ジブチ ~未知なる国~ その2 アベ湖へ
08:15 ホテルを出発 ドライバーは、イブラヒム。英語はダメだがフランス語が喋れる。ボンジュール!ガイドは、アクレム。エチオピア生まれのアファール。もちろん、英語はOK、フランス語は少々。ジブチに住んでいるのに?と思って尋ねるとアラビア語が喋れればフランス語は、必要なしだって。フリーランス。
ジブチの町を出る前に酒を買いたい、と言うと走ること10分、小さなスーパーマーケットに着く。中に入るとすらりと酒が。ビール、ワイン、ウイスキー、ウォッカ、アマルーラまで売っている。どうせなら隣国エチオピアのビールがいいなあと思い、黄色のラベルの瓶ビール、セントジョージを買う。1本 300ジブチ・フラン(約1.7ドル)。こんな値段でも安い!と感じてしまう。今晩の2本でいいやと思っていたが、そうだホテルに冷蔵庫がある、と思い直し缶ビールを別に買う。こちらは、1本 340ジブチフラン(2ドル)。
買い物が終わるとメインの道路をひたすら走る。片側2車線が1車線になり、家もなくなっていく。舗装道路で素晴らしい道。対向車は、トラックが多い。追い越せないとノロノロ運転になる。アクレムの話だと「ジブチはエチオピアとの関係が非常に良くてエチオピアからの物資が毎日この道路を使って運ばれてくるよ。ジブチからアディスアベバまで車で10時間くらい、朝ジブチを出て、アリ・サビエからエチオピアに入るとディレ・ダワでランチが食べれるよ。ほら、今から出てきるあの町を見てご覧。エチオピアタウンと呼ばれていて、ここでエチオピアから運ばれてくるものが入り、仕分けされるのさ。奥には石油タンクローリーの基地があるよ。」でも、ノロノロと走るトラックを見るとそんなに早く着くとは思えないが。
走ることおよそ1時間。砂漠のような景色に変わると、最初の写真ストップ「グランド・バラ」。
100年前までは湖で長さは50kmに及ぶ。今では仏、米軍のトレーニングやジブチっ子の日帰りキャンプ地などに使われる。夏、7、8月頃は気温が47℃まで上がり世界でも有数の気温の高い地区。雨が降ると湖のように湖面が広がり通行不可能になる。
さて、峠を越えるとようやく次の街、ディキル Dikhil。10:10着。人口約4万人の小さな町。街の中心で車を降りると戦没者の墓がある。真ん中にフランス人、その左右に地元の人たちが眠る。木の根元ではおじいさんたちがゲームに興じていて、写真を撮りたいな、と思うもダメでした。
高台からディキルの街を眺めながら、アクレムに「動物園に行きたいか」と言われメインの道路を横断して民家に入っていくといたのは、「ソマリダチョウ」と「陸カメ」のみ。ネギの耕作地もあり、動物園なのか畑なのかよくわからないところである。
ランチは、この街の一軒宿、「Hotel La Palmeaie」。将来、ここを使うことがあるかもと思い部屋を見せてもらう。簡易なベッドにエアコン、水シャワーとトイレ付。食事もここしかないようで他の観光客も続々とやってくる。といっても2組だが。
1時間くらい待ってようやく出てくる。ジブチ風サラダ、マヨネーズとマスタードのドレッシングが絶妙。どっさりあったが完食してしまった。そのあと、メインのチキン、ジブチ風ソースにライス。さらにチップスがつく。腹12分目まで食べてしまった。。。
いよいよ、目的のひとつLac Abbe アベ湖へ。舗装道路ともお別れ、4WDの威力が発揮できる砂道、ダート道を走る。これぞアフリカ!アブサラ(アファール語でたくさんの子供たち)の村でコックを乗せる。ここで事件発生。荷台に荷物を載せようと後ろを開けっ放しにしているとそこに子供がさっと入り込み、何かを盗んでいく、「あっ」と思うのもつかの間、あっという間の出来事だ。しかし、その5分後あっけなくそのブツが戻ってきた。それは、これから行くテントで使う貴重な塩であった。
次なる村、クゥタビアでは、コックがおもむろに木に登っていく。布に隠されたポリタンクに液体が入っていてそれを空のペットボトルに入れる。ペットボトルに一口分の液体がたまるとまた次の木へ。残念、カラのポリタンク。また、次の木へ。こうして5本の木からペットボトル半分くらいの液体が入る。「飲んでみろ」と差し出され、まず匂いをかぐ。う~ん、特にこれといった匂いはない。躊躇しながらも、エイっと飲む。ムムム、この味は、「ビール?」。果たして、ガイドに聞くと当たり!椰子の木の樹液が発酵してできるようだ。ただ、布で隠していてもみんな知っているので、時々カラになっているポリタンクがある。聞くと近所の村人たちが飲んでしまうそうだ。
しばらくウトウトしてしたり、岩道みたいなところを走っていくと、どこかで見たような風景になってくる。
アルジェリアのタッシリホガーのようだ。いったん車が止まり、小高い丘に登ると遠くにチムニーが。
写真で見たあの景色。ようやくアベ湖に入る。道中、ガゼル、イボイノシシなどの野生動物がいる。
そして、通称「モンサンミッシェル」の岩の前で車を降りる。
アクレムがなぜかタバコを持ちながら言う。「この岩は、フランスのモンサンミッシェルに形が似ていることからつきました。高さ 60M、周囲 50M」。それから、ボコボコ音がするお湯のところへ行く。そこでタバコ。火をつけてその煙を湯に近づけ、息を吹くかけると不思議、不思議、共鳴するかのように湯気が立ち込める。上を見て、と言われモンサンミッシェルのてっぺんを見ると孔からやはり湯気が出てくるのが分かる。ここのお湯の温度は、80℃。空のペットボトルを入れるとペシャンコになってしまう。
さて、次なる下車地は「猿の惑星」のロケ地。映画は見ていないが、名前は知っている。こんなに何もないところでロケをしていたんだ、と思うと映画を見ていなくても感激してしまう。本当にロケ地という説明がないと、何もないなんてことはない岩の空間。これがへえっと思って見てしまうから人間の心理は不思議だ。
アクレムが言う。「ここ、アベ湖は1970年頃まで岩が隠れるくらいの湖でした。それが、隣国エチオピアでダムを造ったため水がジブチ側に来なくなってしまいました。そして、段々と水が干上がっていき、今の姿になったのです。ジブチ人は水がなくなって喜んでいます。なぜなら、ここが観光資源になっていて、観光客が来てくれるからです。ここアベ湖の林立する岩の要素は、① 火山、②地震、③ガスの3要素です。林立する岩には、マグマバクテリアが覆っているため硬くなるのです。」
猿の惑星ロケ地をあとにして、走ること10分、今日の宿泊地、アベ湖常設キャンプサイトに到着。
今日はここでおしまい。
(全景:左手に土産屋、食事をする所、右手にテント) (部屋の入り口)
(共同トイレ、シャワー) (テントからの夕景)
(夕食、このあとパスタとブロシェットが来ます。ソースは、ミートソースもどき)