「トントントン」というノックの音に、これが与作であったならどんなに救われるだろうかと、起こりもしない行幸に期待し、返事さえできなかったオレにかわって対応をしたのは、アイスコーヒーの配達を頼んだ当のマチコだった。

 

「ごくろうさま! 入っていいわよ」

 

しかし、ドアが開いて入ってきたのは喫茶『アイシム』の咲ちゃんではなかった。

 

若い男性がふたり、くっつきながら入ってきて、

 

アイスコーヒーを載せたトレイを持った男の子が、

 

「おまつです!」と言って、にこりと笑い、

 

後ろのメガネの子が両手を後ろ手に組んで、

 

「プーコです!」と言って、にっこり笑った。

 

そうして二人が左右に離れながら、

 

「ゆ う た い 離 脱 ~!」

 

 

「いやいやいや、どうしてあんた達がデリバリしてるのよ!」

 

と、驚いたマチコが戸惑いの声をあげた。

 

というのも、おまつとプーコはおかまバー『マーベラス』の従業員である。

 

「だって、ママが言ってたでしょう。ハロウィンの飾りつけして頂戴って。だから、お店のキーを借りにきたのよぉ。そうしたらそこで咲ちゃんに会ってね、じゃあ私たちが持ってってあげるわよって。咲ちゃん忙しくなったんですって、アルバイトさんが急に休んじゃったから……」

 

話を聞いて、オレはほくそ笑んだ。これで、言葉に制約がなくなったのだ。

 

トレイを受け取ったマチコは「ああ、そうだったわね。すっかりわすれてたわ。じゃあ、お願いね!」と、お店のキーを渡して二人を見送ると、

 

「ごめんなさいねぇ、あのこたちザ・たっちの『幽体離脱』が予定調和になってるのよ。だから登場するときは必ずやんのよ。でもこれがいつもウケるんだからしかたないんだけどね」と言いながらアイスコーヒーを配ってくれた。

 

「じゃあ、話を始めるとするか……」

 

オレは言いながら、時の経過を感じていた。ドアがノックされ、そうしておまつとプーコが入ってくるまでにわずか数秒なのに、一週間、いやそれ以上の長い時間の経過を感じていた。

 

「まず、ふたりに来てもらったのは、『最近、おかまが増えたせいで商売しにくくなったわよね』というマチコの素朴な疑問と先祖代々若ハゲである青山年男の切実な疑問に、答えてみせようホトトギスとなったからである」

 

「ちょっと、レモさん。ね、しゃれや冗談抜きでまじめにいきましょうよ」

 

と言ったマチコは長椅子の下に腰を下ろした。デロリンマンのような一枚服が肌に貼りつくのか、胸の下や腹の上の生地を指先でつまんでは引っ張り上げている。

 

「ああそれからレモさん、なんかあたしだけ存在感がないのよね。おまつとプーコだって若くてハンサムだって知れたし、レモさんは冴羽……似で、青山ちゃんはハゲってことだけど、あたしがねぇ……」

 

とマチコがすねたように言うので、

 

「わかったよ。これでどうだ!」

 

とオレは指をパチンと鳴らした。

 

 

「どうだ? イメージわいたか?」

 

「うん。あたしってやっぱりマツコ似なのね」と言いながらマチコはアイスコーヒーを飲む。

 

「よし。では始めるとするか。オレは青山が言うように暇人だからイマジンすることが多いわけよ。で、最近考えることは『生き物』は『なぜ(なんのために)』生きているのかということで、ちょっと前に『ダーウィンが来た!』でやってた「わずか半年の命 駆け抜けろ! カメレオン」という放送を見てさ、心底なんでなん? って思ったわけよ」

 

「観たわよ、あれ、かわいそうだったわよね」

 

「そんなのやってたの、知らなかった」

 

青山年男は、ゲームしかやらないから仕方がない。

 

「じゃあ、青年のために少し説明するとだな、アフリカのマダガスカルはいろんなカメレオンがいるカメレオン天国なんだ。といっても新浜レオンはいないけどね」

 

「また、始まっちゃってる」

 

マチコは氷をストローでわざとチャラチャラかきまわしてからコーヒーを飲んだ。

 

「カメレオンはだいたい数年は生きるんだけど、ラボードカメレオンというやつは孵化して五か月くらいで死んでしまうんだ。あいつら、ある時期に一気に生まれて、三か月ほど餌を食いまくって、体調は20から30センチくらいになるんだけど、そのあと二か月ほどは繁殖のために活動してさ、半年以内には、ぽてちんって死んでしまうんだ。陸上脊椎動物では最短命なんだ。マダ タスカルのに死んじゃうんだぜ。わかるか? 繁殖期が終われば体の免疫力が落ちてきて、内側から壊れていくんだ。生まれたときから時限爆弾を持っているんだよ」

 

「それで、最後は打上げ花火みたいになるんでしょう?」

 

「まあな、そういえなくもないな。免疫がなくなるってのは細菌やウィルスに侵されてしまうってことで、神経系統もやられてしまうから、もともとカメレオンって体の色を変化させることができるんだけど、亡くなるときは自らの意思に関係なく、赤や緑や黄色や紫やいろいろと発色して美しいんだってさ」

 

「なんでそうなっちゃうんでしょうね」

 

「結局、カメレオン族の存続において、彼らラボードカメレオンは半年を活きて、半年を寝ることに特化したんだよ。だから、卵で寝ている間は、彼らは一匹たりともその姿を見ることはできないんだ。つまりこれは『デカンショ節』の法則ともいえる」

 

「えっ……デカンショ節? それって日本の民謡じゃない?」

 

「な、なんで民謡がでてくるんですか?」

 

「そうか、青年はもう知らないんだな。アラフィフのマチコはまだ聞いたことがある世代なんだよな。デカンショってのは哲学者のデカルト、カント、ショウペンハウエルの三人のことで、学生ってのは何も一年中勉強しなくても、デカンショを半年間勉強すれば、後の半年は寝て暮らせるって学生歌なんだけどね」

 

デカンショ、デカンショ~で 半年暮らす  よいよい!

あとの半年や~ぁ 寝て暮らす  よ~い よ~い デッカンショ!

 

オレは一節、歌って踊った。

 

「ちょっと疲れたから、すこしの間、雑談タイムにしようか」

 

「なに言ってんのよ~。はなから雑談じゃないのよ。ほかになに雑談しようってのよ!」

 

「数え歌の『よさほい節』。〇〇娘さんと××するときの決まり事についての、お歌」

 

「あのう、はやく『わかハゲ』について説明してください。今こうして聞いている間にも、一本、二本と減っていくような感じがして、頭がスースーするんですが」

 

「ああ、ごめんごめん。閑話休題だ。結局、生き物というのは自分と同じものを増やして残そうとする。また新しく、自分と同じものが生まれてくるのであれば、このカメレオンは、いまを生きるということに執着しないんだ。だから生きている間に無駄なことをすることがほとんどない。獲物を探して、捕って、食って、メス(オス)を探して、交配して、と、これしかない。当然、途中で、獲物として捕らわれて食われてしまうことだってあるが、人間だけだ、いらんことしてるのは……」

 

「でも、人間だって今日の晩ご飯なににしようかなぁ~って毎日悩んでいるわよ」

 

「合コンやマッチングアプリで相手探ししていますれすね」

 

「まあ、青年の風俗通いは無駄なことになるんじゃないかな……。それから男の一人エッチもな。さて、本題に入るとしようか。人間も生き物だから、目的は自分を残すことになる。だったら、いちばん簡単なのは分裂、二つに分かれることだ。三つに分裂したっていい。その別々になったのがまた分裂をし、どんどん増えていく。実際、原始的な生物はそうやっている。おまつとプーコの『幽体離脱』のように分裂できれば世話がないのだけれど、それを許してくれる環境じゃないのが、地球……。しかも、分裂で、増殖して済むのであれば生き物は進化しないんだよ」

 

「おいしいもの食べられないわけね。旅行も行けないし」

 

「風俗も行けないですね」

 

「まあ、そういうこと。でも、進化しなくていいのであれば人間も分裂するための卵を産んでもいい。一度に1個じゃなく、10個くらい。その卵を割ったら、小さな人間が出てくる。10人兄弟のトツ子ちゃんだ。でも、地球は厳しいんだ。気象変動による急激な温度変化やそれこそ細菌やウイルスなどの増殖者の餌食になってしまう。おおきくなれば獣のエサにもなってしまう。そこで人間は、もちろん他の生物にも言えるのだけれど、役割を分担するために『性別』を設けたんだ。つまり、人間の本体を産み育てるものを『女性』とし、その女性が産む本体に生存に必要な情報を与えるものを『男性』とした。まあ、役割分担したんだな」

 

「ま……ぁ、なんとなく。わかるような気がする」

 

「女性は、人間の本体を自分の体から卵子としてつくりだす。男性は、免疫や環境への対応策などの収集した情報を込めた精子をつくりだす。その卵子、精子、つまり『らん子』と『せい子』が結ばれると、新たな人間がつくりだされる。らん子は女性によって、ある時期からある時期まで、およそ月に一回くらいの割で、だいたい期間を40年くらいとしたら480個つくりだされる。そうして大きさは0.1ミリくらいで肉眼でも見える。それに比べて男性のせい子は億単位でつくりだされるほどだから、ちいさい。らん子を地球に例えたら、せい子はそれに降り注ぐペルセウス座流星群のようなもので、それはせい子が遺伝情報を伝えるだけの物質だからであるのだけれど、ただ悲しいかな人間には発情期がないので、現代のらん子とせい子の出会いは、1.15/480くらいかな……」

 

「そう考えると、女性のらん子に対する感情と、男性のせい子に対する感情って、ぜんぜん違うわけよね。あたしは男だからさぁ、女性が月に一回、らん子ちゃんと『さよなら』するつらさって、わからないもの」

 

マチコはしみじみと言う。女装はしているが、ポコチンはあるらしい。

 

「まあ、男だって、何億のせい子ちゃんとのお別れに罪悪感を感じるってことがあるんだけどね」

 

「そう考えるとさぁ、やっぱり人間の本体は女性であって、母親の分身になるってことよね」

 

「そう、女性のらん子は、受精するまでは性別はない。けれども、母親からつくりだされたものであり、だから男だって乳首がある。らん子もせい子も自分の情報をもった遺伝子ってのがあって、女性が(X X)男性が(X Y)となっているんだ」

 

オレはホワイトボードに、女性が(X X)男性が(X Y)と書いた。

 

「そうみたい。で、(X Y Z) がシティーハンターへの伝言で、『あとがない!』 だったわよね、冴羽ちゃん!」

 

マチコのお世辞に、オレはもっこりとうなずいた。

 

「男性の遺伝子(X Y)を見てほしい。X= 女性 Y= 男性 の二つの遺伝子を持っている。ということは、男性は母親から授かった体に女性と男性の遺伝子を持っている。つまり相対的に男性は女性であると言ってもいいように思う。だから、世の中、おなべはよりもおかまの方がはるかに多いと考えられる。知らんけど……」

 

「男性は、その X と Y をタマタマで区別してるわけれすか?」

 

「いいや、みぎタマがX、ひだりタマがYなどと区別しているわけではないと思う。もちろん『あらたま! きよたま!』は関係ない……で、遺伝子というのは対になっていて、女性が(X X)男性が(X Y)になるわけだけど、母親の胎内にいるらん子は(X  ?)という状態で、?に入る性別の遺伝子を待っている。つまり、受精した時の相手がXであれば(XX)で女性となり、Yであれば(XY)で男性となる。体の変化については、男性になる場合は、下のあそこがポコチンと出て、男性ホルモンが活発になり、骨組みは強く大きくなる。女性になる場合は、下のあそこがペコマンとへこみ、女性ホルモンが活発になり、胎児を育てるための子宮がつくられ、出産するための骨組みになり、出産後育児のためお乳が出るようになる。ホルモンで体つきが男性、女性になるわけで、やっぱり人間は女性なんだと思う。そうして男性は、生き延びるためにつくりだされた手段としてのポニョなんだよ」

 

「レモさん、ポニョはいいですから、ハゲの方をお願いします」

 

「あ、そうそう、そうだった。けど、もうちょっと待ってね。つまり女性は新しい個体を身ごもり育てるのが使命で、そのために男性は、野に出て、山に登り、川を泳ぎ、池でおぼれ、蛇にかまれ、ダニや蚊に食われ、泥水をすすり、けんかをし、殴られ、骨折し、パチンコや競馬で負け、風俗で遊び、淋しがり、お姉ちゃんに騙され、ぼこられ、消費期限切れの食材で作った晩飯を食わされ……いろいろとかんなん辛苦を経験し、それを遺伝子の中に組み込んで、子孫へ伝える」

 

ここでオレは、ある有名な歌手が幼稚園児の時にやったようにマジックをマイクに見立ててひと節、歌った。

 

「君を守るため そのために生まれてきたんだ~♪」

 

「知ってる、知ってる。スマップの『ライオンハート』だわよね」

 

「ほかにもフレディーマーキュリーの『I Was Born To Love You』もそうだし、結局、男はみんなわかってるんだ。この間のNHK『のど自慢』で中学生まで英語で歌ってたものなぁ。オレも歌いてえなぁ、『ひとつでたほいのよさほいのほい!』 って……」

 

「ああ、はいはいはい。それは『よさほい節』ね。意味、違うだろ!」

 

マチコがほどよいツッコミを入れてくれた。

 

「ところで青年、ご兄弟は?」

 

「兄がふたりいます」

 

「三人兄弟のいちばん下ってことか。真ん中のお兄さんとはいくつ違いなの?」

 

「ひと回り、12歳違います。長兄とは14歳離れています」

 

「兄貴が中学生の時に赤ん坊が生まれたというやつだね~」

 

中学生の頃、そんな女の子がいたけれど、それが彼女には恥ずかしいことらしかったようだが、ぼくちゃんにはわからなかった。

 

「若ハゲについては代表例があるので、それで説明することにするわ」

 

 

 

オレはボードに『サザエさん』と書き、つぎに下記のように書き足した。

 

  磯野波平54歳                磯野フネ50ん歳

 

         サザエ24歳

              左矢印   13年   右矢印カツオ11歳

              左矢印   15年        右矢印ワカメ  9歳   

 

「サザエは波平の30歳の時のこどもであり13年開いてカツオが生まれている。波平はハゲである。以上」

 

「え、ええ~! 以上って……」

 

青山年男は声を震わせた。

 

「これが答えだ。つまり、生き物は増えなければならない使命がある。それは人間も同じなのだけれど、さっきも言ったように人間には発情期がない。発情期がないと、交配がしんどくなってくる年ごろではセックスレスになってしまう。この状態を改善すべく遺伝子に組み込まれたのが『若ハゲ』ということになる。まず、髪の毛というのは、人間のいちばん大事な頭を守るためのヘルメットであるのに、それを抜けさせるというのはよっぽどの理由からであると推測される。ほんとうにハゲを遺伝させたいのであれば、最初からハゲていればいいものの、そうではなく中年の疲れが出るころ合いにハゲてくるのはなぜか。なぜだと思う?」

 

「う~ん、やっぱり老化れすか……」

 

「でもさぁ、老化だったら抜けるより先に白くなったり細くなったりするんじゃない」

 

「まあ、老化もあるかもしれないけれど、そもそも髪の毛の成分てなんだと思う」

 

「なーんか、チンが付くタンパク質じゃないの」マチコが言う。

 

「そう、ケラチンっていうタンパク質なんだよな。精子のせい子ちゃんもタンパク質だ」

 

「ということは、髪の毛を犠牲にして精子つくってるってことなの……」

 

「たぶんそうじゃないかな、とオレは思うんだ。だいたい若ハゲって中年って言われる40歳ころくらいだろう。その年代は老化も始まっているし、だから疲れが蓄積していて、すでに子供もいれば、今さら子作りという気にもならない。でも、生き物の使命としての遺伝がそれを許さない。若ハゲは、外見はハゲて老けて見えるが、反対に肌つやもよく精力ビンビンのスケベ親父って感じで、たぶん変体するんだろう。だってハゲおやじって、めちゃくそ元気だし、スケベそうだしな。まあ、磯野波平一家を見ればよくわかるんじゃないかな。波平が30歳でサザエを授かったときは、まだ髪の毛が十分にあったと思われる。おそらく、そのころを描いた漫画があれば、波平は髪の毛ふさふさだったかもしれない。それが、43歳の中年になった頃、たぶんもう十分にハゲになっていたと思われるその年にカツオが生まれた。お父さんが若ハゲだった青山だって、二人の兄貴とはひと回り以上離れている。これからすると、若ハゲの人ほど、年配になってからの年の離れた子供がいることになる。配偶者による排卵が終わる前の最後のお勤めが若ハゲであると、オレは思うんだ。まあ、配偶者以外の若い姉ちゃんとはまだまだできるんだけれどね。以上」

 

「若ハゲの対処法を教えてくれるんじゃないのれすか」

 

「対処法? ない! 以上」

 

「レモさんて、血も涙もない人みたいね。さあ、帰りましょ、青山ちゃん」

 

「あ、帰る前に言っておかなければならないことがあるんだ。聞いてくれ。『今日、この場で論じた説は暇人が妄想した夢物語であり、なんら科学的に立証されたものではなく、例え話においても、その信憑性が保証されるものでもないので、今日のことはすべて忘れるか、口外しないことをお勧めします。もし、それにより、反論あるいは棒で叩かれたり石を投げられたりの迫害に遭われたとしても、当方では、なんら責任を負うものではないことをここに申し述べておきます』以上」

 

青山年男はからのコップをトレイの上に重ねて立ち上がった。

 

「じゃあ、あなた持ってってくれる。ありがとう」

 

マチコが青山に礼を言ってから手をついて立ち上がる。

 

「あ、マチコ。ごちそうさま。またな! 青年、わるいな」

 

オレは、二人を玄関で見送った。

 

 

さほど広くない部屋が、二人が帰ったことで、急に広く感じた。

 

まあ、ある意味おれも『さよならばっか』なのだろう。

 

ふたりが残しっていった静寂の中、オレは昨日見たドラマの主題歌を聴くことにした。

 

 

 

 

                             (了)

 

 

 

 

💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖(あとがき)

 

 

フレディーマーキュリーの『I Was Born To Love You』は歌ってみたい歌ですよね。

プロローグのタイトルとしても『I Was Born To Protect You』で使わしてもらった。

 

この歌の替え歌としての『日清のカップヌードル』はおもしろいですね。

本文中に入れようかと考えたのですが……。

 

 

文中の、ある幼稚園児がマジックをマイク代わりにして歌ったという歌手は

misiaさんで、チェッカーズのフミヤさんの歌を歌っていたそうなんですが、

今回取り上げさせてもらったフレディーさんと同じ日清で替え歌を歌っています。

ご本人が、改めて映像に合わせて、吹き替えられたそうです。

 

 

 

またしばらくは、前回同様、とるに足りないお話を、

この💖💖💖(あとがき)に書いていきたいと思います。

 

 

(10月16日)午前1時20分

 

13日に、お酒をやめて、昨晩の15日で三日目になる。

飲むのは家であり、飲む量はビールなどの缶であれば350ml、

日本酒では一合、ワインであれば250mlくらいのもので、

夕食の時にいただくという、つまり、その程度の酒飲みであり、

朝や昼に飲むというプロの酒飲みではないので、

晩酌に、わずかその程度の酒量をいただいていただけだから、

やめることは、そんなには難しいことではないように思う。

 

煙草は20年前にやめることができたが、これは難しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青山年男は、炬燵の上に散らかっているレシートの一つを指でつまみ上げると、

 

「これ、なんて書いてあるんですか?」

 

と不思議そうな顔で、オレの目の前に置いた。


 

 

「ああ、これな……。ブログのネタとしてメモしたものなんだけど、

 

 

    夏、木の枝に卵が産みつけられる

     翌年の初夏、脱皮して 幼虫は地中にもぐる

     木の根の汁を吸って5年

     真夏のある日 地上にでて 木にのぼる

    成虫になって2週間

 

 

    君知るや  あなたは知っているのか

 

 

    ハグこそすべて                    

                          」

 

 

「えっ……で、なんなんです?」

                      

「つまり、セミの生涯のことなんだけど、お前だってこれくらいのことは知っているだろう?」

 

「ええ、毎年、うるさい奴だ! くらいには思っていますが……」

 

「そうか、うるさいか……。まあ、誰だってセミについては断片的だけど知っている。でも、『知っている』だけで、『考える』ことはないんだよな」

 

「なに言ってるんです。何を、どう考えるんです」

 

「いや、セミって5年とか7年とか、長いやつは17年くらい暗い土の中で暮らしている。で、その時期が来ると交尾するために木に登ってくるんだけど、そこで初めて仲間と出会い、一週間ほどで死んでしまう。なんか哀しいのよ。こいつら、何のために生きてるんだって……だから考えてみたんだ」

 

「それは、レモさんが暇人だからできるんだよ」

 

「ヒマジン?……all the people  Living for today♪ てことか?」

 

「世話のかかる人だなぁ。それはジョン・レノンの『イマジン』れす!」

 

 

その後、オレは『君知るや セミの生涯』について語った。

 

「……枝に産みつけられた卵から幼虫になって、すぐに木を降りて地面にもぐらないとトカゲやクモなどに食われてしまう。地面にもぐったところでオケラやモグラなどの天敵がいる。木の根方にひそんでそこから樹液を吸う。樹液といったところで、ほとんど水だし、地上の枝や葉っぱなら光合成で糖分などの栄養素が吸収できるが、地面の中の根の汁だからね、そりゃ成長するのに年月がかかるわけだ。その間、地中でじっとしているわけだから、誰とも会わない。しかも気がつけば背中に冬虫夏草とかいうキノコが根を張って、自分がそいつの餌になってしまっている。5年7年たって、ある夏の日の夜、地面から這い出して、木に登って脱皮して、二、三日たってからオスは鳴きだす。メスはオスの鳴き声を聞いて飛んでくる。それで初めて同じセミと接触する。いや、オス同士であればお互い鳴き声は聞いているが、いわばライバル同士だから、「あ!こんにちは」「いや、どうも」などと挨拶することはない。まあ、そのわずか一週間くらいの地上戦が終われば地面に落ちて、あとはアリがたかって運んでいく。あいつら身体がらんどうで、バイオリンの胴体みたいに、結局、鳴き声が遠くまで聞こえるように、『ショ、ショ、ショショショショショ、シヨウナァ~』て鳴いてるんだ。卵で1年、地中で7年、成虫になって1週間。だから、セミがうるさいなんて言っちゃダメなんだ。それをブログに書こうとしたんだけど、タイトルは『君知るや セミの生涯』っていうのだけど、やめた」

 

 

「ふ~ん。じゃあ、最後に書いてある『ハグこそすべて』っていうのは?」

 

「これ、聞く?」

 

「うん。聞きたい」

 

オレはちょっと困った。これはセミではなく人間のことであり、つまりはオレ自身のことでもあるのだから、なんかエッチを覗かれているような気恥ずかしさがある。

 

「じゃあ、言うけど。人間は配偶者を選ぶよな。その基準てのがハグ、つまり抱きしめることだと、オレは思ってるわけだ。日本では一夫一婦制だから、だれかひとりを選ばなければいけない。その、一つの基準だ。例えば、美形を基準に選ぶとか経済力で選ぶとか人柄で選ぶとかエッチの相性で選ぶとか、いろいろあるけれど、オレはハグしているときに幸福感を感じた相手こそ、最適な相手ではないのかなと思う。10秒だって20秒だって抱きしめていられる。もちろん、その間はレロレロやもみもみなんかしようともおもわない。というか、思えない。まあしかし、そのあとのエッチはありやなしやだけど、結局エッチは本能で、例えば、見た目の良さだけでそうなっちゃう場合や酔った勢いでっていう場合だってあるわけだし、『そこに愛はあるんか?』『おかみさん!』つまりアイフルの法則だ」

 

「レモさん、ちょっと何言ってるかわからないんですけど……」

 

と、青山年男は首をかしげる。

 

オレだって、話しながら徐々にデメリットを感じていた。これって、オレのオルガズムがハグだって言ってるようなものではないのか……。だったら、青山を例に引っ張り出して、せめてこいつとは引き分けに持っていくしかない。

 

「お前さぁ、よく風俗行くよなぁ」

 

「まあ、週に一回くらいですけどね」

 

平然と言ってのける青山に、それは行き過ぎだろうと驚いたオレは、しかし、『今度行くとき連れって!』 と、「たこ昌のたこ焼き」のCMのような思いを抱きながら話をつづけた。おそらく青山は、一般人の子とはまだエッチはしてないのだろう。もちろんチンパンジーは言わずもがなである。あたりまえだが……。

 

 

 

 

「お前さぁ、初めて行ったときは『おにいさん、初めてなの?』なんて言われて、もじもじしてたのが、女の子から『指名してね!』って名刺もらって、おなじみさんになって、だんだんますます好きになって、今じゃお前の方から『逢いたかったよ!』とか言ってぎゅっとハグしてんじゃないのか、えっ? そうなんだろう!」

 

「うっ!……」

 

図星だったらしく、青山は一瞬うめいたが、歌で返してきやがった。

 

「All You Need is Love♪です」

 

「ちぇっ! お前だって世話のかかる奴じゃないか! つまりビートルズ、ジョン・レノンの『愛こそすべて』ってわけだ……。な、お前に必要なのは愛だってこと。つまりハグってのは愛の最高の表現なんだよ。」

 

だから、エッチはあってもまたなかってもハグのない夫婦は空虚なものとなるのだ。だから言える『ハグこそすべて』……知らんけど。

 

 

「ところで、マチコさん遅いですね」

 

青山のいうマチコとは同じアパートの住人であり、おかまバー『マーベラス』の経営者でもあるマチコ・ラテックスのことである。

 

「お前さ。ちゃんと伝えてくれたんだよなぁ」

 

「はい、伝えましたよ。おかまのお悩み相談してくれるって。もし、無理だったら直接レモさんに言ってくださいねって言いましたよ」

 

「そうか。だったらいい。」

 

予定の1時を30分ほど過ぎているが、待つしかない。

 

きょうの話の主役は、ハゲの一族に生まれた青山年男とおかまとして生きているマチコなのだから、二人そろわなければ始まらない。

 

「それまで、歌でも聴こうか? アシクサイって歌見つけたんだ、ユーチューブで」

 

「えっ! 足くさい、ですか?」

 

「なんかオレにはそう聴こえるんだよ。ほらこれ……」

 

 

「あはは……あたまから連続ですね」

 

「でもな、このことはここで忘れてくれ。他言無用だ! でないと殺されるぞ!」

 

青山が驚いた顔で訊く。「だ、だれにですか?」

 

「オレに、だ」オレは笑顔でこたえる。

 

そうこうしていると突然ドアが開いて、

 

「ごめんなさぁーい! むかいの『アイシム』で「ナポリタンX」食べてたのよ。で、時計見たら過ぎてるじゃない! だから、急いできたわけよ……」

 

大柄のマチコが注意しながら入ってくる。腹で足元が見えないのでゆっくり玄関をあがると壁際にのそくって行き、二人掛けの長椅子を一人でほぼ占領するかのように腰かけた。「あぁ~疲れた」

 

「見ているこっちの方が疲れるぜ」

 

「ナポリタンXって、なんエックス食べたのですか?」

 

青山はにやにやしながら訊く。

 

「5エックス。だって朝も食べてなかったんだから……」

 

朝抜きだからナポリタン5人前食ったっていいじゃない、とそう言い訳したマチコは、なんだかサモハンキンポーに見えてくる。

 

「よし、これで全員集合したわけだ。始めるとするか」

 

オレは、今回のために用意したホワイトボードを引っ張り出しタイトルを書いた。

 

『らん子とせい子の物語

       人間はすべて女性であり母親の分身である』

 

青山とマチコはあんぐりとした顔で見ていたが、マチコが訊ねた。

 

「らん子とせい子って、誰なのよ」

 

「ああ、らん子は卵子のことで、せい子は精子のことなんだけどね。こっちの方がかわいいだろう」

 

「まあまあ、それはいいとして、人間すべて女性って……」

 

「うん? そうだよ。じゃぁ、お前ら二人にきくけど、胸にあるのなんだよ。やけどのあとか? 虫に食われたのか? 違うだろう? 乳首だろう? なんでお前ら男なのに乳首あるんだ。おっぱい出るのか?」

 

「いや、そんなの出るわけないじゃないのよぉ」

 

「な、そういうことなんだよ。男性も女性も体は同じなのよ。女性なんだよ。だからその辺のことを話そうと思ってるわけだ。マチコは肥満児だけど、オレは暇人なんで、他人よりは考えることが多い。別に難しいことじゃなく、テレビや新聞などで知っていることだけで、すべてが理解できるんだ。マチコは聞いてなかったけど、セミの生涯……」

 

オレが、肝心な話をしている途中でマチコが叫んだ。

 

「あっ! ちょっと待ってよ。咲ちゃんが来るのよ」

 

咲ちゃんとは喫茶『アイシム』の娘さんで、現在、大学生であり時々お店を手伝っている。

 

「彼女、何しに来るのさ?」

 

「食後のコーヒー飲む時間がなかったからさぁ、持って来てって頼んだのよ。もちろんあんた達のも頼んで、お金も払ってあるからさ……」

 

「なーんだ。だったら始めててもいいよな」

 

オレは、安心して言った。

 

「それが、ダメなのよ」

 

「どうしてダメなの?」

 

「彼女も聴くって言うのよ。今日のレモさんのお話を……いいんでしょう?」

 

ナポリタンを早食いするマチコとそのあとのコーヒーの出前に、何かあるのですかと訊いた咲ちゃんに、今日の集会の話をすると、お店は午後からのアルバイトにかわるので自分も参加したいということらしい。

 

「うん。別にかまわないけれど……」

 

とは言ったものの、咲ちゃんはSDGsやジェンダーについてはアクティブであり、オレがいまから話そうとする自説においては、生物学的には男は女を守るために生まれてきたものである、ということなど、今現在の社会で問題化しているジェンダー平等とは関係がないのだろうが、彼女のオレに対する感情の劣化が少しでも起これば、それはたえがたきことでありまた忍びがたいことでもあり、さてこの難局をどう対処しようかと考えていると、

 

トントントン

 

とドアをたたく音が響いた。

 

オレは内心、与作であったらいいのになぁ、と思った。

 

                              (本編へ、つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖(あとがき)

 

今回のテーマは、もう何か月も前に考えていたことであり、書き出したのはセミがまだ鳴いている8月の初めころだったんだよな……。まあ、小論文ていうか、自分の場合は笑論文になるのかもしれないけれど、文章だけで書いておこうかとも考えたのだけれど、最近、青山年男も出演がないし、だったら掌編小説ではなく笑変小説風に描くかと決めて書き始めたのだけれど、9月5日にNHK『知的探求フロンティア』で「人類史3.0 人間とは何者か?」の放送があると知り、んじゃ、それを観るまでは何も書けないなと、放っておいての今日である。番組では、私が書こうとすることに抵触するようなことはなかったけれど、NHKにはスタンド腹したし学者先生には疑問符が付いた。SMAPが歌っていますやん『ライオンハート』で「君を守るため そのために生まれてきたんだ」って。つまり、これが男の存在する意義なんです。笑顔で『交雑』なんてあるわけない、と私は思うのですがね。まあ、それはこっちゃへ置いておいて、ちょいと時間がたってしまったので、文末に(本編へ、つづく)とは書いたけれど、本編はもう忘れちゃってるかもしれない不安がある。というのも『人類はすべて女性であり母親の分身である』というのは、暇人な私が、今までテレビや新聞などで知りえたことだけでたどり着いた説であり、だからこれにかかわることにはブログに書きあげるまで絶対に検索などしないと決めているのは、もし、いや多分かもしれないけれど、もうその説はあって否定されている、間違っている、勘違いしている、誤解しているなど判明すれば書けないのだからで、とりあえず書きあげれば、あとのことは、「知ったこちゃねえぜ、べらぼうめ!」

 

ところで、次の記事である本編をUPするまではブログの更新はせずに、書きたいことがあれば、この💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖(あとがき)の下へ、日ごと夜ごとに書いていくことにします。

 

例えば、

 

(10月3日)

おっと、いままた不思議に思うことが浮上してきました。

人間はすごく進化したが、猿は猿のままである。

水かきが消えたとかクチバシが鋭くなったとかいうのは、進化ではないよな。え? これ進化でおますて……。

700万年前に木から降りて二足歩行し、猿股を履き、火を使い、道具を使い、文字を書き……船で移動し、自動車をつくり、電話を発明し、テレビを開発し、コンピュータを開発し、ロケットで宇宙へ行き、人工知能までつくって人類滅亡だって騒いでいるのに、700万年前に、いっしょに樹上で生活していた猿はまだ猿のままである。猿股すら履いてない。たまに、六億年前から同じ姿の〇〇が発見されましたとか言うてますけど、もしかして『進化』しているのは人間だけとちゃいますのん?

 

人間がいなければ、生物が存在したこと、することを認識するものはいない。

 

 

(10月4日)

今夜の『バナナマンのせっかくグルメ』に「ザ・たっち」が出演していたけれど、同じ双子でも「おすぎとピーコ」を知っている人って少なくなっているのだろうね。

 

 

(10月5日)

最後のオチ、わかってくれたかなぁ。「与作は木を切る~♪ トントントン」

 

磯野波平が54歳で、子供のサザエが24歳、カツオが11歳、ワカメ9歳……これは立派な『(わか)ハゲの証明』になるわなあ。ありがとう。

 

なーんか、本編なしの、即エピローグで終わりにしようかなぁ……とも思う薄弱な私……『ダーウィンが来た!』のマダガスカルのカメレオンは衝撃だったよなぁ。なんちゅう「いきざま」もう少し生かしたれよ~、って思ったもの。ほんと、マダタスカル? のカメレオンなのに……脊椎動物ではいちばんの短命なんだって。

 

ああ、そう言えばドラマ『やまとなでしこ』の桜子、ブリキのカメレオンもらったんだよね。このカメレオンが二人を引き合わせる。

「残念ながら、あなたといると私は幸せなんです」……残念ながら、というのがいいですよね。

 

ということで、カメレオンのエピは入れるとしても、しかし、実際のマダガスカルのカメレオンを「まだ助かる」のカメレオンでしゃれるのには無理くりそうなので、ここで処理しておきまする。

 

上の『やまとなでしこ』について書いたのが、午後5時ころであり、いったん晩ご飯のためにPCを消し、今、午後の9時過ぎで、FNSドラマ特集なる番組を観ているのだけれど、8時40分ごろに、「残念ながら、あなたといると私は幸せなんです」というセリフが字幕で取り上げられたのだが、これは予知予兆には入らないのだろうか……。まあ、ええのですけど主題歌の『Everything』の歌詞にある「不思議ね 願った奇跡が こんなにも側にあるなんて」という歌詞が、桜子のセリフであったというトリビアが得られたのは有意義だった。

 

 

(10月6日)

最近、週に2回くらいはガストでの宅配になる。1500円以上で配達(無料)してくれるので、お昼と晩のエサとして2つ頼むのだけれど、午前11時半に注文して11時37分に配達されるのは、ちょっと怖い気がする。

 

 

(10月7日)

そろそろ終末がやってくるような今日この頃。やってください、六度目の終末とやらを……。ただ、一瞬でお願いします。考える余裕もなく、アッ! という間もなく、貧乏人も金持ちも、かしこもアホも、男も女も、大人も子供も、あんたも私も、きれいさっぱり、微塵もなく消し去ってください。なに? 公転の停止? ええ結構です。それでお願いします。……今日昼前に、エサの仕入れに出向いたのだけれど、さすがは限界集落だけあって、府道にかかる交差点での信号待ちには、こちらへ来るシルバーカーのおばあさんひとり。すれちがいに、声などかけたくなるような気持になるのは、やはり終末が近いからだろうか。駅前にくれば、さすがに人がうごめいていたが、なんともいわれぬ寂寥感がある。今日の買い物の目的は、仏さんの花を買うことであり、それを二つと、坊さんの茶菓二つを買い入れれば、目的は果たされ、お昼はたこ焼き、よるはちらし寿司と揚げ物で、曰く因縁のある酢豚はサラダとともに明日食べることにして、今現在午後の4時であり、たこ焼きといっしょに飲んだ焼酎のおかげで、なんか、腹立ちまぎれに書いている……酔っ払いのたわ言。

 

7月15日から冷房を24時間稼働させていたのを、9月30日に停止しました。実際のところ、いつ止めていいのかわからなくなった感じで、最終日の外気温が18度で室内が23度、冷房の設定温度は28℃でした。おそらくエアコンも混乱していたと思うのだけれど、しかし時々、申し訳なさそうに冷風を噴き出していました。あの日から一週間しか経っていませんが、今夜から炬燵に電源を入れたので、私は『炬燵ムリ』の生活に入ります。

 

 

(10月8日)

部屋にいると、突然、人の話し声が聞こえてくることがある。

聞こえるといっても、内容も、言葉も聞き取れない。

それくらいの  ひそひそ  話。

何かのノイズかな……?

しかし、目の前のPCやスマフォではないらしい。

テレビは消してあるので真っ黒けのケ。

でも確かに、どこかで、誰かがしゃべっている。

立ち上がって、インターホーンで外の様子を見てみるも異常なし。

ボケたかな……と、戻ろうとして視界に入った隣室との引き戸。

そのすりガラスの向こう側が明るく光っている。で、気が付く。

「ああっ、留守番電話か!」

留守番電話が、留守録の説明をしているのにかぶさるように、

詐欺師の自動音声が、不安要件を話している。

まったく嚙み合わない会話である。

一通り終わって、赤く点滅している再生ボタンを押してみる。

「こちら郵便局ですが、何度も配達を試みましたが配達できませんでした。

お荷物をおひとつ預かっておりますので……」

嘘をつけ! 嘘を!

山奥のぽつんと一軒家ではない。

今朝も、郵便局の赤いバタバタが走り回っていた。

普通の郵便は届いているのだ。

……とまあ、ツッコミを入れることができるのも、録音だからであり

これが、リアタイで聴いておれば、あせって言われたとおりに番号を押し、

詐欺師が電話口に出てきて、ころりとだまされてしまうのだ。

このいわゆる「振込詐欺」の電話は、週に何回かはかかってくる。

いっときNTTドコモから頻繁にかかってきたのは、強権的だった。

「お支払いの確認ができてないので、二時間後に切る!」

そんな、いきなり! と思って電話に出ると相手の思うつぼなのである。

しかし、これは面白かった。

二時間後に電話を切ると脅しておいて、電話機のボタンを押させようとするのだが、

   内容が不明の場合は  3

   身に覚えがない場合は 4

   オペレーターに繋ぐは 5

いや、この数字の選択おかしいやろう!?

普通は、1、 2、 3、 でしょうが。

それが知りたくて電話に出てしまいそうになる。

まあ、どれを押しても出るのは詐欺師のお兄さんだけれど。

 

今日の午後にかかってきたのは気になった。

昨晩から私は炬燵ムリになったので、そのまま転がって眠ってしまったようで、

寝ぼけ状態で声の音源を探して、気づいたときには終わっていた。

再生ボタンを押してみると、都市銀行名を名乗り、

「あなたの口座に不正の振り込みがありました。……①を押してください」

ラッキー! いくら振り込んでくれたんやろう。ありがたいこっちゃ。

とはいえ、ここ最近、多くの企業からのデータ流失が報道されている。

私の情報も流出か、と思うから、アプリで口座残高を見ようとするも、

スマホの油切れか、アプリは知らんぷりで、再度、やり直し、

いきなり、だらだらと長い文章があり、

どうやら「はい」を押さないと、進めないらしい。

もちろん「はい」を押下して、残高だけは確かめた。というか、

取引記録などはどうすれば見れるのか……ほとんど利用していないからわからない。

ほとんど毎日メールが来て

「ラビットにしろ! 今なら三千ポイントくれてやる」

もう、振込詐欺の電話以上にいらだたせる。

ポイントなどいらない!

私はアナログ人間だから……。

 

 

(10月9日)

アメブロさんから『ハッシュタグを使いこなそう』

というメッセージをいただきました。

これは時々もらうメッセージなんですが、今回の『プロローグ』が、

♯ハッシュタグをつけなかったからかもしれません。

 

「このひと基本がわかってないなぁ」ということなのでしょう。

 

最初は、お勧めのハッシュタグからひとつ

『♯ハグ』だけにしようと思ったのですが……

まあ、記事内容が物語なので、

別段有用な情報でもないので、無しにしました。

 

ということで、

これで10月3日から七日連続投稿になりました。やった~!

本人よろこんでおりますが、ひとつの記事の中での付け足しですし、

自分にしかわからないことなのですけどもね。

 

これで『プロローグ』は締め切ります。

 

 

     それでは皆さん、大切に、いい日々をお過ごしください。

     また次回の『……Chapter1』(本編)でお会いしましょう。

 

              またね~!

 

 

 

 

 

 

今日もガストな私です。

       

                                                                                                       上差し    

お酒は、いつものメチルのようなアルコールではなくワインです。

しかし、この手の栓抜きは力が要ります。

 

左手で、股間に挟んだワインの瓶を押さえ込んで、

右手で、コルクにネジネジしてからグィ~ンって引っ張って、ポッコ~~~ン!

やっぱり、抜いた後は疲れます。

 

この水色のマーカーの部分をAIにイラストにしてもらうと、下記のようになります。

……あら、おかしい? コルクが栓抜きの反対側に刺さっている。

でも、いいのです。ほとんどの人はそこまで見ないから、これで完成です。

 

つまり、一番最初の出来上がりは……こんな感じで

いや、AIさん、コルクどっかへ飛んでいきますよ!

しかも、『ん』だけひらがなですやん。

 

申し訳ないですが、コルクは栓抜きに刺してください。ほいで、

『やっぱり抜くのは疲れるぜ!』のセリフは入れてください。

そのためにワインは股に挟んでいるのですから、お願いします。

 

それでできた二度目が下記のイラストです。

いや、飛んでるコルクに栓抜きを刺すのではなく、

というか、もう一個、栓抜いてますやん!

 

わかりました、もう、完全に栓抜いちゃってください、お願いします。

……で、三度の指示で出来上がったのが一枚目のイラストです。

 

しかし、冗談抜きでこの栓抜きでコルクを抜くのは力が要ります。

だから実際は、必死のパッチで、気楽にやる余裕なんてありません。

 

ところで、AIはイラストをすぐに創ってくれるから重宝しますが、

修正は3~4回まで。それ以上の訂正はしません。

なんか反感もたれて、いけずされそうだから、まあ、

それらしいイメージがあれば、それでよしです。

 

えっ! なんか隠してるやろう? て、ですか……。

 

ううう……おっしゃるとおり、隠しておりました。

 

指示の一つに、冴羽似の男でお願いします、と頼みました。

 

いいじゃない。創作だから……プッ!

 

 

ま、年齢的にはこっちやね。

 

 

 

 

  それでは皆さん、大切に、いい日々をお過ごしください。

   また次回の『……Chapter1』でお会いしましょう。

 

            またね~!

 

 

 

 

 

 晩飯を済ませ悪い酒の酔いに身もだえながら、自分は横になって『サザエさん』を観ていたのだけど、まあ観ていたというよりはテレビは点いていただけで、実際はAI(人工知能)について考えていて、世の中これだけPCやスマフォで簡単にAIが使えるようになってはブログなどは的確なプロットさえ与えておけば勝手に毎日でも更新してくれるんやから、こんなんあほらしいてやってられへんなぁ~、イラストでも小説でも無料でつくってくれてある程度の完成度のものを提供してくれるんやから、ほんま今時レシートの裏に書き留めたメモ見ながら書くなんてことは愚の骨頂というか

自分だけデ二ソワ人みたいでなんか恥ずかしい気もする。たしかこの感じは30年ほど前に携帯電話が普及しだしたころ、こんなのが出てきたら物語のクライマックスの『すれちがい』のシーンが描けへんということで、これはえらいこっちゃなぁと思った時と同じだった。自分も大学受験当日に地下鉄のホームで待ち合わせして、結局30分待って会われへんかった経験があり、余分な時間を費やしたが試験には間に合ってよかったものの、携帯電話があったら絶対ないことやったし、そもそも途中で待ち合わせというそんな馬鹿な約束をするなんて、ほんま今思い出してもアホ丸出しで、爾来自分は現地集合派になった。しかし帰りの電車で隣に座っていたお姉さんにチェルシーもらったのは覚えているけど、まあお姉さんの方は覚えてはいないだろう……なんて考えていると、『サザエさん』の三本目のタイトルがテレビ画面に映った。

 

『すれ違いの待ち合わせ』

 

きたっー! 久しぶりに予知予兆が来たっ~~~!

 

自分が今考えていたことが、これからテレビで漫画として描かれる。当然、ずっと以前から予定されていることではあるが、自分はそんなの知らないし、もし来週の放送では見ていても、前週の同時間帯にすれ違いについてかんがえていたことなんか忘れているだろう。とにかく半年ぶりくらいに予知がきた!

 

あのう、言うておきますけど私の予知というのは、これから起こることを事前に言い当てるとかいうものではなく、自分が見た夢や考えていたことが、近い時間帯で起こると……………自分だけが思っている予知ですから。

 

 

 

 

人間の魂の重さは21グラムであるらしい。

 

では、恋の重さは何グラムなのだろうか?

 

初恋はルンルン気分で軽そう、というよりマイナスグラムだ。

 

不倫の恋なんてドーンと重そうだし、キログラムかな……。

 

でも、初恋は初恋でもドラマの『はつ恋』は『恋は終わらないずっと』だから

 

さしずめ1t、つまり100万グラムかもしれないな……。

 

 

ご、ごめんなさい! そんな目でみないでください。

 

もう、余計なことは言いません。だから、ごめんて言うてますやん!

 

 

misiaさん曰く『恋の重さは計れない……』と。

 

 

私は許しを請うべく、掌編小説をひとつ献上します。

 

 

 

 

 

           『恋いらんかね~!』

 

 

ある初秋の黄昏れ時、民家の軒下で二人の男が何かをしていた。

 

「あにき、あの子、誰としゃべってんでしょうね」

 

背の高い、髭面の男が田んぼの方を指さす。

 

あにきと呼ばれた男が見ると、あぜ道の真ん中で浴衣姿の女の子が楽しそうに笑っている。まわりは残照に包まれて、すべてが赤い色に染まっている。

   

 

 

「たぶん『恋屋』のおやじとでもしゃべってるんだろうぜ。あの子には聞こえたんだろう『恋屋』のおやじの売り声が。もうすぐ恋が成就するってことだ……」

 

あにきはいい加減に応えた。そんなことより鍵がうまく開かない。

 

「ははは。なんかいい感じすね。恋屋の売り声か……マロンだな~」

 

背の高い男は目を閉じて、上半身を左右にゆすっている。

 

「それを言うならロマンだろ! それよりちゃんと見張ってろよな!」

 

あにきは必死にピッキングをしている。ネットにあった『アパートの鍵開けます?』という映画もどきの宣伝文句にだまされて、鍵開けキット付き10万円の教則CDを現金一括払いで買わされて、実はドロボウするのは今日が初めてだったのだ。だから「おれは空手初段だ! ただし通信教育でね」というのと同じである。

 

「風、気持ちいいすよねぇ」

 

背の高い男は、背伸びをしながら言う。

 

「こらっ、目立つことするな! それより、大丈夫なんだろうな、この家」

 

「大丈夫です。旅行ケース転がして出て行ったのを確認しましたから」

 

と言われても、あにきには信じられない。なにしろこの男、アルバイト先のコンビニで客に「ファミチキひとつですね!」と言って店長に怒鳴られ、首になっていた。自分がセブンでアルバイトしているというのに……。

 

「あにき、さきちゃん泣いてましたよ。どうするんですか。行っちゃいますよ」

 

美咲とはもう八年付き合っていたが、仕事が定まらないのを理由に籍は入れてなかったのだ。とにかく定職についてくれ、それがだめなら一緒に屋台でもやろうと言ってくれるが、その踏ん切りがつかない。

 

「さきちゃんの事務所に時々やってくる堺ってやつにとられちゃうんじゃないっすか」

 

堺は美咲が務める建設会社の顧問税理士で、奥さんとは死別して現在は一人暮らし。「夕陽が泣いている」が口癖のキザな野郎だった。あいつだけには美咲はわたせない。ちくしょう……。おや? あにきは耳をそばだてた。聞こえる。オレにも聞こえるぞ! かすかな声だけれど『恋いらんかね~!』と。

 

「そうさ、オレだって恋はいるんだ。美咲との小さな恋だけどな。よし、オレは決めた! 定食屋に就職してあいつと籍を入れる。じゃあな、ムハンマド!」

 

いや、定食屋ではなく、定職に就けということなんだが、まあ定食屋でも定職にはかわりがない。悩み事に吹っ切れたあにきはさっさと行ってしまい、残されたのは背の高い男、ムハンマド。え! ムハンマドて……書いてて自分が驚いて草。

 

「今度は、ファミマで雇ってもらおう。ヒジャブはかぶらないけど髭伸ばしててもいいってことだし、なんてったってファミチキ売ってるんだからな。でもあにきとさきちゃんよかったよなぁ」

 

うれしくなったムハンマドは、今度は大声で叫んだ。

 

「恋いらんかね~!」

 

魔界の扉はもう閉じられたのだろうか、田んぼの畔(あぜ)に立つ浴衣姿の案山子が秋風にすこし揺らいでいる。 

 

 ​​​​

 

                                    (了)

 

 

9月に入って今日まで私は『寝病ンデルタール人』だった。

 

とにかくしんどい。しんどくってしかたがない。

 

鉛の布団をかぶせられたように床に溶け込んでしまいそうになる。

 

手は火照るが体温は正常。血圧も正常。心拍数は多目。立っているとふらつきそう。

 

朝の勃〇は……言わない!

 

 

7月に検査して異状ないということだったのに……。 

 

いや、これってもしかして男性の更年期障害なのだろうか……と、ふと思った。

 

そう思うと逆に、少しだが元気が出た。

 

その元気で『悩ンデルタール人』のことを書くことにする。

 

つまり最近、悩んでいる私のことである。

 

 

雨が降れば、NHKが映らなくなるのは我が家のテレビBRAVIAである。

 

でも、どぼじでも観たい番組がある場合はインターネットで観るしかない。

 

しかし、そのためには、NHK  ONE  に登録しなければならず、つまり、

 

それはNHKに「ワン」と言って従順であることを示すことに他ならない。

 

 

まあ、そこまでして観ようと思うものなどないのだが、ただ私は、

 

『知的探求フロンティア』だけは観なくてはならないと思っているので始末が悪い。

 

番組がリニューアルした第一回目は7月4日で、雨で……。

 

 
しばらく逡巡した私はテレビを諦め携帯のワンセグで観ることにしたのだ。
 
どぼじでも「ワン」とは言えなかった。その思いは、
 
芥川龍之介の作品から拝借した。
 
「主計官。わんと云いましょうか? え、主計官」 (芥川龍之介「安吉の手帳から」)
 
(昼食をとっていた主計官が、窓の外にいる乞食にパンツネーブルが欲しければワンと言えと強要し、投げ与えたことに対して、後日給料を受け取りに行った時にあの主計官が時間がかかりそうだったのに対して言った皮肉、いや嘲弄である。)
 
 
さて二か月ぶりの二回目(9/5)は観れるのか……プッ! 秋雨前線と台風である。
 
これはもう降参するしかないのではないか、と諦めの気持ちでテレビをつけた。
 
おろ、映っている! ということは大きな画面で観ることができる。
 
しかも、今日9月5日は『星空の聖地・河口湖ステラシアター』での

MISIA 星空のライヴXIII GRAND HORIZON

山梨/河⼝湖ステラシアター
 
この日は天井が解放され、歌声が富士山麓にこだました。

 

おそらく私の清純な思いが天に通じたのだろう。間違いねえだ。

 

 

もし、雨で映らなかったら、と私は臍を噛む思いで言い訳を考えていた。

 

『ワンと言えなら、ワン、と言います』

 

降伏文書には、このセリフを入れようと考えていた。

 

いまでこそ『三回まわってワンと言え』はあまり聞かれないが、

 

昔は、よく使われた。

 

これは、太宰治の『二十世紀旗手(生まれて、すみません。)』の中にある、

 

太宰が、ワンというからさぁ、原稿料あげてよ、ねぇ、お願い!

 

と媚びる、非常に情けない下卑た手紙文である。

 

 

ところで、最初に、

 

『寝病ンデルタール人』『悩ンデルタール人』だとか出てきたと思いますが、

 

寝病んで悩んでいる私が言いたいのは、今回の『知的探求フロンティア』の

 

主人公のひとりである『ネアンデルタール人』のことに対する疑問であり、

 

人類学者などの先生方や、放送局であるNHKに対する質問であり、

 

観ていた私は、

 

何度も「ちょっとちょっと!」叫んでは幽体離脱しかかったし、

 

「違う。違う。そうじゃない!」と言って何度も指を左右に振って、

 

結果、酔ってしまったのだった。

 

 

宇宙に行ったことがない物理学者や天文学者が宇宙を語り、

 

過去に行ったことのない考古学者や人類学者が人類の祖先を語る。

 

これってつまり、彼らは小説家ということだよね。

 

現代科学で知りえた小さな小さなことから想像して仮説を立てる。

 

それが通説定説となり、へ~そうなんだ、と感心したのもつかの間、

 

新たに発見されたこんまい事実から、真逆の仮説がたてられる。

 

真実はひとつだが、仮説は山ほどある。

 

学校の教科書で教わった源頼朝像(国宝)が、

 

いま現在、誰であるとは断定できないらしい。

 

いや、ちゃんと言うて~よ。今の子たちにバカにされる。

 

数百年前のことすらわからないのに、数十万年前の人類のことなんかほんとにわかるのやろかね。DNAでわかることはあってもねぇ、ネアンデルタール人とホモサピエンスが平和に交雑したって、無茶いわんとってください。結局番組は、人類皆兄弟だとか愛だとかで終わったけれど、それは偏向しすぎるのではないだろうか。生物学者は、なんとかいわんのかい。やっぱNHKさんはグローバリズムなんだね。

 

 

 

もうしんどくなったから、言わない。

 

ただ、タイトルだけは工夫してください。

 

 

知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?

 

ではなく、

 

的知探求フロンティア タモリ・山中伸弥・MISIAの!?

 

ではないのでしょうか? 三人司会者となってますので……。

 

正確には、

 

知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥・MISIA・学者たちの!?

 

でしょう。学者が真実わかんないのだから。

 

宇宙のことや古代のことなんて、

 

わからないことをわからないやつがわからないやつに教えるんだから、

 

仮説をもってるやつにとっちゃ、ハンケチくちにくわえて

 

「も~この、びびんちょ!」って感じかな……。

 

ところでフェミニストさんは観ないのでしょうか、この番組。

 

 

 

    それでは皆さん、大切に、いい日々をお過ごしください。

     また次回の『……Chapter1』でお会いしましょう。

 

               またね~!

 

 

    きょうの午後、たまたま点けたテレビでドラマ『VIVANT』の前半部分のダイジェストをやっていた。実は前回、前々回と私は見逃していたので、ちょうどよかった。今夜からまた本編を見ることにする。

 

このドラマにはブログでお世話になっている。

 

私が体調不良のボロボロの状態で受けたCTの結果、

「頭のてっぺんに影がありますね」

「え、カブトムシいますか?」

「いいえ、脳梗塞ですかね。いっかいMRIを受けてください」

 

私としては、別段、大きな驚きも不安もなかった。

人間は二十歳を過ぎたころから成長は止まってしまう。

あとはどれだけゆっくりと老化衰退していくかであり、脳出血や脳梗塞などの小さなものは誰だってあるし、たとえ大きなものがあっても、案外本人は絶好調です、などという奴もいる。

 

で、翌日にMRIを受け、その八日後に結果を聞いた。

「異常ありません」

 

その検査のことを書いたのが『トカトントン……』というタイトルの記事である。

気付いた人はいるだろうか?

 

このタイトルは太宰治の短編小説の『トカトントン』からお借りした。

この小説は、何かするたびにトカトントンという音が聞こえてきてやる気がうせてしまうという、戦後を生きる青年の生きづらさを音という実体のない幻聴で表現したものであり、それはMRI検査において音に恐怖する患者と同じではないかと思ったのだ。

 

しかし、まったく同じというわけにはいかないので、ブログタイトルには「……」をつけさせてもらった。

 

さて、その『トカトントン……』というブログ記事の冒頭の書き出しに、ちょうど同時期から始まった『VIVANT』 を素材として使用させてもらったのにはわけがあった。

 

というのも、私は病院での検査の時に履いてゆくパンツのことで悩んでいた。

それが、何か関係でもあるのか、とお思いでしょうが、私はトランクスかボクサーかで迷っていたのだ。

つまり『別のパンツ』、『べっぱん』である。

 

しかも、ドラマでは自衛隊の極秘諜報組織である『別班』とは別に、

なんと、国際テロ組織がからんでくるのだが、その組織の名称が『テント』である。

 

 

もう私の頭の中は「トカトントン」である。

 

つまり、

「おまえさ、別のパンツはいてくんだろう? しかも、まだテントはれるんだろう! いぇ~い!」と聞こえてくる。

 

もう、冒頭は『VIVAN』で書き出すしかなかったのだ……とか言うてるまに、

ドラマの始まる午後九時になりそうなので、

 

 

 

 

     それでは皆さん、大切に、いい日々をお過ごしください。

     また次回の『……Chapter1』でお会いしましょう。

 

               またね~!

 

 

 

 

 

 

 

                                                     

 

昨日のブログ記事の最後が、まるでダメ男だった。

 

 

      さ~て、明日はどうしようかな……。

 

 

 

つまり、これは続くというように受け取られますよね。

 

ちゅーことは、最低限、今宵のエサの紹介をしなければならない。

 

少なくともそうしておいた方が良心的ですよね。

 

んじゃ、

 

以下がそのエサですが如何ですか?

 

 

 

 

左側が本体のヒレカツ弁当です。

 

右側が蓋で、

      マスターポテトマカロニサラダ

      旨辛骨なしチキン

      充填豆腐練生姜多目

 

弁当は小ぶりですが583Kカロリーあります。

 

 

ひとりというのは、普通サイズを買うと量的に多くなってしまうので、

弁当があっても、副菜として出してしまいます。

 

明日の夕食は肉じゃがになりますが、副菜として

今宵のマスターポテトの量の二倍が出てきます。

同じく、チキンも同数量出てきます。

もしかして、たまねぎのさっぱりサラダの出番があるかもしれません。

 

消費期限の過ぎた充填豆腐は、明日はお役御免になります。

 

 

ということでの二日連続投稿でした。

 

 

    それでは皆さん、大切に、いい日々をお過ごしください。

    また次回の『……Chapter1』でお会いしましょう。

 

              またね~!

 

 

 

 


 

 

「兄ちゃん、お腹へった、喉乾いた」と言ったのは映画『火垂るの墓』の節子である。彼女は戦災孤児である。

 

そうして

 

「茶碗一杯のご飯が食べたい」と言ったのは当ブログ『或阿呆の一章』の鮭男である。こいつは詮無い個人である。

 

 

そうです、なにも高級な料理や高価な料理を所望しているのではない。

あくまでも茶碗一杯の炊き立てのご飯が食べたいと、ここ最近思うことがあるのだ。

 

なぜならここ一年八か月、ご飯を炊いたことがない。

 

ご飯は晩ご飯の時だけで200gではなく180gのパックが常であり、パックご飯でないときは弁当であるので、どちらにしてもご飯は平たい状態であり、ああ……お茶碗に高くよそわれた熱々のご飯を食べたいなと思う。

 

平べったく伸ばされたご飯を食べていくのは、桑の葉をカイコが食ってるのと同じように思えてしまう。やっぱり、ご飯は、縦に掘り下げながら食べたい。

 

それでは炊けばと思われるが、

「飛び方を忘れた鳥のように♪ 僕は炊き方を見失って♪」

などと歌っているのがせいぜいなところで、実際は面倒になってしまった。

しかも、炊飯器自体が炊き方を覚えているかどうかわからない。

 

もちろん平たいご飯を茶碗に盛り付けるというのは、ご法度である。

 

だったら、仕方がないじゃん! ということなのだが、コメが一日180gというのは、どうなのだろうか?

 

といのも、『シャリバテ』という言葉をネットで知った。

つまり登山で、下山時に動けなくなって遭難する原因はご飯を食ってないから、つまりカロリー不足で体力が切れてしまったということであるらしい。

 

だから疲れて何もしたくないのかもしれない。過去に自分の一日のカロリーの摂取量は1200~1300だろうと推量し、検索して平人男性のカロリーを知る前に、1200カロリーは寝たきりの人だと知って驚いたことがあったが、あれからもうすぐ一年である。

 

 
 
ただ、気になることがある。
最近は冷房をつけっぱなしで、7月の中頃につけて以来消したことがない。いったん消すと、冷やし方を忘れたエアコンのようになってしまうのではないかという思いがあり、外出時も夜も点けておくのだが、どうやらそれで寝冷えをしてしまったらしい。漢方の葛根湯で収まったと思ったのだが……

 

 
なんか手が熱いと感じていた。
体温は計らない。病は気からである。
37度くらいが、白血球がいちばん活躍できる体温である。がんばれ!
 
数日たって、これはリンパに来るな!
 
やっぱり、左足の付け根がちりちりと、腫れてきやがった。
それから関節や筋肉がチクチク痛くなる。
まるでインフルエンザにかかったようになる。
 
もうこれは、免疫が弱っているということであり、栄養をつけなければならないと思ったので、ガストでカットステーキを宅配してもらった。
 

 

免疫をつけるのであれば、これはモウ~肉しかない!

『知ってはいけない『火垂るの墓』』で言ってた通りだ。

 

 

(肉しかないと思った理由の個所を抜粋)

戦後の食糧難の焼け跡で暮らしていると栄養失調で皮膚病に罹り、顔や頭にかさぶたやくさっぱちができるのを、雑炊やさつま芋の茎などを食っていては治らず、野良犬を捕獲しマンホールの蓋で鉄板焼きにして食べると、それが直に治ったとかいうエピソードが、人間はやっぱり肉を食わんとあかんな、という思いを私に根付かせたのだった。

 

 

それでその翌日、つまり今日もガストで宅配にした。

 

 

ヒレカツは昼ごはんとして、ハンバーグとアジフライは晩ご飯として、食べた。

もちろんご飯は大盛である。

 

さ~て、明日はどうしようかな……。

 

 

 

 

 

『貧すりゃ鈍す』

 

『年とりゃ窮す』

 

『チンすりゃ落とす』

 

とはよくいったもので、

 

人間、貧乏になれば卑しくなって冷静な判断ができなくなり、

 

それが年寄りともなれば人生に追い込まれたようにあせってしまい、

 

電子レンジでチンすれば必ずと言っていいほど落としてしまう。

 

 

「もう勘弁してください!」

 

「謝れというのなら、誤ります。すみません。ごめんて」

 

「もちろん舐めます。なめろというのなら」

 

「いえ、足はなめれません。……玉なら、よろこんでなめます」

 

「いや、ちがう。ちがいます。金ではなく、飴です。飴玉です」

 

 

 

まあ、自虐的な話は他人を傷つける心配が少なくて済むのはいいが、

 

自分に『陰気』が集まってくるから、気をつけなくてはいけない。

 

だから、ことの顛末は、少し陽気に書くことにする。

 

 

 

ねえちょっと聞いてぇよ。私はね、ただ麻婆豆腐を食べようとしただけなのよ。

 

冷凍庫、見たらさぁ、賞味期限切れのがあるじゃない、7月27日までってのが。

 

 

ちょうど充填豆腐があったからさ、かさ増しのつもりで、

 

器に入れて、切れ込みも入れて、爆発してもいいようにラップ載せて、

 

チンしたんだけど、それはよかったんだけどね、

 

食卓に載せる時に、落としちゃったのよぉ。

 

ただ幸いなことに今回は素早く反応したので、こぼれた量は少量だった。

 

もちろん、絹ごしだから片付けるのが大変で、

 

短いけど毛足の部分へ落ちたのは、もう逆に塗り込んでやったわ。

 

 

 

それで、食べ終わって、さあ片付けようとしたときなんだけどさ、

 
1m以上離れたところに戸があるんだけど、夏なのに雪の結晶がついてるのよ。

 

 

 

で、近づいて見てみると、これがなんと豆腐野郎だった。
 
あたしさぁ、落ちる器をさっとすくいあげたのね。
 
その勢いで、飛んで行ったみたい。
 
「あははは」って、笑い事じゃないわよ!