【起稿2026年7月31日記事】
さてさて、脳卒中罹患者の私が、残存脳機能を耐久試験する「宇宙の話🪐」の時間がやって参りました😱
この記事は、約3ヶ月ぶりのシリーズ本篇新作となります🙇
昨年の夏は、皆さんに涼しさを運ぶべく、アイスプラネット(氷惑星)を取り上げましたが...
今回は、こんな暑い所にゃ居られないという事で、飛び出しましょう!(何処へ?)
...という話を致します😅
皆さんは、「脱出速度」とか「宇宙速度」という言葉に記憶がありませんか?
...えっ👂知らない?
私と同年輩の方なら高校の地学の教科書で見た可能性が高いのですが...
もっとも、このシリーズ記事に書いている通り、近年の天文学の進歩は著しいのですが、実は学校教育における理社学習内容の脆弱化も著しく、最近は脱出速度について授業は勿論、教科書にすら載っていないようです😣
では、皆さんが暑い地球(日本だけ?)の束縛から脱出出来無いといけませんから、まず脱出速度の基礎を説明致します😔
脱出速度は、学問的には一般力学(古典力学)の範疇ですが、一般的には理数系大学で物理学の基礎として触れられます。(私は高卒だけど...)
ただ、テレビの科学情報番組やクイズ番組等で...
質問:大谷投手が投げた豪速球は、そのまま地球を一周して戻って来ました。(空気抵抗は無いものとします。)
さて、大谷投手は時速何㎞の球を投げたでしょう?
回答:約28,440㎞/h(秒速約7.9 km)😲
...てな話を記憶されている方もいらっしゃるのでは?
この速度を「第一宇宙速度」と呼びますが、この速度では宇宙空間に出れても、地球引力圏を脱出する事は叶いません。
「第一宇宙速度」は地球引力圏における「軌道速度」の事で、よくニュースで「人工衛星が軌道に乗った。」と言う時の速度です。
天体からの脱出速度は、下記方程式から導かれます...
v = √(2GM/r)
※ v =脱出速度 (m/s)
G =万有引力定数
=6.67430 ×
10^-11 N·m²/kg²
M =天体の質量 (kg)
r =天体の中心からの
距離 (m)
因みに脱出速度とは..
・加速せず(追加推進・他天体の影響等無し)
・減速せず(空気抵抗・他天体の影響等無し)
...に慣性のみで天体の引力(重力)を脱する速度の事を指します。
前述の方程式から導かれる地球からの脱出速度(第二宇宙速度)は秒速約11.2 km
となります🚀
H3ロケットの打ち上げ
さあ、地球の引力圏を抜けたらまずは「太陽系を探査」しますかな?
しかし、火星...木星...土、天、海王星ときたら、太陽系外へ飛び出たくなるのは人情ですな、「スタートレック」の世界が皆さんを待っています✨
「新スタートレックのテーマ」(動画有り)
HD Film Tributes
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ファン・トリビュート動画👇
残念でした😞太陽系外へ飛び出る為には更なる加速が必要なのです。
それが、太陽系からの脱出速度で、太陽系の場合は太陽の引力からの脱出を意味します。
何故ならば、太陽質量は全太陽系質量の約99.86%を占めているからです。
そして前述方程式により計算すると秒速約42.1 kmとなります。
ただし地球は秒速約29.8 kmで太陽の周りを公転していますから、公転方向を利用すると追加で必要なのは秒速約16.6 km程度の速度(第三宇宙速度)となります😔
これで皆さんも晴れて、恒星間航行が可能となりました✌
ちょっと、太陽系のお隣りのプロキシマ・ケンタウリ(ケンタウルス座α星C)にでも向かいますかな...なにしろ太陽系から僅か4.246光年しか離れてませんぞ😆
ん~と、1光年って何㎞だったかな?
9460730472580.8㎞...
え~と、
9460730472580.8㎞×4.246
=40,174,261,586,617.7㎞
うわっ桁デカッ😲
そんで今太陽系脱出速度(秒速約42.1 km)だから...
40,174,261,586,617.7㎞
÷42.1㎞
=954,257,994,931.5秒
÷(60秒×60分)
=2,650,716,652.6時間
(約30万2,593年82日)
ど、ど、どっひゃ~😱
こりゃ駄目だ...とりあえずワープ推進装置の開発を1万年位待った方が早いかもしれませんな┓( ̄∇ ̄;)┏
ところで中には「天の川銀河の外へ出たい(銀河間航行)」なんていう身の程知らずな事を考えている方もおられるでしょう。(いねーだろ😅)
という事で、最後に天の川銀河からの脱出速度です。
天の川銀河の場合は出発地点が問題で引力(重力)の対象は概ね出発地点天体公転軌道の内側に存在する恒星・ガス・ダークマター(暗黒物質)を含めた総質量となります。何故ならば、天の川銀河中心の超大質量ブラックホール「いて座A*」の質量は全天の川銀河質量の僅か(?)約0.0004%に過ぎ無いからです。
それで、太陽系の位置からだと、天の川銀河からの脱出速度は秒速約550kmとなります。
ただし、太陽は銀河中心の周囲を約220~240 km/sで公転しているため、公転方向を利用すると追加で必要なのは秒速約320 km程となります。
...(沈黙)
びょ、秒速約320 kmって、光速の約0.1%じゃねーか、ムリムリ絶対無理、後千年位待ちますかな😰...
さてさて、情けない話になりましたので、ここは一つスカッと「星界のかっ飛び野郎」のお話を致します。
先ほど「太陽は銀河中心の周囲を約220~240 km/sで公転している。」と書きました。
太陽の移動(公転)速度も中々ですが、星界(恒星)には、もっと高速な「かっ飛び野郎」がいます。
最新の天文学では、「その星の位置から天の川銀河を脱出出来る移動速度を持つ星」の事を「HVS(超高速度星)」と呼びますが、驚異的な星が幾つか発見されています🔭
超高速度星イメージイラスト

①SDSS J090745.0+024507
現在うみへび座方向にあり、銀河中心付近から秒速約670㎞(光速の約0.2%)で移動しているとされ、この速度はこの星の現在地の天の川銀河脱出速度の約2倍に当たります。
この星は2005年に、史上初めて発見されたHVSです。
②S5-HVS1
現在つる座方向にあり、秒速約1,755km(光速の約0.59%)で移動していて、現在まで発見された最速のHVSです。
尚、天の川銀河のような大きな銀河は、「伴銀河」と呼ばれる矮小銀河や銀河を小規模にしたような多くの球状星団を自らの重力下に従えていますが、中には星のように超高速で移動しているものもあり「超高速度星団」と呼びます😵
最も有名な「超高速度星団」はHVGC-1で、かつて記事に取り上げた、天の川銀河も所属するおとめ座超銀河団の「ボス」として君臨している巨大楕円銀河M87の「衛星」球状星団なのですが、現在の移動速度は秒速約2,100~2,300 km(光速の約0.8
%)と推定されています。
これは現在まで発見された高速で移動する天体の中で最速です。
上記記事に書いた通りウルトラマンの故郷を私はM87銀河と思っていますが、球状星団HVGC-1が絡むと、新たな話が出来そうですな😅


