【起稿2025年7月19日記事】

※この記事で引用した全ての画像は著作権に配慮し削除しましたm(_ _)m



この「宇宙の話🪐」シリーズの第1話に、「ハッブル宇宙望遠鏡」や「JWST」の役割は『深宇宙探査』や『太陽系外惑星探索』です。」と書きました✒



私が若い頃、太陽系外惑星については、理論上存在が確実視されたものの、観測上で発見するには至りませんでした🙍

ところが1992年にパルサー「PSR B1257

+12」に3個の惑星が確認されて以来、「ドップラー分光法」や「トランジット法」等の新しい観測手法の開発により太陽系外惑星は続々と発見され、現在では、全部で5,926個の太陽系外惑星が発見されています🪐


こうした中、ハッブル宇宙望遠鏡やJWST等の宇宙望遠鏡が太陽系外惑星探索観測に投入された事により、太陽系外惑星の微細な光を捉え直接観測される例も出てきています🔭

また、発見された太陽系外惑星の大多数はガスジャイアント(木星型巨大ガス惑星)ですが、近年では小さな地球型岩石惑星も次々発見されています🌍
発見された岩石惑星も当初は「スーパーアース」と呼ばれる地球の数倍程度の大型岩石惑星ばかりでしたが、現在では、準惑星サイズ(地球の月の数倍程度)も検出され、発見される太陽系外惑星の環境まで調査可能となっています😲

私はSF小説やSF映画も好きですが、太陽系外宇宙の驚異的環境の空間と衝撃的な異形のエイリアンを描いた最近のSFと言えば「インターステラー」(配給:パラマウント映画、公開:2014年、監督:クリストファー・ノーランさん、脚本:ジョナサン・ノーランさん)、「アバター」(配給:20世紀フォックス映画、公開

:2009年、監督・脚本:ジェームズ・キャメロンさん)

、「三体」(出版:2008年、著作:劉慈欣さん)等が有りますが、何と言っても名作は「惑星ソラリス」(配給:、公開:1972年、監督・脚本:アンドレイ・タルコフスキー)※原作「ソラリスの陽のもとに」(発表:1961年、著作:スタニスワフ・レム)でしたね


この作品は、「連星系の海洋惑星」という環境と「集団的知性を持つ海」という概念の設定に痺れました。

さてこの辺りで話を現実の太陽系外惑星探索に戻しましょう🙇

実は最近、現実の太陽系外惑星探索においても、「惑星ソラリス」のような、幾つかの「海洋惑星(オーシャンワールド)」候補が発見されています。 


※画像はイラストAC(https://www.ac-illust.com/)より引用しました。


「GJ 9827 d」 は、地球からうお座の方向へ約97光年離れた位置にあるK型主系列星 「GJ 9827」 を公転している地球と比較して半径2.67倍、質量3.65倍の「スーパーアース」で、海洋惑星である可能性が示されている太陽系外惑星の一つとして知られています。
2023年、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載されている広視野「WFC3」によって3年以上に渡って行われた 「GJ 9827 d 」の11回のトランジット分光観測から得られた透過スペクトルにおいて、約 1.4 μm の波長域で吸収特性がみられ、これを最もよく説明できるシナリオとして「 GJ 9827 d 」の大気中に水蒸気が含まれている可能性を示した研究結果がモントリオール大学やマックス・プランク天体物理学研究所等による研究グループより公表されました。
仮に大気の大部分が水蒸気で構成されている場合、「GJ 9827 d 」は全体の半分が水で残りの半分が岩石で構成された海洋惑星であると考えられますが、表面の温度が金星と同等(およそ681K(摂氏401度!)であるため、非常に蒸し暑い高温多湿の環境になっていると考えられています。
この場合だと、惑星の大部分が水によって構成されていることから、地殻の下に地球上における総量を超える水を持つとされている木星の衛星である「エウロパを温めたかのような天体」であると表現されています。

「GJ 1214 b」は、へびつかい座の方向に約42光年離れた位置にある恒星「GJ 1214」を公転している地球と比較して半径2.67倍、質量6.55倍の「スーパーアース」で、2009年12月に発見されました。2017年頃まで、「GJ 1214 b」は海洋惑星である可能性が最も高い候補であった事から、天文学者達は「GJ 1214 b」を「ウォーターワールド」と呼んでいました。

「GJ 1214 b」も温度はおよそ393-555K(摂氏120-282度)と地球よりかなり高いですが、2012年にはハッブル宇宙望遠鏡の観測に基づいた研究で、GJ 1214 bが水蒸気の大気で覆われていることが確認されました。
一方で2025年4月の観測の結果、二酸化炭素に富む大気を持つことが示唆されたことから、分類名を金星に似ているものとして「スーパービーナス」とすること

も提唱されており、エドガー・ライス・バローズのヒロイック・ファンタジー「金星シリーズ」が思い浮かぶような惑星です。


「TOI-1452 b 」は、地球からりゅう座の方向に約100光年離れた位置にある赤色矮星 「TOI-1452」 を公転している地球と比較して半径1.7倍、質量4.8倍の「スーパーアース」です。

「TOI-1452 b 」は密度計算上「海洋惑星」の可能性が高いものの、前述2惑星のような大気分析に至っていないため確定していません🙇