが、リニューアル動画をアップしました。
万葉集の舒明天皇の国見の御製です。
舒明天皇は、天智天皇と天武天皇の父君で、その皇后が皇極天皇です。
のぞみまつきさんの古典シリーズ大好きなんですが、そこには御製もあるわけです。歌謡曲は大和言葉で作られている、といいますがこうして古典の歌にメロディがついていると、さらにわかりやすいと思います。和歌を書くのが当たり前だった時代、こうした歌を知っていることは教養の一つだったといいます。だからこそ、そうした中から本歌取りのような古歌の一部を取って新しい歌を作る技法もできたわけですが、その本歌を皆が知らなければ本歌取りが生きてきません。例えは悪いですが、誰でも知っているということは今でいう歌謡曲のように皆が口ずさんだのではないかと思います。
メロディがあると、より和歌も覚えやすくなります。
ということで、のぞみまつきさんの作品の中から御製、御歌や編纂の歌を集めました。百人一首の動画は10首ずつとなっているので除きましたが神様の歌もあります。
中皇命の歌。間人皇女(孝徳天皇の皇后)とも、斉明天皇(皇極天皇重祚)ともいわれる万葉の歌人
今様を愛した後白河法皇編纂の梁塵秘抄から。後白河法皇は、平安末期の天皇で、譲位後院政を敷いたことで知られ、同時代には平清盛や源頼朝がいます。私の中では、ご白河法皇は知れば知るほど、気になってしまう天皇のお一人となっているのですが、それはこの今様のせいでもあります。今様は、今でいう流行歌のようなものだったらしく、平安時代に始まったものですが、そのまま聴いても意味が理解しやすくて親近感の湧きやすい歌です。また初めて聴くと、あまりにもストレートな歌があるのには驚くかと思います。
最初のかたつむりの歌がお気に入りです
ちなみにこちらは、大河ドラマで人気となったバージョンです。↓これはとても印象的でした。
※こちらはのぞみまつきさんのではありません。
万葉集の始まりは雄略天皇の歌から始まります。雄略天皇は、古代のカリスマともいえるとても印象の強い天皇です。私が歴代の天皇に興味を持った時に、最初に惹かれた天皇でもあります。
素戔嗚尊が歌った、和歌の始まりと言われる歌
景行天皇の皇子である日本武尊の望郷の歌であり、辞世の歌でもあります。
最後に、のぞみまつきさんオリジナルの島唄を。島唄といえば、沖縄や奄美と思っていたのですが、日本て島国なんですよね。とても美しい日本賛歌となっています。
大和言葉って本当に美しいです。
のぞうみまつきさんがメロディをつけているのはほんのわずかです。沢山の美しい御製、御歌がありますので、ぜひ多くの人々に親しんでほしいと思います。