雨森照子対白月輝夜 1 | amesekaiのブログ

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「初めまして神様。私の名前は白月輝夜と申します」

深々と頭を下げるが、全く隙が見当たらない。彼女は全く油断をしていない。つまり、彼女は私の事を完全に敵だと認識しているのだ。

「白月輝夜、、あなたその力をどこで手に入れたんですか?」

「魔法の事ですか?それは勿論、魚に教わったんですよ」

「魚に?」

「ええ、私だけではありませんよ。この街には魔法使いが数名います。みんな魚から魔法を習得したんです」

「なぜ、魚はあなた達に魔法を授けたのですか?」

「それは、この街を嵐から救うためです」

、、、それがあなたの出した答えなんですね、魚。

「輝夜。私には行かなくてはならない所があるんです。ここを通してくれませんか?」

「残念ですがそれは出来ません。私はあなたを楽園に連れ戻すためにここに来たのです」

「輝夜、私はあなたと争うつもりはありません。ですが、あなたが私の邪魔をするなら、私はあなたと戦わなければならない事になります」

「私も引くつもりはありませんよ、神様」

「輝夜、あなたは私に勝てると考えているんですか?」

「私はそれほど愚かではありません。私は人間です。あたなは神様、戦えば勿論、私が負けます」

「なら、ここを通してください」

「神様、あまりわがままを言わないでください。あなたのいるべき場所はどこですか?あなたを必要としている人々は今、どこにいると思いますか?」

「それは、、」

「神様、楽園にお戻りください。そこがあなたの居るべき場所です」

輝夜の言っている事は正しかった。

でも、それでも、私は、、。

「、、、楽園に戻る事は、出来ません」

「それは何故ですか、神様」

私は輝夜に直ぐに答えを返す事が出来なかった。

王子様を探しに行く、、とは流石に言いづらい。

「理由はちゃんとある。照子は王子様を探しに行かなくちゃいけないんだよ」

私がためらった言葉を希が大声で叫んだ。

顔から火が出るくらい恥ずかしかった。多分、私の顔は真っ赤に染まっているだろう。もう、そんな事正直に言わなくてもいいのに、、希のバカ。

「王子様?」

「夢の中で照子を助けてくれた王子様だよ」

輝夜は額に眉を寄せて考え込むような表情をつくった。いや、もしかしたら呆れているだけかもしれない、、。

「神様、、希の言っている事は本当ですか?」

「、、ええ、本当です、、」

私はとても小さな声で輝夜の言葉に答える。

恥ずかしい、、。

「神様」

「、、はい」

「王子様を探すというのなら、私が神様のかわりに王子様を探しましょう」

輝夜はとても真面目な表情をしていた。そして、とても強い瞳を持っている。

夜雨と同じような輝きが、その瞳には宿っていた。