きょう7月4日 土曜 19:30 -20:48 NHK総合で
知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!? 宇宙とは何か
という番組が、MISIAさんを新レギュラーとして始まった。

私としては見ないわけにはいかない。
ただ、困ったことに雨が降っている。
雨が降ると、NHKが映らなくなる。
であれば、NHKプラスに登録しPCで見ればと考えられるが、
信頼のできない放送局に、個人情報は渡せない。
ああ……そうか、NHKプラスはまだ見せてくれたのだった。
それが NHK ONE になってから完全に見せてくれなくなったのだ。
卑怯な奴である。
「主計官。わんと云いましょうか? え、主計官」 (芥川龍之介「安吉の手帳から」)
ほんと、私は乞食ではないのだ。しかし、安吉のように文官教官でもない。
もちろん受信料は支払っているが、私は卑怯な奴は嫌いである。
それよりも、もっと強い電波を出してほしい。
私の住んでいるところでは、
NHK→関西テレビ→ABCテレビ→読売テレビ→毎日放送の順で電波の受信が弱い。
だから、結局のところ、スマフォで見ることにしたのだが、
かまぼこの板くらいの小さい画面だし、ワイプで四角く抜かれた三人は、
横4ミリ、縦6ミリくらいでの大きさで、表情まではうかがえない。
いつも上半身が音楽に乗って揺れているMISIAさんのことだから予想はできたが、
よく動く。むかって左から山中先生、タモリさん、MISIAさんの順に座っていて、
MISIAさんは、首を左右に動かす、ワイプに手が映るし、顎が枠外へ出たりと、
もし、50回ほど動いたとすれば、山中先生は15回くらいか。
しかし、タモリさんは動かない。微動だにしない。
これは、もしかして芯出るのではないのかと思うくらい動かない。

もうハシビロコウだった。
もし、MISIAさんが真ん中に座っていれば、首を右に左に振りまくってしまうだろう。
もう、淀川五郎だ。 (吉本新喜劇の首振り役者)
それはさておき、宇宙には dark matter(ダークマター)暗黒物質という
正体不明の存在が確認されている。
ダークマターと聞いて、なんか似たような
ちょっとエッチな感じの言葉の記憶があり、
あれ、なんだったかな~ dark matter with you? なんてあったけなぁ……。
で、思い出したのが、外郎素股(ウイロウスマター)つまり、
ウイルスバスター(セキュリティーソフト)の私なりの別名であった。
なんか呼び込みの「一万円ぽっきり」と言っていたのが、
実際は「一万円のポッキー」だったりして、五本食べたから五万円です、とか、
「本番できます」が素股ですまされるような、ある種のだまされた感を、
当時、放送していた「ゲゲゲの女房」に例えて、妖怪をわんさか出場させて書いた
記憶があり、その時、私はウイルスバスターのことをウイロウスマターと
さげすんだ思いで呼んでいたのだった。
でも結局は、そのウイロウスマターを二十年を経過してもまだ契約を更新し
使っているのだから、私は、外郎を頼っている下郎そのものかもしれない。
(参考までに)
『ビビビの寝ずに男』
「ちょっこし待ってくれ! 約束では一万円やったじゃろう?」
───とにかく文句の一つも言いたかったのである。
「ふん。いまどき一万円で何ができると思うとる、こん、だらが……!」
と女は、見下すように言ったのである。
「呼び込みの兄ちゃんが、『一万円ぽっきり』言うとったがや!」
出版社へ漫画の原稿を持っていっての帰り道、繁華街でその筋の兄ちゃんに耳元で囁かれたのである。
「あんたの聞き違いでしょ! 『一万円ぽっきり』じゃなくて『一万円のポッキー』」
「ポポポ、ポッキー!」
「あんた何本食べたと思うとるね、口うつしでね!」
───いや、何本食べた、って、それは、ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう……って、のんきにかぞえてる場合じゃないのだけれど、これ以上、強くは言えぬのである。
なぜなら言えばいうほど惨めになってくる。もう、身も心もゲゲゲ……である。
ほんとうのところは、料金をだまされたことに腹を立てているのではなかった。
貸本漫画の『袴の鬼太郎』の本はできたことだし、次作品の『出っ歯の三平』も本にしてくれる約束を得たのである。
だから料金についてはちょっこし高くても文句を言うつもりは無かったし、
背の高い女房が妊娠する、しないにかかわらずポール化粧品のセールスレディなどにはさせぬくらいに小銭はあったのであるが、それでも文句を言ったのは、ただ一つ、これだけは許せなかったからである。
あろうことか女は、卑怯にも素股(すまた)でことをすませたのである。
店の兄ちゃんが「一万円ぽっきり! しかも本番OK!でおます」と言ったのに───。
これが本番へのアプローチとしてのそれであり、女の高度過ぎるテクニックの所為であるならばあきらめもできる。
それこそ己の経験不足、未熟さを恥じて、寝ずに男、を鍛錬しようと目標立てることもできようが、この女、明らかに最初から素股ですませるつもりだったらしく、がむしゃらに突っ込んでいく“いっぽんたたら”をいともたやすく“ぬらりひょん”と内股にいざなったのである。
それはまったく気づかせぬことにおいては“カマイタチ”の所業であり、
それこそプロのテクニックであるのだけれど、
「こいつなら素股でもわからないわね」などという、人を小バカにした驕った考えがあったから、その女の邪心が、いっぽんたたらを伝播して脳にビビビと感じられたのである。であればこそ、客としては文句の一つも言わねばなるまい。
「こらぁ! 客をなめるなよ!」と怒鳴ってバスローブ姿の女の背中に飛びついてしがみつき、石のように重くなって子泣き爺のように泣き叫びながら、
「素股ですませやがって! もう一度、そこへ“ネコ娘”!」と押し倒しもしようが、
「客をなめるのが私の仕事です。源氏名は“垢なめ”子です」などと、この期に及んで、かくもふざけたことを吐(ぬ)かしたれば、
「こん、だらが……!」と履いていた下駄で二、三発張り倒すのは必定であり、そうなった場合、女が改心して、今度は約束通りできればええのだけれど、もし、万が一にでも女が怒って逆切れし、
「あんたが早いからよ! もっと世間の女の“小豆洗い”に行っといで、この腐れ外道が!」
などと履き捨てられれば、もう一巻の終わりである。
その「早い」という言葉は男にとっては禁句であり、それを面と向かって女から言われてしまっては最悪であり、もう、ほとんどと言えるほどEDに陥ってしまう恐れがあるのである。
そうなれば、女には“いったんもめん”して許しを請い、そうしてもうあとは「ED go home!」である。
かくして素股については怒るに怒れず、料金について文句を言う、
この偽装抗議の情けなさ、惨めさ……そして悔しさ。
こんな恥ずかしくて、悔しいことは、きっと好色なあなたにはあるのだろうけれど、哀しいかな、品行方正で鮭の気持ちで生きている私には無いのである。
だから、書いていてもリアルさが感じないけれど、しかし、自分だってパソコンやインターネットの世界では、同じように惨めで、恥ずかしく、そうして悔しいという経験をさせられているのである。
つまり、それは……最近では『外郎素股亜2010』のキャンペーンである。