こんにちは。
ここ5回くらいのブログは、クルマのチョイスに妙な偏りがありますが、自分のとある時代に意識がフォーカスしてしまった結果ですので、ご査収ください。
ブログの紹介文にもあります通り、「中古車の紹介という体裁を借りた私小説」という風にお読みいただければ幸いです。
そういうわけですから、思い出してしまった記憶を出し惜しみなくつらつらと書き綴っていくことになっていきますと、同時代という括りで串刺しになった似通ったクルマが登場しがちになるというわけなのです。
こうやって思い出してみると、お金がなかった若い頃から(今はお金があるっぽい書き方ですが、そんなとこはないと言う所が泣けます)「いかに安く、他人と違って、自己満足も満たせるか」ということに腐心していました。
泣けますね。
こういう習い性というものは、もし僕が今後大金を掴んだとしても、抜けることはないんじゃないかと思うんですね。
なぜなら、そういうことにアタマを使うのが楽しいからですよ。
この歳になると、金持ちの友人もたくさんいますが、彼らは大してアタマを使うこともなく「5千万円あるからフェラーリ買おうっと」といった感じでポンポンクルマを買い替えていますが、これはまったく羨ましくないんですね。
もし5千万円持ったとしても、クルマを買うときには、これでもかというくらいアタマを捻って決定したいんです。
わかるかなぁ。
この辺のことは、これからおいおい詳らかになると思いますので、このブログの読者登録をばお願いいたします故。
というわけで、本日の一台に行きますかね。
はい、これ。
フロンテですよ。またスズキの軽です。
これに乗ってたんだから、しょうがない。
思い出すんですよね。当時のことを。
関係ないですが、画像の取り方が変ですよね。
「トリミングしろ」があるというか、なんというか。
ここは「奥ゆかしい」ということにしましょうか。
可愛いでしょ?これ。
コガネムシみたいです。
ボンネット前端が腐れているように見えますが、どうなんでしょう。
しかし、なんで右奥にするかな。構図。
あ、センターに来た。
なんとも言えないデザインですね。
ネタ元があるのかな?
ガレージ内に移動しましたね。
このソリッド感。
このフロンテもリアエンジンです。
フードのスリットがかっこいいですよね。
室内を見て行きましょう。
薄いドアですよ。
閉まる音は「パシャン」です。「ペシャン」かな。(どっちでもいーわ)
大きい身体を縮めて乗っていましたよねぇ。
あれからもっと育ったので、もう乗り込めないかも。
ふむふむ。状態はよさげ。
全部樹脂です。
レィディオです。壊れかけてはいません。壊れてるかも。
ヒーターはあんまり効かなかったような。何せ、リアエンジンですから。
「コレが、コレなもんで」とか言って誤魔化しましょう。
120km/h?出ない出ない!!
4速ミッション。
トラブルフリー。
4ドアなので、リアシートへのアクセスは楽ですが、広いはずもなく。
「スペアタイヤルーム」と言ってもいいトランクです。
二人暮らしの若夫婦にはこれで十分でした。
エンジンの画像がなかったですね。
大人の男が小脇に抱えられるくらいのエンジンでしたよ。(言い過ぎ)
ところで、僕が乗っていたのは360ccの方だったような気がするんだけど、550ccのモデルだったっけ?
このころのことを覚えている人、コメント欄にお願いします!
このフロンテを見つけたのは、岡山の寂れた中古車屋でした。
割と新し目のクルマに混ざって、ちょこんと展示されていたのを見つけて、すぐに購入を決断しました。
見えるところの程度が抜群に良かったんです。
内装にはまだビニールが被っていて、新車といってもいいようなコンディションでした。
とにかく、夢のようなコンディションの「他では見かけない」「他の人とは違うクルマ」です。
しかも、お値段は新婚夫婦のお財布にも優しい「込み込み30万円(!)」でした。
店主としては「こんな古いクルマを欲しいというくらいだから、ちょっと吹っ掛けてやれ」という気配もあったようですが、即答で「買います!」と返しました。
「掃き溜めに鶴」ではないですが、お宝を見つけたぞ!!という時のテンションの高まり、動機の早まりというのは何度あってもいいものです。
購入してからというもの、ポンポンという2ストロークサウンドを町中に響かせて乗っていましたが、徐々に調子が落ちて行き、近所のスズキの正規ディーラーに持ち込むと、ちょっとしたお祭り騒ぎのように歓迎されたのを覚えています。
「よく、こんな古いクルマを大事に乗ってたねぇ!」「しかも、ピカピカじゃないの!」
みなさんこのフロンテを新車で売った時代の年齢の方々でした。
工場でも歓迎を受け、結局エンジンオーバーホールへ。
請求金額に戦々恐々としましたが、請求書を見ると「3万円」という拍子抜けする金額でした。
交換部品代は数千円で、ディーラー工賃も「これでいいの?」という程度。
お金を持っていなさそうな僕が、我が社(スズキ)の古いクルマを大事に乗って来れていることを見込んでの「お情け価格」だとしても安すぎました。
と言っても、請求金額以上の支払いをすることはなく、深々とアタマを下げて工場を後にした僕でした。
当時よく遊んでいた友人たちと酔狂でドライブにも行きました。
セルボとスバルR2と僕のフロンテと3台でフェリーに乗って香川県に行ったり・・・。
懐かしい思い出だなぁ、
しかし、乗っていた時の記憶はいろいろ思い出すんですが、手放した時、お別れの時の思い出が全くないんです。
誰に売ったのか?
はたまた、どのクルマを買う時の下取りに入れたのか?
あまり印象的ではなかったのかもしれませんが、愛着あるクルマを手放すこと自体が印象的なはずなんですよねぇ。
いつか、突然思い出すことだと期待します。
もしかすると、死ぬ前の走馬灯まで思い出さないかもしれませんけれど。
では、また!!