こんにちは。
僕は子供の頃から童顔で(子供の頃は当たり前か)自分がおじさんになった顔がどうにもイメージできなくて困っていた。
40歳くらいになっても「ハタチくらいですよね?」と良く言われていた。
これは自慢に聞こえるかもしれないが、全然そんなことはなくて、フリーランスで仕事をしていると業務に差し障りがある現象だ。
20年もデザイナーをやっていると言うのに、駆け出しのように見られるのは本当に困った。
しかし、53歳になる今でも童顔なんだが、ちゃんとおじさんの顔になってきているのが面白い。
この13年で急に老け込んだのだろうか?
そんな書き方をすると、この13年の間に知り合った人たちが僕に苦労させてるみたいになってしまうので、書かない。(書いてるし)
では、本日の一台に行きましょう。
はい、これ!
メルセデスベンツ・SLクラスです。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU6398670632/index.html?TRCD=200002
どう思いますか?このクルマ。
好きな人は大好き!嫌いな人は大嫌い。眼中にない人には眼中にないクルマではないでしょうか?
(当たり前のことを書いています)
僕もあまり興味のないクルマだったんですが、4年くらい前からちょっと興味が出てき始めたんです。
常に興味があるというほどではなく、たまに思い出したように気になるクルマです。あるでしょ?そういうクルマ。
この当時のメルセデスのクルマは気の迷いで買っても間違いのないつくりをしているのは確かなんです。
もちろん、それなりのランニングコストは支払う必要はありますが。
しかし、プロダクトとして世界最高品質の物を手に入れる事にここまで門戸が開かれているというのは幸せなことだと思います。
国産の軽自動車も「ある意味においては」世界最高品質ではありますが、絶対品質で比べてしまえばメルセデスベンツよりも高品質だとは言い難いと思います。
往時のメルセデスベンツは「最高を維持したければ金を惜しむな」というコンセプトを隠さない設計思想でした。
メルセデスに限らず、クルマと言うものはすべからくそう接していれば問題はないはずなのですが、殊メルセデスベンツとポルシェはそうしたこと(維持費がかかるよ)が前提に組み込まれている設計なのです。
それも、グローバリゼーションの波であまり強気には言っていられない時代になってきています。
ユーザーにとっては一見、優しくなったような感じもありますが、実はメンテナンスをしても治せない。
一旦壊れたら治すことができない。もしくは治す気が起こらないほどのコストがかかる。と言う時代になっていると言うのです。
どちらがユーザーに優しい設計なのでしょうか?
壊れたら部品単位で治せるほうがいいか。壊れたらアッセンブルで交換しなければいけないと言うのがいいか?
これは意見の分かれる場ではあります。
クルマを使い捨てにするか?治しながら乗り続けるのか?
実際は中古車の価格が下がっているので、修理するくらいだったら買い替えたほうがいいと言う意見も理解できます。(その中古車が壊れない保証は全くないんですが)
この時代のメルセデスはそんなユーザーの選択があるなんて夢にも思っていないであろう設計をしています。
「買ったからには一生乗ってください」そんな意思を感じるクルマ造りです。
では、見ていきましょう。
3200ccなのでSLでは低いグレードですが、維持費を考えてこれにしましょう。
3200ccでも、必要にして十分ですから。
伸びやかなスタイリングですね。
ハードトップを外しているのは珍しい。
このデザインの最後の世代ですよね。
ハードトップをつけっぱなしにしているとダメになっていることが多いソフトトップですが、これは綺麗ですね。
内装を見ていきましょう。
ブラックレザーです。めっちゃいい匂いがしますよ。
完全ノーマルですね。シートのスレも少ないです。
旧メルセデスの文法通りのレイアウトです。
今もこうなのかな?ヘッドライトスイッチ。
カセットのまま乗りたい。
パワーシート。
お。ハードトップもついてますね。
室内にラゲッジスペースがあるのはありがたいですね。
ホイールはAMGですね。ノーマルでもいいんだけどなぁ。
そこそこ広い。使える。
がばっ!
この当時のエンジンはフルカバードじゃないから色々見えていい感じ。
でも、ぎっしり詰まっとるなぁ。
タイヤひび割れとるなぁ。高そうなタイヤだから、溝はあっても購入時に交換してもらいましょう!
さて、いかがだったでしょうか。
このクルマには、すごく思い入れのある人ではなくて「なんとなくカッコいいから買ってみる」みたいな人に乗って欲しいなぁ。
女の子とかだったら最高です。
リセールバリューとか気にしないで、ボコボコぶつけてもいいんじゃないかな。
良き相棒になってくれると思いますよ。
機関系をきっちりメンテナンスしてあげていればね。
では、また!