4月3日早朝の橿原神宮駅前。人が全然いませんでした。早朝と言っても7時過ぎぐらいなんですけれど。


橿原神宮へ到着しても人がほとんどいませんでした。気持ちいいです。


何度参拝しても気持ちのよい神社です。京都御所の賢所と神嘉殿を本殿と拝殿として明治天皇が下賜されたもの。本来であれば賢所にも神嘉殿も一般人は目にできませんから、畏れ多い神社なんです。最初それを聞いたのが竹田研究会の奈良研修旅行で多分禰宜の方に聞いたのだと思うのですが、びっくりしました。創建は歴史の浅い神社ではありますが清々しいのも当たり前でだから気持ちもいい神社なわけです。


8時からの受付でいただいたのは、胸に張り付ける入場券代わりのシールと式次第それから記念品引換券。このシール友人は気がついたら剥がれていて落としたものが見つからず大変でした・・・。シール型チケットには要注意です。また私がまとめて受付をしたので受付時にちゃんと数を数えて確認したのに気づいたらシールが足らなくてあちこち探したのに見つからず、もう一度受け取りをお願いにいくはめに。ところが夜ふとポケットから出てきたんです。ポケット内何度も見たのですが・・・。ということで剥がしたものと使ってないものと今2枚手元にあります。

さて私達がやっと全員そろって席に座って待っていましたらなんとご招待参列者の席に竹田恒泰氏ご夫妻が歩かれていくではありませんか。お二人ともすらりとしていて素敵でした。

 


大祭はいたってシンプルでした。これはやはり大祭が偲ぶ祭りだからかと思います。また橿原神宮は紀元節には勅使参列がありますので勅使参進及び、勅使退出の儀がありますが、今回天皇陛下が午後に直接御参拝でしたから勅使もなく御幣物の参進のみでしたのでその分またシンプルになったのかと思います。それから神楽も短いものでした。

私は拝殿の中では写真は撮りませんので写真はありません。しかし、皆さん写真撮っていましたね。本来、拝殿内に入ったら写真は禁止です。書かれていてもいなくてもそういう場所だということですが、そう明記してある神社多いです。私の前の方は、神楽の時には動画撮影まで始めてしまって、手を高く掲げているものだから私の隣の友人の目線の先になり友人は見えなくなってしまいました。大顰蹙です。

ところで今回私達が座っていたすぐ横には五色の旗が立てられていました。その右手にも同じ旗が立てられていて、二つの間が本殿の正面に当たります。その席の側の旗が、式の進行で凄く動くのです。ところが右側の旗は左側と比較するとほとんど動きません。それがとても不思議で、途中からあの旗、右のが動かないのにこちらだけ動いていると囁きだす人達までいました。大きく靡いたりすると座席の上に張られたテントを打ちますから音までたちます。とても不思議な光景でしたが、私はきっとこういうことが起きると思っていましたので、そうかあと思いました。なにしろ私達側の旗があれほどゆれても私達は全然風を感じませんでしたから。特に印象的だったのは、地元の長年の崇敬者たちが玉串拝礼をされた時、凄く揺れたことです。ご年配の方もいて参列者達を歓迎されているんだなあと感じました。当たり前ですよね。


最後の残りの参列者全員での拝礼の時に代表として玉串拝礼の先頭に立たれた方三人の中のお一人は竹田先生でした。私の隣には竹田研究会の友人がいまして、二人とも初めての橿原神宮参拝も竹田研究会の研修旅行でしたからその再現のようでもありました。


大祭終了後、記念品引換です。薄緑の包みは直会弁当。

 

今回、午前中が大祭、午後は天皇陛下が御参拝されるということで、直会会場がありませんでした。ということで、私達総勢25名ぐらいになったので近くに場所を取っていてそこで一緒にお弁当をいただきました。

お弁当は神武天皇御東遷ゆかりのご当地味めぐり。包みが凝っていました。



 


写真の精度が良くないので説明しますと、①船出の地宮崎の日南鶏・つきいれ餅②宇沙の地大分の車エビ・かぼちゃ③筑後の岡の水門、福岡の鮭④関門海峡通過、山口のふぐ⑤埃の宮造営の安芸広島の穴子⑥高嶋の宮吉備の国岡山のままかり⑦明石海峡、兵庫の丹波黒豆⑧浪速上陸大阪の泉州たこ⑨熊野から再上陸和歌山の鮪・梅・高野豆腐⑩橿原の宮奈良の古代米・竹の子・ゴマ豆腐。写真はいまいちでわかりずらいかもしれませんが美味しかったです。

 


さて、最後に不思議な話を一つ。今回参列した友人達は、それぞれ行き方が違ったので現地集合でした。私は前日奈良に泊まり、早朝橿原まで行く予定。また車で夜出て早朝休んでからの組もいましたし、高速バスの人もいました。私がなぜ早朝ホテルを出たのかといえば神武天皇陵にお参りしたかったからです。ところがホテルから駅まで歩いて到着したら、なんと靴が壊れてしまいました。ビックリです。それで駅前に止まっていたタクシーでホテルに戻り、雨用に履いてきたこげ茶のクロックスのブーツに履き替えて再出発。白いスーツで赤い靴、赤いコートだったのですが、残念でした。ちょっとしばらく履いていなかった靴によくあるのですが劣化してしまっていたのです。私は友人達に、天皇陵参拝はできないとメールしました。そうしたらなんと車組が途中で車が動かなくなり、JAFを呼んで対応してもらいその分到着が遅れたとのこと。実はこの車組と私が一番天皇陵参拝にこだわっていて、早朝にお参りしようと言っていたのです。その両方が早朝に到着できなくなりました。後から思えば、本来この日に一番最初のお参りはやはり天皇陛下です。天皇陛下の前にお参りするのではない、という指示だったのではないか?というのが私達の結論でした。後日竹田恒泰氏が午後に神武天皇陵にお参りしたことを知り、やはりそうだったんだとあらためて不思議な力があるもんだと思いました。そしてそういうことまでまだ考え至らない自分の未熟にあらためて気づかされました。靴が壊れて良かったと思います。


私は残念ながら、午後はやはり参列した友人と京都に行く予定をしていたのでそのまま橿原の地をあとにしましたが、車組他残って神武天皇陵をお参りしたメンバーはなんと天皇・皇后両陛下のお見送りが2回も真近でできたそうで感激していました。良かったね~、と言いつつちょっと羨ましかった私です。

やはり神武天皇陵をお参りするんだった~。彼女たちは、神武天皇陵のすぐそばに2代綏靖(すいぜい)天皇陵もあるからそこもお参りするといいよ~と伝えていたら、ちゃんとそこもお参りしてきたそうです。そして初めての天皇陵の雰囲気に圧倒されたようです。やっぱり私もお参りすればよかった・・・とちょっと後悔です。


帰りに気づいたら橿原神宮駅前には日の丸があがっていました。日の丸の写真はいつも旗が垂れてしまって上手く撮れないのですが奇跡的にキレイに撮れた一枚。しかし空が凄い曇り空です。私は一日傘を持ち歩いていましたがとうとうこの日奈良では使いませんでした。こんな曇り空だったのに式典の直前燦燦と太陽が輝いたなんて嘘みたいでしょ?