到着ほやほやのひすいこたろうさんの、メルマガが今日もよかったので、転載です。


まあ、この逸話はよく語られているものですけれど、何度聞いても気持ちがよくて大好きな話です。



ということで、どうぞ。↓

名言セラピー
- meigen love

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幕末、アジアにおいて、

ヨーロッパ列強諸国の植民地にならなかった国はふたつしかありません。


タイと日本だけです。


でも、実は、日本も植民地になりかけたギリギリの場面があったのです。

それを奇想天外なアイデアで切り抜けたのは……


“あの男”です!


大ピンチのなかで、“あの男”は意外な方法で危機を脱するんです。


さて、日本を救った、意外な方法とは?






幕末において、もっともクレイジーだった藩。

それは、長州藩(現・山口県)でしょう。

なんせ、当時、世界最強の4ヵ国相手に(アメリカ、イギリス、フランス、オランダ)
たった一藩で戦争をしかけたんですから。


山口県VSアメリカ+イギリス+フランス+オランダ

どう見たって勝ち目はありません(笑)


もちろん長州藩は敗れ去るわけですが、


このとき、

四ヵ国連合は長州藩に賠償金300万ドルを要求。
さらに、長州藩領土であった彦島の租借を要求してきた。


賠償金を払うのは戦争に負けたのだからやむを得ない。
しかし、彦島の租借、これは大問題です。


租借とは、ある国が、合意のうえ他国の領土の一部を借りること。


とはいえ、一度、租借されてしまえば

そこからうやむやに植民地化されてしまうのは、
中国の例でもあきらか。

当時、中国は、
外国人たちに好きなようにされ
屈辱的な生活を強いられていました。


交渉次第では日本も植民地にされてしまいます。


対する相手は、
アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、世界最強の4ヵ国。


こんな状況で
誰が敗戦交渉をつとめるのか?





「もう、あの男しかいない!」



そう声が上がりました。



しかし、当時、“あの男”は、脱藩の罪で逮捕されていたわけですが、

これほどの国難の前では“あの男”に頼るしかない。


超強気で、超威圧的な、世界最強の4ヵ国を相手に、

たった一人で立ち向かえるのは、


「あの男しかいない!」



そこで、脱藩の罪が許され“あの男”は登場したのです!




そう、彼です!→ http://bit.ly/HD2ZF8






















高杉晋作です。


ひりひりするような緊張感が漂う交渉当日、

現れた高杉晋作を見た連合側の外国人たちは

「なんなんだアイツは!」と衝撃が走ります。



なんと!


なんと!


なんと!


高杉晋作は仮装していたんです!(笑)


鎧直垂に陣羽織、
立烏帽子という姿の

奇妙奇天烈な武者人形スタイルの仮装で登場。



そして晋作は仮装のまま堂々と、
四国連合艦隊旗艦に乗り込んでいきます。



そして植民地化にもかかわる
大問題であった彦島の租借に関して


晋作が発した言葉はこうです!



「天地初めて発けし時、
高天原に成れる神の名は、
天之御中主神、
次に高御産巣日神、
次に神産巣日神。
此の三柱の神は並独神と成り坐して、
身を隠したまひき……」


晋作は、「そもそも日本国なるは」と声高らかに日本最古の歴史書
「古事記」を朗読し始めたんです。


外国の皆様は意味がわからずポカンとしています……。


延々と、延々と、延々と、
古事記を暗誦続ける高杉晋作。


通訳として出席していた伊藤博文(後の初代総理大臣)は「晋作は気が狂った」と慌てたらしい。

連合国側の通訳アーネスト・サトーも、
連合国側首脳部もあっけにとられた……。


何を言われても、晋作はひるむことなく古事記の朗読を続け、

しまいには、連合国側がウンザリして、



「まあ、いいか」



と彦島租借を取り下げたんです!



高杉晋作の人生をかけたウヤムヤ古事記朗読作戦。


これにて日本は救われました(笑)




アーネスト・サトーは後年、高杉晋作のことを

「負けたくせに傲然として怒っていて、まるで魔王のようだった」と語っています。




ウヤムヤ大魔王・高杉晋作に拍手です!





「おもしろき こともなき世を おもしろく」


これが高杉晋作、辞世の句です。



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というわけで……3秒セラピー

おもしろくもなんともない人生を

おもしろおかしく生きてみろ!

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辞世の句。
晋作は、そう伝えたかったんでしょうね。


ちなみに連合国側が長州に要求した賠償金300万ドル。

これも、晋作は

「攘夷(外国人を追い出すこと)は幕府が我々に命令したのである。
よって長州藩に支払ういわれはない」といって

賠償金を幕府に押しつけて難を逃れています(笑)


戦のときにも三味線を忘れない男、高杉晋作。

最後に、かっこいい晋作写真をご覧あれ。
→ http://bit.ly/HzLvMk



ひすいこたろうでした(^^♪
hisuikotaro@hotmail.co.jp 
 ▲▲▲アリガ島▲▲▲




参考文献
「名言セラピー 幕末スペシャル」 
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4887598858/nicecopy-22




以上



この高杉晋作が持ち込んだのは、「日本書紀」だったともいいます。いずれにしても、自分の過去を知らなければ、自分を語れないように、自分の国の歴史やなりたち、日本の場合は神話を知らなければ、己の国を守ることもできないんです。



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