【起稿2026年8月18日記事】

皆さん今日は「やまとことばの日」が制定されています。

大阪府八尾市に代表を置く「うまし国やまとことばの会」が制定したそうです。
日付は「や(8)まと(10)ことば(8)」と読む語呂合わせで8月18日を記念日としたものだそうです😅...

「やまとことば(大和言葉)」は、源氏物語第一巻「桐壺」には、「伊勢、貫之に詠よませ給へる大和言の葉をも」と、「大和言の葉」と表現されます。
また、大和言葉は私の大好きな和歌と関係深く、日本人の心の琴線に触れる※1「床しい」※2言葉です。
※1意味:感動や共鳴を与えること、(文化庁「国語に関する世論調査」[平成19年、平成27年]では、約3割の人が「琴線に触れる」を本来とは違う意味の「怒りを買ってしまう」という意味で使っているという結果が出ています😅)
※2意味:気品・情趣などがあり、どことなく心がひかれるようである😊

ナノバナナ2作画

先般私は「あはひ」という大和言葉を紹介する記事を投稿しました。


上記記事では自作短歌を披露しましたが、今日は和歌に見られる大和言葉の中から私が選んだ「美しい言の葉」を紹介いたします...

「あはれ」
(意味:素晴らしい・趣がある、転じて「『あぁ』と同意の感動詞」)

あはれてふ 
言の葉ごとに 
おく露は
昔をこふる 
涙なりけり
(詠み人知らず、「古今集」)
※この歌は「あはれ」を感動詞として用い、言葉、言の葉を、草木の葉に喩え、「ああ」と言う嘆きの言の葉ごとに思い出があり、それを偲んで涙を流す、それを草木の葉っぱの一つひとつに露が下りることになぞらえたものです。

「しのぶ」
(意味:ひっそり・懐かしむ)

つくづくと 
春のながめの 
さびしきは
しのぶにつたふ 
軒の玉水
(大僧正行慶、「新古今和歌集」)
※この歌の「しのぶ」は忍ぶ草に「偲ぶ」を掛けて、忍ぶ草に落ちては消える露を見て、昔を懐かしんでいる情景描写としています。

「かすみ」
(意味:遠景がぼんやり見える現象)

春霞 
たてるやいづこ 
み吉野の
吉野の山に 
雪は降りつつ
(詠み人知らず、「古今集」)
※これは、「春は未だか?」と春を首を長くして待つ山里の人々を詠んだ歌です。

「なごり」

おもかげの 
わすらるまじき 
別れかな
なごりを人の 
月にとどめて
(西行法師、「新古今集」)
※「なごり」は現在「名残り」と漢字を当てますが、昔は「余波」と書いて「なごり」と読ませました。
つまり、本来は打ち寄せた波の残りを指します。

「あけぼの」
(意味:夜明け)

橋姫の 
かたしき衣 
さむしろに
待つ夜むなしき 
宇治のあけぼの
(後鳥羽院、「新古今集」)
※「宇治の橋姫」というと、一般的には京都貴船神社で鬼神となったという嫉妬に狂った「鬼女」が知られていますが、和歌は、他の橋にも伝承される「橋を鎮守する女神」を詠み、ロマンチックで可愛らしいイメージです。

「しぐれ」
(意味:秋から冬の一時的に降ったり止んだりする雨のこと、転じて涙や悲しみ、侘しさの比喩)

時雨かと 
聞けば木の葉の 
降るものを
それにも濡るる 
わが袂かな

( 少納言藤原朝臣資隆、「新古今和歌集」)


「ほのか」
(意味:かすか)

わが心 
なほ晴れやらぬ 
秋霧に
ほのかに見ゆる 
有明の月

(少納言藤原朝臣資隆、「新古今集」)


「ありあけ」
(意味:空に月が残って見えている夜明け)

有明は  
思ひ出であれや 
横雲の
ただよはれつる 
東雲の空
(西行法師、「新古今集」)

「こずゑ」
(意味:樹木の幹や枝の先)

立田山 秋ゆく人の 袖を見よ
木々のこずゑは 時雨さりけり

(京極中納言定家卿、「新古今集」)


「しののめ」
(意味:、太陽が昇り始める前に茜色に染まる空)

東雲の朗ら朗らと明けゆけばおのがきぬぎぬなるぞ悲しき
(詠み人知らず、「古今集」)

夜明け~朝を表す大和言葉が沢山出てきました...
「あけぼの」 、「ありあけ」、「しののめ」
実は他にも「あかつき」(未明~夜明け)、「朝ぼらけ」(夜明け)等もあります。
因みに同じ「夜明け」でも、「あけぼの」は春に使い、「朝ぼらけ」は秋から冬に使います☝