たまにはカメラのことを話そう(ヤシカ・エレクトロ 35 MC) | 「クルマ離れをぶっとばせ!」

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クルマ好きが嵩じて彼女までポルシェに見えてきました。というわけでポルシェ買います!毎日クルマを探してます。それが人のお役に立つことも増えてきました。みなさまのクルマ選びのお役に立てたらうれしいです。

こんにちは。チャリーモです。

 

僕はクルマが大好きですが、クルマが好きな人は時計も好きですよね。

 

そして、銃器や刃物が好きな人も多いです。

 

そして共通の嗜好として忘れちゃいけないのが、カメラです。

 

どの趣味も極めていくと際限なくお金がかかるので、僕は時計は「1万円前後で買えるもの」と言う条件で買っていますが、最近はあまり燃えていません。

 

「銃器や刃物」はモデルガンやサバイバルナイフやガーバーなどのナイフですが、僕はこのジャンルにはあまり食指が動かないんです。

 

ガスガンやモデルガンは触れば「これ好きダァ」って思いますが、所有したいとまでは思わないんですよね。

 

いや、本当は欲しいんですが、一つで終わる気がしないし、そこまでガンにお金も時間もかけられないと言うのが真実かもしれません。

 

ちなみに好きなガンはガバメントとモーゼルミリタリーとデリンジャー辺りです。あ、南部14年式も好きだ。あとルガーも!(けっこう好きだな)

 

で、カメラです。

 

一時カメラには大いにハマって、ライカや中判カメラにまで手を出しました。

 

現像までは自分ではしませんでしたが、フィルムは何本消費したかわからないほどです。

 

ネガとリバーサルは半々でしたが、どれもほとんど手元に残っています。

 

デジタルに移行してからはフォーサーズカメラにハマって、撮りまくりましたが紙焼きをしないんですよね。

 

結構大切な画像のつもりで撮ったシーンも紙焼きをせずにマックのメモリーに溜め込んだまま、クラッシュしてどこに行ったかわからないなんて言うことがしょっちゅうです。

 

最近ようやく「なんのためにシャッターを切っているのか?」と疑問に感じて、銀塩に戻る決心をしました。

 

デジカメはプロじゃないのでスマホで十分です。あとGRデジが一台あれば十分です。

 

そう思い立ってすぐにリサイクルショップに走りました。笑

 

カメラ屋に行っても今は銀塩カメラの選択肢はほとんどありませんからね。

 

リサイクルショップでも銀塩カメラは現像などの動作チェックができないので、ほとんど返品不可のジャンクです。

 

高級一眼も何台か持っていましたが、重たくて取り回しが悪くて僕のライフスタイルにはなじまないことが判っていたので、今回はコンパクトカメラを狙っていました。

 

その日は「安くても壊れていても気に入らなくても、なんでもいいから」カメラを一台連れて帰るつもりでいました。

 

数台を展示ケースから出してもらい、眺めたりファインダーを覗いて構えたりして一台に絞り込みました。

 

買ってきた直後の画像です。

 

YASHICAのエレクトロ35MCというカメラです。

 

このカメラに関してはまるで知識がない状態だったんですが、持った感じが一番小さくて重くてよかったんです。

 

次候補はコレでした。

これもヘキサノンレンズの名機らしいんですが、持った感じがあまりにもプラスチッキーでおもちゃっぽくて却下でした。

 

レジにてお金を払い、無事に身請け完了。

 

持ち帰ってネットでいろいろ調べたところ、エレクトロ35もなかなかの逸話を持ったカメラであるということが判ってきたのです。

 

というか、当時のカメラで逸話がないものなんてないんですけどね。どれもカメラ会社が社運と技術の全精力をつぎ込んで開発した名機であると言っていいと思います。

 

代表的な逸話はヤシカが従来持っていた「エレクトロシリーズ」でドイツの名機ローライ35のような手のひらサイズカメラを開発するという命題で開発されたカメラなのです。

 

機能面ではカールツァイスレンズを搭載したローライ35には敵うはずもありませんが、まずはサイズだけでも追随したいと言う意気込みが未だに語り継がれていると言うわけです。

 

実機を見たところ、ローライ35よりはほんの少し大きい気もしますが、かなり小さいことは間違いありません。

僕の手の上に置いて見た画像です。

 

そして、小さいのに具がぎゅっと詰まったような重量感があります。ここに惚れました。

 

格安でジャンクを手に入れたのはいいんですが、実際に撮影ができるのかは全くわかりません。

 

とりあえず分解せずに見ることができるところは全部開けて見ます。

 

と言っても底面の電池ブタと裏のフィルム装填蓋だけですが。

 

電池ブタの液漏れ痕は最小限でたぶんセーフ。

 

内部のモルトは全滅でした。

 

モルトの交換セットを持っていたはずなんですが、探すのが面倒で会社の帰りに百均に寄って、裏面に糊がついた手芸用の黒のフェルトを買って帰りました。

 

あと、LR44の電池を4個。

 

劣化したモルトプレーンをヘラで剥がして、サイズを確認しながらカットしたフェルトを貼り付けて完了です。

 

電池は変換アダプターを使う方法もあったのですが、カメラが壊れていた場合カメラよりも高価な買い物になるので、変換アダプターを自作してとりあえず通電確認だけして見ました。

見事に露出計が生きていることを確認しました。

 

露出計がシャッターと連動しているカメラなので、ここが死んでいると使えないゴミになってしまうんですよね。

 

このカメラを買って最もホッとした瞬間でした。

 

そうと分かればフィルムの装填です。

近所のカメラ屋ではネガフィルムを売っておらず、鹿児島市内に行ったついでにビックカメラで好みの発色をするAGFAのISO400を買ってきました。

 

AGFAが復活してくれていてよかった!

 

モルトプレーンに少しでも隙間があると外部の光が入ってフィルムが感光してしまう「光線漏れ」が起きてしまうので、この1本目のフィルムの現像が上がるまで安心はできません。

 

それでも、自分で施工したので気楽なものです。仕事で使うカメラでもありませんし。

 

このカメラは何用かと言うと、「嫁記録用カメラ」なのです。

 

極端な写真嫌いの嫁なんですが、やっぱり日々の記録を残したいなと思ったんです。

 

1日一枚嫁を撮影するのです。ノロケです。

 

話は戻ります。

 

フィルムを装填してからと言うもの、気に入って毎日持ち歩くんですが、僕のカスタム欲が抑えられないんですよ。

 

「自分だけのカメラにしたい!」と魂が叫ぶのです。(大袈裟)

 

まずはレンズフードです。

レンズの口径の金属製レンズフードを探したら、あるわあるわ。なんていい時代なんでしょう。

 

本当は角形が欲しかったのですが、このカメラのレンズはピントが最前端なのでピント合わせでフードも回転して

こんな風になってしまうため(ならない)残念ながら丸型をポチりました。

 

取り付けて見たら、想像以上に似合うし、カッコよくなりました。

 

ライツCLのような雰囲気になりました。もう壊れててもいい!アクセサリーでもいい!って言う感じです。

どこへ行くにも一緒です。(牡蠣小屋にて)

 

フードをつけて見たら一つ問題が発生しました。

 

画角を決めるためにファインダーから覗いた画像がフードで蹴られてしまうのです。

 

まぁ、しゃかりきに撮影するカメラでもないので多少けられたって問題というほどのことでもないんですが、ここは問題ということにしましょう。笑

 

どうすればこの問題が解決できるのか?

 

「外付けファインダーですよ」脳内の天使が囁きました。

 

それだ!

 

外付けファインダーを買うことは決まった。では、このカメラの画角は?と考えると、40mmという中途半端なものなんですね。

 

外付けファインダーで40mmという画角のものは、ありそうで無い。あっても高い。

 

ここは財産と割り切って高価なファインダーを買うか?(高価で手放すことが可能)

 

「レンズ沼にもはならないカメラだし、それくらい贅沢をしてもいいか」脳内の天使が囁きます。

 

ねぇ、君はホントに天使なの?

 

ちょっと考えを切り替えてみました。

 

40mmのファインダーは選択肢が少ないけれど、35mmのファインダーだと無尽蔵にあるのです。

 

35mmでもいいんじゃなかろうか?節約の神様が囁いてくれました。

 

おおそれだ!5mmくらいの画角は脳内で補正できる!

 

どうせパララックス誤差だってあるし。

 

早速探して、かなり程度のいいものをポチったのでした。

カメラと同じ年代の、同じくヤシカ製のファインダーを手に入れることができました。

 

装着して覗いてみると、画角もパララックスもそれほど差がない事がわかりました。

 

もう大満足です。これ以上することはありません。

 

しかし、この状態で持ち歩いていると、また不満がムクムクと生じてきました。

 

「このカメラ小さいのはいいんだけど、グリップが無いから持ちにくい」というものです。

 

正面画像を見るとわかりますが、このカメラシャッターボタンのある本体右側(向かって左側)の方が面積が小さいので本当に握りが浅いんです。

 

ストラップもあるので落っことすというほどでは無いんですが、落下の危険度はあると言えます。

 

問題発生ですよね!

 

グリップを作っちゃいましょう!

実はカメラとウッドというのはとても相性がいいのです。

 

しかも、ウッドは加工が比較的簡単です。

 

ウッドグリップですね!

 

さっそく百均に行って使える素材がないか探します。

これとかどうかな?ブナ材っぽいな。百円だし、とりあえず買って帰ろう。

 

現物合わせで下書きをします。

 

のこぎりで地道にカットしましょう。

 

ひたすら現物合わせです。

 

こんな感じでいいかな〜。

 

ヤスリで磨いてニスを塗りましょう。

 

試作1号なので、とりあえず強力両面テープで様子を見ます。

 

どうでしょう?

 

なかなかカッコよくないですか?

 

もちろんグリップ性能はかなり上がりました。(スタッドレスタイヤか!)

 

これで完成かな?

 

いや、もう一つ!ソフトレリーズボタンをポチってたんでした。

 

それはプチカスタムなので、続報は1本目のフィルムの現像結果報告ですかね。

 

(といっても、嫁は顔出しNGなので画像なしですが。笑)

 

では、また!