急性期病院のリハビリ室において、私は初めて下肢装具を目にしました。それは、セラピストたちが

LLBと呼ぶ長下肢装具で、上部は金属支柱付、下部はプラスチック製で、ハイブリッド(装具装着した上に靴を履く)という装具でしたが、1回立位訓練で使いましたが、以降は上下とも金属支柱のLLB(靴付き)を使いました。長下肢装具はネジを外すと上下分離出来て、下部は短下肢装具として使用出来ます。長下肢装具は、見た目は格好良く、装着すると、昔のヒーロー番組に出てきたサイボーグ戦士みたいで、無敵になった気分でした。(ところがどっこい、無敵どころか、一歩も動けない。(泣))

私は、回復期リハビリ病院転院当初までは重度の片麻痺(弛緩麻痺)で、足首関節も膝関節も股関節も動かせず、PTのリハビリは長下肢装具を装着して立位保持の訓練ばかりで、掴まり歩きも、何歩かしか出来ませんでした。

そんな私でも回復期リハビリ病院の密度の濃いリハビリテーションにより、転院後数週間たった頃から徐々に、セラピストたちがSLBと呼ぶ短下肢装具を装着した訓練が始まりました。

私は当初、両側金属支柱の装具(靴付き膝下装具)ばかりでしたが、短下肢装具は他に、シューホン(膝下装具)、オルトップ(足首踵装具)といったプラスチックAFOの装具(いずれも、装具装着の上に靴を履く)もあり、徐々にシューホンに移行しました。

転院後3ヶ月が立ち、初めて下肢装具を買うことにし、渋いブラウンの迷彩柄シューホンをオーダーメイドで購入(50000円位)しました。


装具の類いには、コルセット、義肢もあり、回復期リハビリ病院でも見かけましたが、不勉強ですので割愛させていただきます。