【起稿2026年3月21日記事】

日付が変わりました🗓

今日の東京は昨日までとは変わり、晴天ですが朝は冷え込むようです🌝

さて皆さん、今日は国際デーの一つに定められている「世界詩歌記念日(World Poetry Day)」です🇺🇳

「世界詩歌記念日」は、国連ユネスコが文芸増進の目的で、1999年に取り決めた詩を記することを通じて言語の多様性を促進し、危機に瀕する言語による表現を可能とすることを目的とする記念日です。

日本では、古来より受け継がれる和歌はありましたが、明治時代に西洋詩が伝えられると、以来「詩」と「歌」を別物と考えるようになりましたが、和歌は、現在まで続く短歌では無く、「詩」に近い長歌が元々のスタイルです。(長歌は飛鳥時代以前の「伝承の時代」の古代歌謡を、柿本人麻呂が発展させたと言われてます。)


柿本人麻呂の長歌は過去に記事に取り上げました👇


さてさて、このブログに初めて世界史薀蓄を書く機会に恵まれました。

(ウキウキo(^o^)o)


世界史的に「詩歌」の歴史を紐解くと...


①古代ギリシャにおいては、あのホメーロスの叙事詩「オデュッセイア」や「イーリアス」(前8世紀)

ホメーロスのイメージ像
※画像はイラストAC(https://www.ac-illust.com/)より引用しました。

②古代インドにおいては、バラモン教とヒンドゥー教の聖典「ヴェーダ」(前11世紀-前6世紀)
※画像はイラストAC(https://www.ac-illust.com/)より引用しました。

③古代中国においては、儒教の経典「詩経」(前11世紀-前5世紀)


...これらを嚆矢とします。

漢詩は遣唐使により日本にも伝わりましたが、奈良時代末には、和歌とは別に、知識人や公卿の間で流行して、漢詩集が幾つか編まれています。

せっかくなので、詩をご紹介しようと思いましたら、今日はちょうど御影供(空海忌)でした...ではまず、弘法大師の漢詩をご紹介いたします🙏

「贈沙門勤操」
同法同門復同心
相逢何必問浮沈
一言契合如金石
萬里雲山共此音
(書き下し)
法を同じくし門を同じくしてまた心を同じくす。
相逢いて何ぞ必ずしも浮沈を問わん。
一言契合すれば金石のごとし。
万里の雲山もこの音を共にせん。
(七言絶句、「性霊集」)

空海(774年-835年)イメージ像
※画像はイラストAC(https://www.ac-illust.com/)より引用しました。

私の居住地所縁の日本近代詩人国木田独歩の詩も一つご紹介いたします...

「丘の白雲」
大空に漂う白雲の一つあり。
童(わらべ)、丘にのぼり松の小かげに横たわりて、ひたすらこれをながめいたりしが、そのまま寝入りぬ。
夢は楽しかりき。
雲、童をのせて限りなき蒼空をかなたこなたに漂う意(こころ)ののどけさ、童はしみじみうれしく思いぬ。
童はいつしか地の上のことを忘れはてたり。
めさめし時は秋の日西に傾きて丘の紅葉(もみぢば)火のごとくかがやき、松の梢を吹くともなく吹く風の調べは遠き島根に寄せては返す波の音にも似たり。
その静けさ。
童は再び夢心地せり。
童はいつしか雲のことを忘れはてたり。
この後、童も憂き事しげき世の人となりつ、さまざまのこと彼を悩ましける。そのおりおり憶い起こして涙催すはかの丘の白雲、かの秋の日の丘なりき。

(「武蔵野」収録「詩想」より)


※ジブリの世界観に通じる詩で、武蔵野や多摩地区の自然を感じる好きな詩ですが、季節違いで申し訳ありません😣