毎年6月に神社検定が行われています。今年は6回目ですが、6月18日に実施されました。

 

 

私は最初興味がなかったのですが、せっかく神社や神話に興味を持っているんだから、受けて見ようかと検定テキストを読んで驚きました。神社を知るということは日本を知ることそのものだから、テキストも神社というよりは日本のテキストなんです。

 

 

そして、このブログは神社文明と天皇文明の我が国を謳っています。

 

 

神社についてのテキストが、日本についてのテキストなのは当たり前のことでした。

 

 

だから、神社検定を受ける受けないに関わらず、神社検定のテキストを日本の教科書として周りの人には薦めています。

 

 

神社検定では、毎回テーマに沿って、検定内容が組まれテキストが追加されています。今年の検定用テキストで10冊となりました。

 

 

日本について知りたい方は、是非是非、神社検定テキストを開いてみてはいかがでしょう。

 

 

 

このテキストは装丁デザインも名前も日本風でとても素敵なシリーズです。

 

 

最初のテキストは、「神社のいろは」「いろは」の名の通り、神社についての基本中の基本が書かれています。私はこれを読んだとき、当たり前すぎて本当に神社について知らなかったなあと思ったものです。昔は神社に行くのは当たり前だったし、知識のある人が周りにいたものですが、今は神社関係の人か、こういうテキストがないとなかなか神社について知ることが出来ない。神社文明であるはずなのに、悲しいことです。↓

 

 

参拝作法から神様、お祭り、歴史まで、神社の基礎的なことがらをQ&A方式で平易に解説。
神道、神社入門書の決定版。

***内容***
第1章 身近な神社のあれこれを知りたい
第2章 参拝などの正式作法が知りたい
第3章 全国的な神社の由来が知りたい
第4章 お祭りについて知りたい
第5章 神棚と家のお祭りについて知りたい
第6章 お伊勢さんについて知りたい
第7章 皇室のお祭りについて知りたい
第8章 神社にまつわる制度と歴史について知りたい

 

 

 

二つ目のテキストは「神話のおへそ」。神話はまさしく我が国の成り立ちの中心となりますから、文字通りおへそです。神社検定が始まったのは、ちょうど古事記編纂1300年の年でした。その時にふさわしいテキストとして、古事記がメインの神話がテキストになっています。古事記の解説本としても良い本だと思います。この頃から私は古事記の本を解説本も含め読み漁っていましたが、稽古照今の説明で一番しっくり来たのは、このテキストのものでした。私は今ではこの言葉が大好きな言葉となっています。↓

 

 

神話のあらすじと解説、神話のゆかりの地探訪ルポを掲載。写真も満載!
神話の基礎知識を完全マスター。

***内容紹介***
「日本神話への誘い」國學院大學教授 茂木貞純
第1章 神話の世界を読む
第2章 神話の里を訪ねるI
第3章 神話の世界を読むⅡ
第4章 神話の里を訪ねるⅡ

 

 

 

三番目のテキストは、「神社のいろは 続」。「続」を「つづき」と読むそのこだわりが素敵なだけじゃないテキストです。このテキストから、本格的に日本について理解が深まっていきます。この1冊だけで国史の理解が深まることを保証します。歴史の授業では単語でしか出て来なかったことが、よくわかるようになります。私はこのテキストから、日本について知るには神社、神道であることの重要性を再認識しました。

 

 

神社、神道はどのように成立し、どのように展開していったのか。歴史を知れば神社はもっと楽しくなる。

***内容紹介***
第1章神社やお祭りに関する歴史が知りたい!
縄文時代から近現代まで時代ごとに解説

第2章神社についてもっと知りたい
大神神社・石上神宮・廣瀬神社・龍田大社・丹生川上神社・丹生川上神社上社・丹生川上神社下社・香椎宮・廣田神社・平野神社・梅宮大社・御霊神社・下御霊神社・吉田神社・多賀大社・伊弉諾神宮・吉備津神社・大山祇神社・阿蘇神社・氷川神社・秩父神社・志波彦神社鹽竈神社・出羽三山神社・若木山神社・水無瀬神宮

 

 

 

 

四番目のテキストは、神宮(伊勢)と出雲での遷宮が重なった年、もちろん遷宮がテーマとなりました。「遷宮のつぼ」というタイトルもうまいですよね。遷宮は日本的思考の表れだと思いますが、そうした大事なところをうまく表現したタイトルなんですよね。遷宮は伊勢と出雲だけのことではなく、遷宮を継続してきた根本の考え方などに日本を理解するヒントが隠されています。

 

 

神宮はもとより出雲大社など神社にとって最も大切な「遷宮」の意義と内容を完全解説。
***内容紹介***
第1章神宮式年遷宮
神宮式年遷宮とは何か/神宮のなりたちと祭り
遷宮までの道のり/御装束神宝と匠
第2章それぞれの遷宮
出雲大社平成の大遷宮/賀茂社の式年遷宮
石清水八幡宮平成の正遷座/熱田神宮創祀1900年記念造営

 

 

 

 

 

さらに踏み込んで神社について学ぶことができる宗教辺の用語集ですが、宗教というよりも日本歴史そのものの用語集といったほうがいいかと思います。「神社のいろは続」の知識がこれを読むことでより深まっていきます。また天皇についての知識も、深まります。

 

公式テキスト5『神社のいろは要語集 宗教編』は、1級試験用の基礎的なテキストで、神道理解に必須の重要用語が網羅されています。検定を受ける人には必須、受検しない人でも神社の正しい知識を身につけたい人にはうってつけの本です。

***内容紹介***
神道/両部神道/吉田兼倶/復古神道/教派神道/国学/本居宣長/平田篤胤/水戸学/天皇/山陵/神ながらの道/仏教と神道/儒教と神道/陰陽道/修験道/神祇官/太政官/大教院/皇典講究所/神宮皇学館/神道指令/古事記/日本書紀/風土記/万葉集/古語拾遺/先代旧事本紀/延喜式/神道五部書/神社縁起/伊勢信仰/八幡信仰/熊野信仰/高天原/天神地祇/産霊/神漏岐神漏美命/和魂、荒魂/禊祓/神恩・恩頼/天津罪・国津罪/霊魂観/他界観/敬神生活/神道伝授
など100項目の要語解説

 

 

 

 

日本にはとても多くのお祭りがあり、365日お祭りのない日はないと言われます。しかし、そんなお祭りについて習ったことなんてないのが普通です。しかしお祭りを知ることは日常に繋がるしきたりの理解を深めるためにも地域を知る上でも大切な事です。この本を読むとあまりにも多様なお祭りが日本中にあることに驚かされますし、その意味についても理解しやすくなります。

 

公式テキスト6『日本の祭り』は、写真もまじえ、豊富なルポとコラムで、日本の信仰の「かたち」と「こころ」を解説しています。

***内容紹介***
第1章 祭りの概要
第2章 四季折々の祭り
第3章 神社と土地の特色を表す祭り
第4章 祭りと芸能
コラム
大祓詞/正月の祭り/沖縄の祭り/新春の初市/田遊び/生育の祭り

 

 

 

 

日本の祭についてさらに理解が深まる用語集。お祭りをするということは、天皇陛下がされる宮中祭祀についての理解を深めることにもなるので、宮中祭祀を知るためにも日本人全員のテキストだと思います。

 

重要用語を解説する『神社のいろは要語集宗教編』の続編。併読すれば、神道理解はさらに深まる。
1級試験用の基礎的なテキストで、神道理解に必須の重要用語が網羅されています。
検定を受ける人には必須、受検しない人でも神社の正しい知識を身につけたい人にはうってつけの本です。

***内容紹介***
神社/産土社(産須那の神)/鎮守の杜/屋敷神/山宮・里宮/八神殿/社格制度/神戸/祭り(祭祀)/祭場 斎場/神田/神の使者(つかわしめ)/祭日/祈願/参詣/巡礼/宮中祭祀/三種の神器/ 神籬/磐境/神奈備(神名火、甘南備)/神体山/神木/心御柱/神体/神像/神輿/神棚/神宝/十種神宝(瑞宝)/玉/注連縄/茅の輪/斎戒/六根清浄祓/神社祭式/柏手/直会/幣帛/玉串(玉籤)/神饌/神酒/初穂/祝詞(諄辞)/宣命/吐普加美依身多女/天都詔詞太祝詞/装束/大嘗祭/神嘗祭/新嘗祭/祈年祭/月次祭/勅裁/遷宮/特殊神事/夏祭り/神幸祭/出雲国造の新嘗会と古伝新嘗祭/宮廷の年中行事/うらない 占(卜、占卜、卜筮)/神籤(御鬮)

 

 

 

 

本居宣長は、古事記、日本書紀の次に万葉集が重要だと言っているほどの詩集、わが国最古の歌集ですが、漢字定着期の詩集でもあり、また当時の信仰・考え方が日本人の原点ともなるともいわれ、また大和言葉で歌は詠まれるものですから、そうした言葉を知る上でもとても価値のあるものだとされています。そのまま読むことの難しい万葉集の入門テキストとして、入りやすいのではないかと思います。平安時代には読むことさえ難しくなってしまった万葉集がどのように復活したのか、その歴史を知ることは現代の我が国の国語を考える上でも大切なテキストだと思います。

 

わが国最古の歌集『万葉集』には、古代の人々の率直でおおらかな思いがうたわれており、そこから人々の信仰のありようもうかがい知ることができます。
本書では、「信仰」にまつわる歌を取り上げ、それらの歌に表れた信仰のこころや神様への思いを見ていきます。 
万葉びとの神々に対する豊穣なる「こころ」が歌に込められている『万葉集』は、日本人のこころの原点。その全貌に迫る本書は、神社検定を受ける人はもちろんのこと、『万葉集』ファンにも見逃せない一冊です。

***内容紹介***
第1章 『万葉集』のなりたち
第2章 『万葉集』の読み継がれてきた歴史
第3章 『万葉集』に見える神様
第4章  万葉びとの信仰のこころ
第5章 こころに強く願うこと

 

 

 

 

「古事記」や「日本書紀」の次に重要とされる古典の「古語拾遺」。新たな古典の入門テキストです。古事記や日本書記と重なる所が多いのですが、「古伝承に埋もれたものを拾う」という題名だけに、より広範囲な内容が書かれていてとても興味深い古典です。神道、神社への理解を深めるにはどのような古典が出てくるのか、今後への期待が高まる一冊でもありました。

 

 

『古事記』『日本書紀』に並ぶ神道古典『古語拾遺』をやさしく解説。好評だった『神話のおへそ』第2弾!
※第5回神社検定の参級は第1章のみ出題対象です。

***内容紹介***
第1章「初級編」『古語拾遺』を読む 
『古語拾遺』の内容を知る
天地開闢から大己貴神まで/天孫降臨/神武天皇の東征と祭祀/崇神天皇の御代から「介推の恨み」まで/遺(も)れている事十一か条/御歳神の祭祀
第2章「中級編」理解のために
忌部氏とはどんな人たちだったのか
「氏分」の時代
どのように受けとめられてきたのか

第3章「展開編」『古語拾遺』を理解する
神代の認識を理解する
天地開闢から大己貴神まで/天孫降臨/神武天皇の東征と祭祀/コラム①漢風諡号について/コラム②八神殿の歴史
「人代」での関心を理解する
崇神天皇の御代から「介推の恨み」まで/コラム③三種の神器と剣璽御動座
広成の主張を理解する
遺れている事十一か条/コラム④中世以降の熱田神宮
「御歳神の祭祀」を理解する
御歳神の祭祀

 

 

 

 

 

なぜ今までなかったの?と思うほど、テキスト化が遅かった日本書紀。日本書記は冊数も多く、なかなか手を出しにくいと思いますが、やはり神社検定のテキストは日本書紀入門にいいと思います。そしてなんといっても2020年は編纂1300年ですから、それまでに日本書紀に慣れ親しみたいものです。。

 

『日本書紀』の全容と、「神話」の部分を深く理解する。好評シリーズ『神話のおへそ』第3弾!

***内容紹介***
第1章『日本書紀』とは?
第2章『日本書紀』が伝える神代の世界Ⅰ 神代上
 天地開闢(世界の始め。神代七代章)
 国生み(八州起元、大八洲生成章)
 天照大神のご誕生(四神出生章)
 天照大神と素戔嗚尊の誓約(瑞珠盟約章)
 天岩戸(宝鏡開始章)
 八岐大蛇退治(宝剣出現章)
第3章『日本書紀』が伝える神代の世界Ⅱ 神代下
 「国譲り」と天孫の天下り(天孫降臨章)
 山幸彦と海幸彦(海宮遊幸章)
 神日本磐余彦尊(神武天皇)の誕生(神皇承運章)
第4章『日本書紀』が伝える歴代天皇の事跡
第5章 歴史の中の『日本書紀』

 

 

 

古典が読める人や研究者であれば、この神社検定のテキストでは物足りないでしょうが、一般の日本について知りたい(^O^)/という人には、十分な日本の教科書が神社検定のテキストだと思います。日本について知りたい方、学びたい方は、神社検定を受ける受けないに関わらず、神社検定のテキストを読んでみてはいかがでしょう?あるいは、すぐに読まなくてもなにか知りたいことがあった時に百科事典のようにテキストを読むのもいいかと思います。

 

 

日本を知る第一歩に、

是非神社検定のテキストを

 

私は神社検定の回し者じゃないですよ~(=゚ω゚)ノ