( 観ましたか? 『今夜、ロマンス劇場で』 よかったですねぇ~。 

     綾瀬はるかさんは美しいし、シェネルの歌も良いし。坂口健太郎?

            ああ、主役の俳優さんですね。わたし、男性には興味がないもので。

     だからでしょうか、私の『今夜、ロマンスる劇場で』は最悪でした!

            想い出は映画館とともにガラス越しにキス、ではなく塵芥に帰す、でした。

     淡い想い出を汚さないで! それについては後編で  ……          )

 

 

 

『前編』  


 

最近、興味深いニュースがもたらされた。

 

なんと、カブトムシのメスは一生に一度しか交尾しないということを山口大学の先生たちが発見したのだ。一般的に昆虫の多くのメスは複数回交尾するらしい。もちろんオスは言わずもがなで尻まくる、いや間違いました、しまくるのが使命である。

 

 

この発見を受けて、私も論文を書いてみようかなと思ったのだが、そのタイトルは

 

『カブトムシのオスは、なぜかくも猛々しいのか?』

 

つまりカブトムシのオスは、その巨体と風貌から「昆虫の王様」と呼ばれるが、気性が荒く、猛々しく、暴力的で、「なぜ、いつも怒ってんのれすか?」と疑問に思っていたのだが、やっとその理由がわかった。山口大学のおかげである。

 

つまり、この説をオス側から見れば非常にわかりやすいしおもしろい。メスが生涯に一度しか交尾をしないということは、つまりカブトムシのオスの多くはチェリーボーイ(童貞)である可能性が高いということだ。メスは、優れたオスを相手に選ぶ。ふさわしくないオスは後ろ足で蹴っ飛ばす。それでも無理やり……と、人間のように力ずくでの不同意性交はないようだ。交尾は未来に遺伝子を残す本能からであり、彼ら、いや彼女に遊びはないのだった。えらい!

 

だから、あぶれたオスは苛立っているのである。

だから、あぶれたオスは暴力的なのである。

 

例えば、彼らの生活圏内にオス5匹とメス5匹がいたとする。

このオス5匹の中に例えば「ピストン甲太郎」というイケメンで、頭のツノも太くて硬くて、その反りようも尾張名古屋は金のしゃちほこ状態で、ほぼ無双。色だって「いち黒、に赤、さん紫、よんピンク」で言うところの黒光りだ。こりゃメスであれば、いちのころで、結局、ピストン甲太郎がメス5匹と交尾してしまえば、残りの4匹のオスカブトムシは一生涯童貞のままである。

 

そりゃ、荒れるわ! 

 

 

毎夜、森の中のクヌギの樹で繰り広げられる乱暴狼藉、鬼哭啾啾……。

 

「また、来よったな」と少し離れて見ていた老いたカミキリムシ。

 

「どないしましょう」とそばにいる瑠璃色のコガネムシ。

 

一匹のオスのカブトムシが、夜陰の中から飛来したのだ。

 

「おーら、どけどけ!」

 

ちょうど樹液がとーろとろと流れ出る蜜場にいた虫たちを後ろ脚で蹴散らかす。

樹液を吸っていたカナブンが闇の底へと落ちてゆく。ぁぁ~~!

 

一匹のオオクワガタはYマークのツノで木に何度も押さえつけられてから、地面に叩き落とされた。ぃぃ~~!

 

「きっと、あぶれカブトじゃな」とカミキリムシ。

 

今度は、樹の裏側から回り込んできた大きなオスのカブトムシとお互いバックの獲りあいを始めた。

 

「あ、あれ、交尾とちがいますか」とコガネムシ。

「そやな。オス同士でやっとる。大きい方はピストン甲太郎や!」

「あいつが、あの全メス制覇したピストンですか!」

「全メス制覇したというても回数で言うたらたったの5回や。一生で5回や。かわいそうなもんやで……。こんな年寄りのわしでも今日2回してるしなぁ、お前なんか若いからもっとやろ」

「はい、今も最中です」とコガネムシ。

 

えっと驚いたカミキリムシが目を凝らしてみると、コガネムシの下に何かがうずくまっている。つまりメスのコガネムシが……。

 

「たいがいにしいや。しかし、お前さんは本来は地面にいるのとちがうんかいな。わし、さっきから何か臭うな、うんこちびったんかいな思うて心配してたんやが、原因は、どうやらお前さんやな。フンコロガシの兄ちゃん! 縄張り荒らしは止めといた方が身のためやでぇ。樹上でメス転がさんと地面でフン転がしとき!」

 

怒られたフンコロガシは、クヌギの樹をメスと連結したまま転がり落ちていった。

ぅぅ~~! ぇぇ~~!

 

「最近の若いもんは隙あらばと言う感じであさましいもんじゃ。さっ、わしも帰って寝るとするかな……。でもまあ、もう一回くらいしてから寝よか。ほな夜這い行ってこう」

 

カミキリムシは身体の倍ほどの長さの触角を左右に振りながら、パッと樹から落ちていった。ぉぉ~~!

 

年寄りだったので、ハネを開くのを忘れていたのだ。

 

ああ、人間も昆虫も、歳はとりたくないものだ。というか虫は、ほとんど歳はとらずに逝ってしまう。

 

 

 

このカブトムシのニュースから数日たって、すこぶる面白いテレビ番組を観た。

 

 

本来、鳥はオスとメスが協力して卵を温め、それが孵化してからも巣立つまで、親鳥が餌を運んで育てるものである。孵化したヒナは餌を要求する相手である親鳥を最初に見定める必要があり、生まれて最初に見たものが、自分に餌をくれる親鳥であるとインプットされている。鳥たちは巣立つまでは、いや、巣立ってからでも少しの間は家族爛漫で、親の愛情が子供たちに伝えられる。

 

ところが、この鳥は違った。

 

家族がてんでばらばらで関係が薄いというか、そもそも家族なんて意識がない。

しかし、その生き方は好き勝手に見えて、案外、素晴らしい生き方かもしれない。

生まれた時から、いつもひとり。ひとりぼっち。慣れたら、それがいちばん生きやすいのかもしれない。

 

その鳥の名前は『ツカツクリ』。

 

オーストラリアに生息し、オスはユーカリの落ち葉を4~5トンもかき集め、塚のように積み上げる。それは巨大な孵化器のようなもので、産み落とされた卵をその塚の中へ埋めると、微生物に分解されたユーカリの葉から発する熱で親鳥が卵を抱いているのと同じような効果が生まれるのだ。

 

オスは立派な塚を造ってメスを引き寄せ交尾し、生まれた卵は塚にうずめる。メスは次の産卵のために別の塚を物色しに発ってしまう。もちろん、この塚にはまた別のメスがやってきて、気に入れば交尾して産卵する。この鳥の父と母は、自由気まま。塚の中にある卵は、すべて異母兄弟、異母姉妹、異母兄弟姉妹である。そうして、おもしろいのは巣立ちである。

 

ユーカリの葉に埋もれながらも卵を割って出てきたヒナは、ヒナと言ってもずいぶん大人であり、しばらくの間、外の様子を探ってから塚から飛び出すのだが、塚の番人と言うか、むしろボイラーマン(温度管理人)とでも言った方がふさわしい父鳥が、塚の様子をうかがっていると、一か所、葉っぱが持ち上がり(実はヒナが飛び出す前の安全確認をしているのだ)、うん? とボイラーマンが首を伸ばして覗き込もうとしたときに、ヒナは頭にのせていた葉っぱをバッと振り払うと同時に飛び出し、驚いた父鳥に一瞥もなく、一目散に駆けてゆく、というよりか逃げてゆくのだった。彼は、母鳥を知らないし、父鳥さへ見向きもしなかった。さっそく逃げ切った場所で、自分で餌を探して、自活する。

 

まあ、例える必要はないのだが……人間で例えると、出産で中学生を産んだと思ってもらえればよいのかもしれない。ツカツクリの卵は栄養満載なので、卵を割って出るときには、半分おとなにまで育っている。

 

しかし、親子関係で言えば、鳥と言うよりも昆虫に近いのかもしれない。

 

この鳥の名前はツカツクリだけれど、塚を造るのはオスであり、メスは塚を造ってもらう方だから、名前はツカツクラレにした方がよいのではと言うのは余計なことだろうな……。ところで、親を知らないヒナであっても、オスであれば将来塚を造るのだろう。誰にも教えてもらってないのに……。

 

 

本来であればカブトムシと鳥の雑記と、下記の『ダーウィンが来た!』の告知で今回のブログは終了する予定だったのです。

 

今晩の『ダーウィンが来た!』は年老いたチーターの物語なのだが、

3/22(日)NHK『ダーウィンが来た!』にMISIAが出演!

    

番組内では、日本では対馬だけに生息するとされる野生のヤマネコ、”ツシマヤマネコ”に出会うべく、MISIAが自身のふるさとでもある対馬を訪れた様子が放送されます。

幻の”ツシマヤマネコ”に出会うことはできたのか…その行方はぜひ放送でご覧ください!

 

 

しかし、できませんでした。でけへんのでした。できしまへんのでした。

 

それについては、後編で……。

 

 

 

『後編』

 

 

この度、久しぶりに予知や予兆のようなものを体験したのです。今回の場合は『知らせ』と言った方がしっくりとするかもしれません。これを偶然と言ってしまえばそれまでですが、ピンポイントで狙いすましたような偶然は、むしろ必然ではないでしょうか。必然とは、あえて偶然をよそおってやって来るような気がします。

 

今回のブログで、へんてこりんな鳥である『ツカツクリ』を紹介するにあたり、何か語呂的に似通ったのはないかなぁ~と考えていると、ありました『ツミツクリ』。お互い五文字で、二番目の文字が『カ』と『ミ』の一字違いで、これは使えると思ったのです。

 

ツミツクリとは漢字で書けば『罪作り』であり、あまり良いことではないのですが、普通は、異性(最近では性別は関係ないかもしれません)に好意を抱かせたのに応じることなく去ってしまう人に「あんたって罪作りだね」と使われたりする。じゃ、わかりやすく、みんなが知っているような映画やドラマってあるかなと考えると、ありました『男はつらいよ』のフーテンの寅さん。毎回登場するマドンナに、ひとりのぼせあがって、惚れて、結果ふられるか、自ら身を引いて旅立ってゆく。浅丘ルリ子さんや八千草薫さんなどは例外で、自ら身を引く罪作りの作品でした。幼馴染だった八千草さんは、寅ちゃんとなら結婚してもよいと言ってくれているのに……まあ、しかし恋愛が成就したら、シリーズで48作もつくれないのですからね。というわけで、

 

とりあえず、寅さんと八千草薫さんあたりで考えて、妹の桜に「お兄ちゃんて罪作りなんだね」といわせるか、寺男の源公に「罪作りでっせ、兄貴」といわせるか、いいえ、セリフでなしにシチュエーションで……と探ったのですが、もう一つ最初から考えていたのがあって、これは私が映画館でアルバイトをしていた時に、度々観た覚えのある劇場アニメであり、その中で発せられる罪作りな男に対しての賞賛のセリフは、これ以上世間に知れ渡っているものはないのではないか、と思うくらいのもので、もしかしたら私は最初から、こちらを使おうと考えていたのかもしれません。なぜなら寅さんそっちのけで、そのアニメを例えての下書きを書くことにしたのでしたもの。

 

それが、これだす。

 

 

   ↓

 

「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました……あなたの心です」

 

これは映画『ルパン三世 カリオストロの城』で、ラスト逃げるルパンを見ながら、

彼に心を寄せるクラリスに銭形警部がかけた言葉である。

 

なんと、罪作りな男なんだ! 

 

なに、きっと俺だって、いまに「あんたって、罪作りな男だね~」と肘で小突かれ揶揄されるような男になって……と、硬派な私は上映当時、時給400円で映画館のテケツのアルバイトをしていたのだった。

 

ちょっと私的なノスタルジーを入れてしまいましたが、鳥の名前は『ツカツクリ』でした。

 

   

 

とりあえず書き出して、上記文章の整合性について検証します。いつも阿呆みたいなというか……実際は阿呆な文章ばかりを書いているのですけれど、架空の部分は嘘とわかるように大げさに馬鹿げて書いているので許容されると思うのですが、事実に於いては、「それ間違ってるんじゃあ~りませんか!」と読んだ方との間に齟齬が生じるような曖昧なところがありはしないか、また矛盾はないか、などヤフーやグルグルで検索などするので、タイトルよし、セリフよし、名前よし、映画の「もぎり」はテケツでよし、時給は実際そうだったからよし、と。

 

ところが、ひとつ気になることがありました。

私は映画館、仮に『ロマンスる劇場』としておきましょうか、そこでアルバイトをしていたのですが、そのロマンスる劇場は洋画専門の三本立ての二番館であり、なぜ邦画のアニメ『ルパン三世 カリオストロの城』が観れたのかしらということで、今回調べてみることにしました。当時上映していた映画はばっちり覚えております。

 

    (ある夏の一か月、私がアルバイトしていた洋画専門の映画館)

 

『ビッグウェンズデー』      1979・  4・21 公開

『料理長殿、ご用心』       1979・  5・  5  〃

『Mr.Boo!  インベーダー作戦』     1979・  5・26  〃

 

『ルパン三世 カリオストロの城』 1979・12・15    〃

 

私がロマンスる劇場でアルバイトをしたのは、おそらく8月の1日から31日の一か月間であり、4~5月に公開された三作品は、8月に二番館で上映されているのには違和感はありません。ただ、『ルパン三世 カリオストロの城』は12月の公開で、そのころ私は映画館にいないので観るわけがないのです。でも、予告編であれば観れるのではないか、と考えました。銭形警部のあのセリフなどは、予告編で使ったのではないでしょうか。それを私は昼の休憩時間に、何度か見たのではないでしょうか……。観たとして、しかしルパンは邦画であり、映画館は洋画専門であるしで、もう少し調べてみました。すると、ほほぉ~、わかったのでした。この『ルパン三世 カリオストロの城』は二本立てでの公開であり、相方のもう一つの映画が、なんと『Mr.Boo!  ギャンブル大将』でした。当時は、ブルース・リーからの流れで香港映画が人気だったので、ホイ三兄弟演ずるMr.Boo! シリーズは日本でも人気でした。これは洋画だから、ルパンと抱き合わせで洋画館でやったものでしょう、と納得できたのでした。

 

 

しかし、結果として『ツカツクリ』の説明には、​​『ルパン三世 カリオストロの城』のお話は使わず削除することにしました。時間をかけて調べたけれど、この甲斐のない努力の美しさが、きっと次につながれるのだと、懐かしさもあってかさらに調べているうちにあることが判明しました。

 

その映画館が、あと十日後の3月31日で閉館取り壊しになるということでした。

 

1930年に芝居小屋として誕生し、戦後の映画の繁栄期に映画館となり、2026年3月31日で閉館となるようです。その96年の歴史に中で、私は僅かに一か月の間、そちらにお世話になったのですが、その閉館の十日前に、テレビや新聞などの外部の媒体から知らされるのではなく、自らの調べものとして知りえたということは、私としては『偶然』として片づけることができず、これはきっと『必然』的なものではないのだろうかと思うのでした。

 

思い起こせば、この洋画専門の『ロマンスる劇場』は、友人の紹介で行ったのですが、私と入れ替わるようにその友人は石川県へ帰省してしまいました。つまり、私は友人の身代わりとなって、八月いっぱい休みなしでアルバイトに精を出す羽目になるのですが、この時ばかりは走れメロスの人質となったセリヌンティウスの気持ちが少しばかりわかったような気がしました。

 

その映画館は、昔はルナパークと呼ばれた遊園地であり、大阪の繁華街のひとつとして賑わったのですが、私がアルバイトしたころは、まだ隣接する街から多くの労働者が流れてきておりました。最初、公園を抜けてその繁華街へ入ったときは驚きました。道端で、人が死んでいたのでした。「うわっ!」。 実際は、酔った労働者が寝ていたようなのですが、それがその界隈では日常であることを、当日の帰りまでには理解できました。

 

仕事の内容はテケツでした。つまり、入場券のもぎりのことです。現在、事業主は代わっているようですが、当時の社長や支配人の名前は今でもはっきり憶えています。売店のおばさんは、おばさんというよりもおばあさんでしたし、最初の紹介だけで、一度きりしか会わなかった二十歳過ぎの未亡人は、いつも入場券売り場の中にいました。思い出すと不思議ですが、一か月のアルバイト中、記憶に残っている女性がその二人しかいないというのは、やっぱり、当時は観光客などはおらず、仕事にあぶれた日雇い労働者ばかりの街だったからかもしれません。ちなみに私の記憶に、女性客はありません。入口の階段で喧嘩するのは男性だし、手帳を示し、地下への階段を下りて行ったきり出てこない偽刑事も男だし、くたびれたチンドン屋の町娘みたいな着物姿も、そのカツラは紙粘土でつくったのれすか、と訊きたくなるほどの出来栄えは、どうみてもおかまさん以外にないという具合で、いったん入場しても途中外出ができるという制度もあって、書いて渡した外出券を持って戻ってくるのは別人でした。外で入場料の半額ででも売っているのでしょうが、そんなことはどうでもよかったのです。そういう街でした、当時の新世界は……。

 

今回、閉館を知って、いくつかのブログを訪問し、動画も拝見しました。

 

しかし『閉館』以上にショックだったのが……映画館が『ハッテン場』になっていたということでした。

 

ハッテン場とは、無垢な私には、すぐにはわからなかったのですが、拝見した動画で

理解しました。私がアルバイトしていた映画館は、おかまさんたちの『ロマンスる劇場』になっていたということでした。

 

確かにその下地は、すでに私がバイトで通っていた頃にあったのかもしれません。しかし、私は、朝行って、帰りはまだ夏の太陽の日が差す頃に帰っていたので、私自身がそういうのにうとかったのかもしれませんが、まったく気づきませんでした。いや、当時はそうでなかったと信じています。

 

特に動画にある、映画館サイドが閉館に際して描いた手書き看板の文句が私を奈落の底へ蹴落としました。

 

        『吉報!! 腐れ劇場3月閉館‼』

 

この期に及んでもなおダークでディープな映画館であることを自認する卑屈さ……。

 

 

特別取り立てて懐かしがることもないほどに、淡く儚い想い出だけど、夏休みの一か月間を休みなく務めたその映画館は、私にとっては『ニュー・シネマ・パラダイス』だったのです……。

 

まあ、閉館取壊しは仕方がないけれど……今まで誰にも話さなかったし、またこれからも話すことはないだろう想い出が、いまべとべとになっているこのさまをブログに書いてしまう自分が、ちょっと残念な気がするのはなぜなんだろう。これが偶然をよそおった必然のせいだとしたら、やられた! という感じです。

 

 

 

 

(下の二つの動画は、比較的好意的な動画です)

 

 

 

 

 

最後に、新世界国際劇場の仮名として使用させてもらった『ロマンスる劇場』は、映画『今夜、ロマンス劇場へ』を参考にさせていただきました。

 

この映画は、現実の世界に飛び出したモノクロ映画の中のお姫様と、彼女に心を奪わ

れていた映写技師との恋物語であります。彼女には色がなかったので化粧を施し、衣裳部屋から持って出た色鮮やかな衣装は、まるでひとりファッションショーのごとく綾瀬はるかさんが見事に着こなし、演じ、女性の服装などてんで無関心な私であっても、美しいなぁと感心したくらいであり、服に合わせてかぶられる帽子やスカーフ、手袋、ブローチ、傘などの小物もあって、それを見ているだけでも満足させられる映画です。

 

でも、いちばん気になることは、彼女は触れると映画の世界へ戻ってしまうのです。ふたりは、触れずに愛し合ってゆけるのでしょうか? 

 

考えたら『今夜、ロマンス劇場へ』は究極の愛だった。

カブトムシどころではなかった。ごめんなさい!

 

                        閉館まであと二日、記事投稿。

 

えっ! 私、言いましたっけ? misiaさんのことを「小娘」って。

 

とんでもない! 私は、彼女のことはAngel、天使って思ってるんだから、

 

言うわけがない。

 

 

もし、言ったのであれば、あいつです! あいつが言ったに違いありません。

 

いや、あいつではなく、あのお方です。ミュージシャンの矢野顕子さんです。

 

矢野顕子さんとmisiaさんの関係には、ちょっとしたエピソードがあるのです。

 

 

 

2021年の3月のある日のこと。

 

パーティー用の、ゆでたまごの殻を、一時間ずっと剝いているという変な夢から醒め

 

たmisiaさんが、ツイッターを見ると、矢野顕子さんがつぶやいていた。

 

 

「……私こんな難しい歌を書いちゃって、どうしてくれるのよ。……自分の無能ぶり

 

に呆れ、いっそMISIAに歌ってもらえないだろうか、と電話するところだった。でも番

 

号知らなかったので仕方なく自分で。んで、歌えたの。きゃっ」

 

 

昨年、古希を迎えた矢野顕子さん、よほどうれしかったのでしょう。当時は65歳だっ

 

たけれど、一時的に子供帰りしてしまったようだ。

 

彼女のつくった『音楽はおくりもの』、私には、歌の、やさしい、難しいはわからない

 

けれど、よい歌だと思う。

 

 ♬

  丸い ちいちゃな声で 疲れはてて 泣きつかれて

  すわりこんだ その命 そっと抱きよせる

                      ♪

  わたしは あなたのそばに

  私たち それぞれのとなりに

 ♪

  きょうは 大貫妙子の曲を聴こう

  そして キャロルキングの歌も聴こう

 

  そうよ 音楽はおくりもの      ♩

  心燃やし 立ち上がる 気持ち

  ……… 

  きょうは みんなの大好きな歌を歌おう~♪

  笑いながら 泣きながら 歌おう~ ~~~♬

  ………

 

もしも、腹を空かせて街中をさまよって、疲れ果てて、泣き疲れて、立ちすくんだ私を、そっと抱きよせるようにこの歌が流れてくれば、電信柱にもたせ掛けた体を無理してでもひねり起こし、夕やみになじんだ街中に音源を探し……、んで、見つからなくても、同調して歌ってしまうだろう。

 

ゥゥ、ウオォォオオウオオオオ~~~~~ン!

 

そう、たとえ私が野良犬だったとしても、かつての生活を思い出して歌うことだろう。

 

 

もしも、くちた腹で街中をさまよって、疲れ果てて、泣き疲れて、立ちすくんだあなたを、そっと抱きよせるようにこの歌が流れてくれば、商店の軒下に横たえた体を無理してでもひねり起こし、夕やみになじんだ街中に音源を探し……、んで、見つからなくても、同調して歌ってしまうだろう。

 

ニャニャ、ニャオオウオオオオ~~~~~ン!

 

そう、たとえあなたがババたれ猫だったとしても、尻の穴を舐めりながら歌うにきまっている。

 

 

だから、つくった矢野さん自身が驚いたのも無理はない。

 

誰かに伝えたい、この想い……。ということで、ツイッターで、

 

 

       自分が歌うのに、なにやってんだ!

 

    こんな難しい歌は、MISIAしか歌えないだろうに……。

 

         でも、歌えたの。きゃっ、

 

 

て、つぶやく、というよりか叫んじゃった。よっぽどうれしかったのだろう。

 

彼女こそ小娘である。

 

 

矢野さんにとっては、稀代の歌姫であるMISIAさんを引き合いに出すことによって、

 

つまり自画自賛したのだろう。自分を褒めてあげたい、そうしてどっぷりと幸福感に

 

浸りたい。

 

で、本来であれば、これにて一件落着なのだけれど、そこへ、本物のMISIAが飛び込ん

 

できた。矢野さんにとっては予想外である。

 

 

「いつでも呼んでください! コーラス・仮歌なんでもします!」

 

 

個人アカでフォロワーだったmisiaさん、自分の名前が出ているのである。無視するわ

 

けにもいかず、といって「私が歌います」なんてことは口が裂けても言えない。

 

 

「じゃあ、コーラスやってくれる?」

 

 

ということで、コーラスを担当することになったが、矢野さんからすれば予定外のこ

 

と、まあニ、三時間でやってくれたらいいわくらいに思っていたのが、misiaさんは、

 

まるまる24時間、全身全霊をかけて録音した。

 

 

下記は、『星空のラジオ』2021.9.19 NHKのスタジオでのライブ。

 

最初に訊いた時は、misiaさんのコーラスが矢野さんのハイトーンボイスをつつみ込むように~~~と思ったのだけれど、そうでもないみたい。NHKさん、後で音絞ったのかな。それとも私、耳くそたまってるのかなぁ……。

 

 

そして完成したミュージックビデオ。

 

 

出演は矢野顕子さんとNONさん。

misiaさんはコーラスで、しかしクレジットには名前がない?

やっぱり、イレギュラーだからか……。

 

いや、あった! 

下から二行目に、Producer  Misa  Nakamura

Misa? Misiaではなかった。愛がひとつ足りない……。

 

結局、

 

NAI・NAI・NAI 名前がNAI

NAI・NAI・NAI 映像がNAI

NAI・NAI・NAI でも仕方がNAI

 

といって、歌い踊っていても意味がない。

ここは、じたばたせずに、世紀末を待つしかないのか……。

 

 

いや、世紀末を待つまでもなく、なぜ名前がないのか……この疑問を解決すればよい。

 

歌がうまいmisiaさんに嫉妬しているから? 

 

それは、あるかもしれない。ご両人ともお医者様のお嬢さだまさし。

あ、間違いましたれす! さだまさしではなく、さまだしです。

 

しかし矢野さんは、自分より歌のうまいミュージシャンを多く尊敬し評価している。

例えば歌詞に登場した大貫妙子さんなど……。

 

だから嫉妬してるからと言って、いけずごんぼはしない筈。

 

では……。

 

どうやら答えはツイッターにあるようですそうです、あの最初のつぶやき!

 

「んで、歌えたの。きゃっ」

 

この、「歌えたの」というのは、単に歌えこなせたというものではなく、

 

つまりレコーディングできたということではないでしょうか。

 

同時に、ミュージックビデオも制作していたであろうから、こちらも完了。

 

 

結論として、矢野さんがツイッターで囁き叫んだ時点ではほぼすべて完成していた

 

 

だから、misiaさんからのお手伝いの申し入れに対しては、

 

「じゃあ、コーラスやってくれる?」ということでおりあいをつけ、

 

そのコーラスの部分だけを後からかぶせたので、クレジットにも載っていない。

 

どうですか、ちゃうやろか、そう思ったのですがね、知らんけど……。

 

 

まあ、おそらくmisiaさんも、すでに収録済みであることを納得の上、コーラスを入

 

れることになったのでしょう。

 

 

 

ということで、二人の距離はぐっと縮まったのだけれど、そもそもいっとう最初の接

 

触とは如何様であったかは、清水ミチコを語らずして出てこないのです。

 

 

浅田美代子、清水ミチコ、伊藤美咲(misia)の御三方は、名前がみんな『み』で始

 

まる『みっちゃんみちみち』のお友達であり、公私にわたりお付き合いがあるそう

 

で、misiaさんと浅田さんは、動物愛護やアフリカ支援などの活動で社会に貢献されて

 

いる。misiaさんと清水さんは、お互いのコンサートライブにゲスト出演するなど、音

 

楽での結びつきが多い。実際、音楽っちゃ、浅田さんなのだけれど……。

 

「あのさぁ、みーちゃん、矢野さんのコンサート行く?」と清水ミチコ。

 

「え、いいんですか。行きます!」とmisia。

 

二人で差し入れの最中を持って楽屋へ行ったのが、misiaさんと矢野顕子さんとの第三

 

種接近遭遇であった。テレビではお笑い物まねタレントと称される清水だが、実は彼

 

女はアーティストといっても過言ではない。だからマルチタレントとしてテレビやラジ

 

オで活躍し、そこで知己ったアーティストとコンサートでコラボしたりする。故に、

 

最近では2026年1月3日の新春日本武道館公演(今回で12回目)「清水ミチコ HAPPY 

 

PARADISE」にmisiaさんはゲスト出演されている。聴衆にとっては、豪華なお年玉だ

 

った。この清水ミチコさんは、学生の頃から矢野顕子さんの大ファンであり、矢野さ

 

んのモノマネでは自分が一番であると自負し、芸能界入りしてからは懇意にされてい

 

る。

 

さて、misiaさんと矢野顕子さんとの関係は、清水ミチコさんが接着剤であることがわ

 

かったので、ここでタイトルにある『希望のうた』について考察しましょう。

 

いったん知り合ってしまうと、はい、これで終わり! とならないのはmisiaさんの性

 

格なのでしょうか、

 

「反戦歌を創ってください!」

 

2022年2月24日にロシア連邦がウクライナに軍事侵攻した。

 

「反戦歌は創れません。でも、戦火の人々のための歌なら……」

 

矢野さんは賢明だった。四年を経ても戦争は続いている。

 

『音楽はおくりもの』ではmisiaさんが24時間矢野顕子さんになってコーラスを吹き

 

込んだ。今度はお返し、

 

『希望のうたは』は矢野顕子さんが一か月以上misiaさんになって作詞作曲した。

 

この歌は2022年10月21日リリースのなだが、実際に歌われたのは半年も前になる。

 

つまり、

 

       MISIA CANDLE NIGHT 2022 PEACE OF MIND

 

    2022年04月30日(土) 5月1日(月)3日(火祝)4日(水祝)

 

       17:30pm 河口湖ステラシアター(山梨県)

 

 

アンコールとして

 

12曲目 『音楽はおくりもの』をmisiaと矢野顕子をモノマネした清水ミチコが歌う。

 

 

  

 

 

そうして 

 

13曲目 『希望のうた』新曲

 

ラストは

 

14曲目 『歌を歌おう』

 

 

この『希望のうた』を矢野顕子さんから受け取ったのはCANDLE NIGHTの始まる一週

 

間前で、リハーサルの二日前であった。なんとしても今回のライブで歌いたいという

 

思いから、歌を受け取ると、わずか8時間でバンドがアレンジし、矢野さんに許可をも

 

らいリハーサル……という短時間での本番(/ω\)イヤンハズカシという離れ業であったらし

 

い。

 

 

私が初めて『希望のうた』を聴いたのは、CANDLE NIGHT 二日目の5月1日(月)の夜のことで、河口湖ではなく、大阪の自宅であった。

 

実は、この夜にステラシアターに隣接する河口湖町民スポーツセンターを訪れていた河口湖町民の男性が、トレーニング(スイミング)を終え帰る時にスマフォで会場までを案内してくれる動画をYouTubeにupしてくれたのを見たからである。

 

ステラシアターは、空に解放されているので歌声は十分に聴こえてきます。

 

雨上がりのキャンドルナイト、一見の価値ありです。

 

 

 

尚、大貫妙子さんと清水ミチコさんは、2026年度の芸術選奨文部科学大臣賞を受賞されています。

 

 

 

 

「おーい、青年! 遊ぼうぜ!」

 

私はレジ袋をぶら下げたまま、両手でドアノブを少し持ち上げて引いた。

 

無施錠の古いドアはギギイ~と軋んだ叫び声をあげながら開き、

 

部屋の中から青山年男の、いつもの気の抜けた声がした。

 

「あ、レモさん。お久しぶりです。どうぞ入ってくらさい!」

 

「ほんと久しぶりやなぁ。確か1月3日のブログ『わたしの一番かわいいところにキス

 

してる』を書いて以来や」

 

ゲーム屋の部屋らしく、窓は厚いカーテンで閉め切られている。

 

その窓際に人影があるのを横目で見ながら私は部屋に上がった。

 

「実は気になってたんやけど、お前をブログに引っ張り出すと、ついて子ちゃんにつ

 

いてどうなったかをブログに書かないといけなくなる。しかし、そのネタが浮かばん

 

ので、ついついごぶさた子ちゃんで……あれ? その子、ついて子ちゃんじゃない! 

 

え……ついて子ちゃんはどうした?」

 

窓際にいる人影が、いわゆる「座敷わらし」であるついて子ちゃんだと思っていたの

 

だが、よく見るとそれは青山と同年代のやさ男だった。ときどき舌を出して口のまわ

 

りを舐めている。そのせいか上唇が妙な色にふやけている。

 

「実は、ついて子ちゃんと入れ替わるように昔の友達がやってきて、それで、もう諦め

 

ていた金を返してくれたんれす」

 

青山は、窓際のやさ男に視線を移してうれしそうに笑う。

 

「大金か?」

 

「十万円れすけどね」

 

「じゃ、ちょうだい!」

 

「えっ、なんでですか。意味が分からない」

 

「だって諦めていた金なんだろう。だったら、ちょうだい!」

 

「レモさん、こういうの無駄っていうんですよ。自分だけ面白がっても世間は許さな

 

いれすから」

 

私は、真実を突かれて泣きそうになってしまった。

 

このうらなりの青山は『わたしのいちばんこだわるところに気づいてる』のだ。

 

が、私は根がいちびりな性格だから仕方がない。また、言うたるわい。

 

「わかったわかった。だからち~ょうだい! ……いや、ごめんごめん。しかしま

 

あ、よかったじゃん。やっぱりついて子ちゃんは幸運の女神だったんだな。安心した

 

よ。んじゃ、乾杯しようぜ! 君もこっちへ来てさ……」

 

私は、和室の畳の上に缶ビール4本とファミチキ四つをぶちまけた。

 

「あれ~、レモさん。ファミチキって珍しいれすね」

 

私がセブンイレブン派であることを知っている青山にとっては当然の反応だった。

 

「うん。まあ、理由があってな。きのう探偵ナイトスクープでやってたんだけどさ、

 

見たかい?」

 

「いや、見てないです」

 

三人は車座に座っていて、私はビールとチキンを配給した。

 

「見とけばよかったですね」

 

「そうよ。確か小5くらいの女の子でさ、ファミチキを買いたいんだけど買えないんだ

 

よ。しかたないから友達に買ってもらうんだけどな……」

 

「な、なんでれすか?」

 

「彼女は『チ』が言えないんだよ。『チ』が『キ』になってしまうんだ。だから『ファ

 

ミキキ』くださいってなってしまう。それを探偵と言語聴覚士がさ、指導して、直し

 

ちゃったんだ。すごいよな。彼女は舌の位置が横にズレているのがわかって、口の中

 

の舌というかベロの位置や使い方を上手に指導して、直してしまったんだ。ほいで最

 

後に、ファミマで自分と母親と探偵と先生の分とで四つのファミチキを注文して買う

 

んだけど、感動したな。確か青年も、三回に一回くらいは『で』が『れ』になってた

 

よな、それ思い出して、だからファミチキ買ってきたんだ。じゃ、まあ乾杯するか! 

 

カンパーイ!」

 

それまで青年とその友達は、ビールとファミチキをもてあましていた。

 

まあ、私が音頭取らなきゃ、あとの二人は飲み食いできないのだから。

 

「ところで、君は何て名前なの?」

 

「あ、彼は業界では『クンニのカズヤ』って呼ばれてますれすけど」

 

男の代わりに、青山年男が言った。

 

業界と言うのは青山と一緒でゲーム業界のことだろう。

 

「え、ええ? ク・ン・ニって……」

 

「彼は漢字で『一八』って書いて『かずや』って読むんですけど、かずや、つまり18

 

というのは、9かける2でしょう。9×2は掛け算の九の段でクンニだからですよ」

 

「ちょっと待て! 掛け算だったらよ、二の段の方が早いから、2かける9、つまり

 

『にくじゅうはち』で『肉のカズヤ』でいいんじゃない」

 

「レモさん。肉はイヤらしいです」

 

「いや、クンニの方がいやらしいぞ」

 

私は、頭の中で九九を数えた。二の列を……。

 

 【いんにがに、ににんがし、…………はちにじゅうろく、くにじゅうはち】

 

「いま、頭の中で九九を数えたんだけどさ、一の段は『ん』がつくけど、九の段はつ

 

かんぞ。だから、『くんにじゅうはち』じゃなく『くにじゅうはち』だよ」

 

「えっ、ほんとうれすか! いつからかわったんですか」

 

「いや、最初からそうだって」

 

「じゃあ、やっぱり、クンニは間違いだったんですね」

 

がっかりする青山年男の横で、まるで他人事であるかのようにチキンにかぶりついて

 

いる男を見て、私は青山に言い放った。

 

「お前は間違ってない。彼は立派な『クンニのカズヤ』だ」

 

男は口のまわりをテカテカに光らせながら、ファミチキを齧るでもなく、舌でレロレ

 

ロし続けていた。

 

                              

                               (了)

 

 

 

121㎜(最大)75㎜(最小)であれば

 

「おっにさん。それ、ふつうネ。ニッポンジンちっさい! はい、これ」とアジア系のソープ嬢に嗤われながら歯ブラシを渡される。

 

そんなレベルの数値が出るようになった。

 

しかし、最初に120台の数字を見て、これ低血圧ちゃうやろか、と心配になったくらいで、120台の数値は人生で初めてだった。まあ、薬を倍にして三週間ほどで、ちょっと安定した数値が出るようになったものと思われる。

 

5日ほど前、180mmHg以上の数値が出ていた翌日、よんどころなき事情で、ある事務所を訪れ、10分くらい立ち話をしたのだけれど、普段、レジ係との「いります」「いらないです」「もってません」くらいの言語しか発しない私にとって、地球温暖化や地域の歴史など熱を込めてしゃべっているうちに、だんだんと、しんどさが増してくるし、息苦しくなってくるし、頭もぼ~~っとしてくるしで、これはここで倒れるのではないのか、くらいの感じになって、これはやばい、ほんまやばい、と話を切り上げおんもへ出たのだが、そこからセブンイレブンいい気分♪ まで自転車を漕ぎながら、考えると、ああ、そうかもしれないな、と納得ができる結論を得ることができた。

 

もちろん、息苦しくなって、現実世界が遠ざかっていきかけたのだが、それは久しぶりにしゃべったこともあるが、最大の原因は、私はマスクをしていたということだと思われる。インフルエンザが猛威だし、だから外出時はマスクをしていて、そんな状態で10分も熱弁してれば、健常な人だって酸欠にもなるだろう。

 

ところで、今日7時のニュースを見終わると、続きでトリセツとかいう番組が始まって、コレステロールについて説明するとかで、血圧の高い人間としては、これは見なければならないなとみていたのだけれど、たまご1個で1日の総コレステロール量を超えるとか、たまごの話をしていて、いや、たまごは買うけど、料理しなくなったので賞味期限まじかに5~6個ゆでて、1日に2つくらい3日で食べることもあるしな…………で、いつの間にか寝落ちしてたようで、気が付いたら8時過ぎてて、大豆のミートがいいとか聞いていると、むかしの映画『ソイレントグリーン』もまんざらないこともないか、とか思いながら、トリセツという番組は、私にとってはいわく因縁のある番組だなとつくづく思い知らされた。たった2回しか見てないのに、2回とも寝落ちしてたし、2回ともブログのネタにした。

 

(前回のネタ)

「うん。俺さ、最近、日本酒に戻したんだけど、テレビ観ながら寝ちゃったみたいで、眼がさめて鼻かんだんだけど、なにこれ? って感じで三回とも鼻汁じゃなく酒だったわ。逆流してた。そんな状態で観ていたテレビだったからうろ覚えなんだけど、女の人が出ていて『イカ焼くか?』って訊くんで、そりゃ焼いた方がうまいで、刺身もええけど、なんやったら阪神の地下行ってイカ焼き十個ほど買うてくるか言うたら、『焼かん!』って怒られて、なにやってるんやテレビは……。他に三人のインターンの人が並んで座っていて、めまいの診断するんやが、三人がぜんぜん違う見立てで、えっ、ちゃうのんこわ! と思って消した。後々考えてみると、イカ焼くかというのは医科薬科のことで、女の人は医科薬科大学の先生で、焼かんというのは夜間のことで、なんか聞き間違いしてたみたい。ははは」

 

 

去年の12月放送で、大阪イカ焼くか大学、ではなく大阪医科薬科大学の先生とインターンの方が出演されていたのを、冒頭だけ見たのだったわ。

 

 

 

(おま毛  の話)

 

最近、AI検索というのが忽然と現れて、なんでも訊いてと積極的だから、んじゃ、

「ソープランド嬢の常套句 客との対応 しきたり」

で検索したら、

 

『お尋ねのソープランド嬢に関する情報は、提供された情報源には一切記載がありません。そのため、ご質問への直接的な回答はできません』

 

怒られました。だから冒頭のソープ嬢のセリフは自分で考えて書きました。           

 

べぇ~だ!

 

170mm (最大)  100mm(最小)  であれば

 

「あら、お兄さん。べらぼうだね!」と綺麗な花魁に言われそうだけど、

 

実際は、

 

170mmHg(最高)   100mmHg(最低) であるので

 

「塩分は控えめにしてください!」と医師に言われる。

 

 

三ヵ月に一度の通院は、かれこれ17~8年になるだろうか。

何が原因で、その総合病院へ通うようになったか、はっきりとは思い出せない。

多分、外科的な診察であったと思うが、その時の検査により、血圧の薬とコレステロールの薬を処方されたのだろう。その後、胃酸の分泌を抑える薬が追加される。

 

いま、それらの薬は【MOMOYAメディスンボトル】に入っている。

つまりは、桃屋ごはんですよの空き瓶だ。

 

    

 

これを頂くために、三ヵ月に一度、通院する。

 

 

「いかがですか? かわりありませんか?」

 

パソコンからの視線を私に移して院長先生が訊ねる。

 

とにかく早く帰りたい私は、

 

「おかげさまで、かわりありません」

 

「じゃ、次ですねぇ。〇月〇日の5時になります」

 

院長先生は、次回の予約票をプリントアウトし渡してくれる。

 

「はい。ありがとうございました。失礼します」

 

おそらく2分くらいだろうか、これがず~~~と続いている。

 

 

血圧の治療は完治することはないらしく、薬をもらい続けなければならないようだ。

 

『カーンチ!』

 

と言って別れられるのは、東京ラブストーリーくらいのものである。

 

私のような患者にとっての通院とは、『薬の受け渡し』のためと言ってよい。

 

下手に、調子の悪いことを言えば採血や尿検査を指示され、帰るのが遅くなる。

 

一応、予約は夕診の開始時の5時になっているのだが、いつだって30~40分は待たさ

 

れる。運が悪けりゃ2時間待たされることもある。

 

それが、総合病院の恐ろしいところで、患者がどこからともなく湧いてくる。おまけ

 

に99指定病院だから、ピーポーで運ばれる人もいる。

 

常連の患者としては、タイムロスの挽回のためにもめったなことは言わないことにし

 

ている。しかし、診察なので、せいぜい、

 

「たぶん神経痛だと思うのですが、尻の筋肉がちょっと痛くて……」とか、

 

「背骨がプキプキ鳴るのは、脊柱管狭窄症かなんかでしょうかねぇ」とかは訊く。

 

そうすると、整形へ行け、とか形成で診てもらえとかいう。

 

つまり総合病院なので、ひどいようなら専門で診てもらえということで話は終わる。

 

私としても患者の務めを果たしたようで、ほっとする。

 

多分、院長先生もそうなのだろう。

 

今回、2月の初めに予約があって、何か当たり障りのない話はないかな……と、思いつ

 

たのが血圧を測ることであり、実際に計ってみると、3回計って3回とも

 

最高血圧が170mmHg 最低血圧が100mmHg  以上だった。

 

 

 

これはちょと驚きであった。

 

せいぜい145~95くらいに収まっていたように思う。

 

それが原因であるかどうかはわからないが、ふらつきがあるし、こけてしまいそうだったりするし、ずっと圧迫されているような感じもあるし、顔はしかめるし、後頭部の髪の毛はさわぁ~とするし、だるいし、しんどいし、近頃ブログも退廃的な感じのことが書いてあって、『不規則な生活』が、この血圧の原因であり、結果であるように思われる。

 

診察当日、血圧の高いことだけを告げると、院長先生は何年振りかに血圧を測ってくれて、「くすり増やしときます」「はい、ありがとうございます」でいつものように三か月後の予約票をもらってかえったのだが、これでよかったのか?

 

 

その日から、日に何度も血圧を測っているのだが、もう二週間も経つというのに、

2月17日(火)午後5時に計ってみると、

 

 

その晩、『さんま御殿』を観ていると、ミュージシャンの職業病の話が面白くって、

いまリラックスしてるから計ってみようと思い計ってみると、

 

 

二週間でいちばんまともな数値が出た。

 

翌日、18日(水)の朝もよかった。

 

 

実際のところ、計る時間や、心身の状態で一定でないのだろうが、

まさに今、計ってみても二回とも170以上で、べらぼうだった。

 

 

 

決して

眠れぬ夜は君のせい

ではなく

 

私が

昼過ぎまで惰眠をむさぼったからであり

 

その眠れぬ夜を

 

私は

あなたのミュージックビデオ

 

『眠れぬ夜は君のせい』

を観て過ごし

 

やっと安堵することができました

 

 

湖上の大木

あなたとの間

命の綱のあることを知り……

 

 

 

  

 

 

                                                                                                                                      

眠れぬ夜は、こんなことして過ごしました。

 

 

先月『吾輩は猫である。寝ることに於いては見境がない』とか書いたけれど、今月は『吾輩は寝子である。今日も昼過ぎまで寝てしまった』と書けばいいのか、昨日2月14日(土)はバレンタインデーであったが、しかし、いささかも関わりのない私は今年三回目の昼過ぎの起床を迎えてしまった。一応午前5時過ぎ頃には起きてトイレなどへも行き、そうして出したものの半分くらいはポットの白湯で補給し、さて、今から起きるのであれば電気もつけねばならないし、早起きの鳥だってまだ寝てるだろうし、だいいち起きたところで用がないのだから、だったら逆に起きるまで寝ていようか……と目覚ましのタイマーを解除し、その後うまく寝付けたようで、浅い眠りの中で見たいくつかの儚き夢の記憶を残したまま目を覚ましたのが、午後12時10分だった。

 

そうなると思案するのが、今宵、眠れるだろうかということであった。

 

案の定、一睡も眠れなかった。

 

PCを閉じたのが午前2時過ぎころで、その後、寝付けなければスマフォでYouTubeの動画を見るなり、音楽を聴くなりし、そうしていつの間にか眠ってしまう場合もあるのだが、きょうは無理だった。

 

やっぱり5時間ほど眠りすぎたのであれば、寝付くのが5時間ほど後退することになるのだろうか。とすれば午前8時頃までは寝付けないことになる。それでは、起床が夕方になってしまう恐れがある。もうこれは起きるしかない。いったん起床し、睡眠は午睡でもすることで取ることにした。

 

そう腹積もりしてしまえばかえって楽である。むしろこの不眠の原因をほかに考えてみる余裕が生まれる。たしかに前日昼まで寝ていたことにより、日に三度の飯が二度になっている。しかも、晩ご飯はスーパーで購入した『竹の子飯ロースかつ弁当』の小であった。大弁でも中弁でもなく小弁だったのである。どうりで夜中に二度ほどオシッコへ行かされたわけである。

 

実際のところ腹が空いていたわけではないが、ナツメ球のあかい灯りの下、風月堂のゴーフルとカフェオレを腹に充填した。また、スマフォでYouTubeと思ったが、いま冬季オリンピックが開催されていることを想い出しテレビをつけると、ジャンプ、スピードスケート、カーリングとやっていて、しばらく観てからビデオに録画してあった『徹子の部屋』を30分観て、NHKの午前6時のニュースを観終わると始まったのが、

 

  【特選!時代劇】茂七の事件簿・新ふしぎ草紙 🈟(1)「かまいたち」

 

2002年に放送された時代劇だが、私は最近ドラマを観ることがない。むしろ観ないようにしている。一話完結ならまだしも、連続するのは次回観なければならないという予定が入ってしまうので御免こうむる。ただ昨年はスケベ心で『べらぼう』を一年間見てしまったが、それより前は、『ルパンの娘』が最後である。まあ、これもスケベ心で観てしまったのかもしれないが、と言えば何か私はスケベ心がなければドラマを観ないということになってしまいそうだが、そんなことはなく、今朝の時代劇は一話完結のようだったので観て、その後洗面を済ませ、朝食をとり、久方ぶりに洗濯を済ませたのだった。

 

 

そうしてこの記事を書いているのだけれど、思い起こせば、ちょうど一週間前は衆議院選挙の本番(/0\)イヤンハズカシ! であり、前日の市役所での期日前投票をあまりの人の多さにあきらめて帰った私は、この冬最強の寒波の中、指定投票場所へと赴いたのだった。時刻はお昼の12時頃だったろうか…。校門を入り、グラウンドを少し横切り、校舎に入り、受付をし、府知事選を投票し、選挙区を投票し、比例区と裁判官の審査を投票し、立会人に会釈して、校舎を出て、グラウンドを少し横切り、校門を出るまで、誰の一人も出くわさなかった。みんながみんな期日前に行ったとは思われないし、ではいったいこの閑散は何なのだろうと思うが、まあ、昼飯時だからというのもあるのかもしれないが……。

ぱっと見、選挙管理委員会の人は7~8人で、投票する人間は私一人であった。右側に並ぶ人、つまり私が持参した用紙を台帳と突合し、印を押し、投票用紙を渡す人たちは役所の人であるらしくまだ若い、それに対して、左側のいる、投票箱を管理している人たちは年嵩の人であり、おおむね民生委員であったりする。投票所にはずっと私一人であったので、当然私はみんなに見られていたわけで(/0\)イヤンハズカシ! とくに真後ろの投票箱を見張っている年嵩の女性などは私の大切なプリティな尻を見ているかもしれないのである。まあ、当然不正がないようにというわけだが、私がするわけがない。そんなことであれば、お尻を二、三度左右に振ってみせるか、あるいは秘儀「セルフ膝カックン」でもしてやればよかったかなと思う。見ていれば当然、「あっ!」と声をあげ驚くだろう。私は振り返って投票箱へ近づき「ごくろうさまです!」と言ってニッ!と笑う。まあ、それは思うだけで……やるわけはない。

 

とりあえずは、書いてる合間に昼ご飯も食べたし、眠くはないので、一杯やりながら競馬でも予想するか……。今回は、字ばっかりになってしまった。

 

 

 

 

そう、きのう金曜日の午後11時過ぎのこと……。

 

あす土曜日が期日前投票の最後の日であって、

あさっての本番の(/0\)イヤンハズカシ! 日曜日は寒波がマックスということらしい。

 

   隣の部屋のテレビではNHKが点いていて、

   ドキュメント72時間『奥能登・珠洲 海辺の銭湯』を放送していた。

 

いくら最強の寒波だからといっても、有難いことに大阪に降る雪は厳しくはない。

しかし、出来れば寒さは避けたい気持ちがあるので、国政選挙という天下国家の大事であれど、私の餌の買い出しのついでに期日前投票を済ませようと考えた。

 

まずはスーパーへ立ち寄り買い物を済ませ、市役所に赴き期日前投票を終えると、

役所内にあるATMで出金をして後、駅前で花を買えばいいかなどと考えながら、

隣室のテレビをちらりほらりと観ていたのだ。

 

   男女平等!、ジェンダー平等!と、かまびすしく騒いで久しいが、

   男性の湯船に裸体を撮影し放送はするが、女性に於いては仕込みの

   AV女優でもない限り、素人衆の裸体はテレビではさらされることはない。

 

   いまだって男性の取材班が、お尻丸出しのおとっちゃんの後ろを強引について

   いく。いや、後ろ姿だったら男性も女性もないじゃない! 

   オール女性の取材班でも、まずもって女性の湯船へ突撃は不可能なのだろう。

 

   いや、別に何が見たい見たくないの問題ではなく、男性が少しくみしやすいも

   のに見られている。撮影後、社に戻って編集する際、男女のスタッフで、

   「ここちん子ちゃん映ってますので、ぼかし入れます」とかやってると考えられ

   るし、無修正のマスターテープが永久保存されれば、将来、ぽこちんと世に出 

   ることもあるだろう。しかし……まあ、男であれば……いいか。

 

   しかし、この地方の、この銭湯は、震災の被災者や、復興のために駆け付けた 

   猛者たちの憩いの場でもあり、私のように、ちんぽ毛なちっぽけなことは考え

   ないのだろう。

 

   エンドクレジットになり、画面が銭湯の外観を映し出したのを見て……

 

         
 
    私は、急に不安を感じてしまった。銭湯のロゴマーク。
 
    漢字で書けば『湯』であり、カタカナで書けば『ユ』である、そのロゴは、
    子供と大人の象形にも見えるが、おそらくひらがなの〇であることは間違い
    ない。そのひらがなが、これを見てどんなだったかわからなくなってしまっ
    た。えーっと、中空に指で書いてみるも、はっきりとしない。
 
    字、忘れたん?
 
    いや、これであってるはずだ! 
    
    最近、字を書くことが減ったとはいえ、最近スーパーで恥をかいたこともあ
    り、さっそく卓上に散らばるレシートの裏に走り書きした。 
 
       
 
    ふぅ~う、脅かしやがって! 
    忘れないで~♪ よかった。
 
それで餌の買い出しだが、スーパーへはきょうのお昼前に行った。
その足で、市役所を訪れたのだが、予想をはるかに超える人たちが大蛇のようにロビーを占領していて、先頭はわかるが尻尾はどこにあるのだろうかと、ズンズン奥へ奥へと入っていったが見つからず、結果、途中のATMも集団にふさがれていて、人々の頭越しに中をうかがうと薄暗く、つまり照明が消えていることからすれば、役所内のATMは、土日はお休みだったことを知らされ、およそ100人は超える待ち人のお尻に並ぶことは諦め、投票は、あす日曜日の本番(/0\)イヤンハズカシ!で投票することにする。
 
 
   しかし『ゆ』って文字、やっぱり書いてみないとわからないよね。
   『つ』と『り』の同衾文字だね、こりゃ。
 
   レシートの裏のひらがな、『ゆ』が書けて安心したのか、あとまだ、
 
        ら り る れ ろ
        わ       を
        ん
 
   があるのです。参考まで……。
 
 
スーパーで恥をかいた話と言うのは、……またの機会と言うことで、
やっぱり今宵はこの歌しかないです。

 

  

 

 

吾輩は猫である。……と思うほど最近の私は寝ることに見境がない。

 

起きている時間以外は寝ているし、寝ている時間以外は起きている。

いや、それは当たり前なのだけれど、日中、寝入ってしまうことがある。

昼寝や午睡と考えればよいのだろうが、決まりやルールがない寝落ちである。

 

一日の睡眠時間を見れば4~5時間くらいのものだろうから、合計では睡眠不足なのかもしれない。目覚ましのアラームが午前7時30分で、寝付くのが午前4時くらいと考えたら、日中30分ほど寝落ちしても、まあ不思議がないのかもしれない……。

 

(怠惰人の生活について)

 

ところで、紅白のオープニングにおける出来事で(エンディングでのものもあるが)

 

 

 

『おっさん、misiaさんのみ、み、耳にキスしとるんかい!』という疑問について、

 

被害者というか、当事者のひとりと言った方がいいのだろうか、misiaさんからの報告

 

があったのでここに紹介しておきます。

 

「あれはぁ、私がキャンディチューンとフルーツジィッパーさんのとこで、こう、わーって楽しんで盛り上がっていたんですけど、一応、フリをやってもいいしフリじゃなくて、こう、クラップだったり楽しんでいても、どっちでもいいですよって言われていたので、私はどっちかというと、フリじゃなくて楽しむ方でワァーって楽しんでいたんですけど、多分それを見た堺さんが「ミーシャさん」って、あのああいう時って、振付のお手本みたいな人が実は見えないところで踊ってくださってるんですよね。それで、もしわかんなかったらその人を見れば出演者は踊れるようになってるんですけど、であそこにいますからねって言ってくださったんです。つまり踊りましょうって、私に言ってくれてたんです、堺さんは。その時やっぱ遠くを見ているから堺さんはちょっと目を細めていらっしゃったから、難しい話を多分しているような雰囲気にもしかしたら見られたかもしれないです。違うんです。あれは踊りましょうって感じです。そういう話をしていましたが、ほんとなんか申し訳ないです。楽しく、はい、盛り上げておりました」

                                                              (MISIA 星空のラジオ 〜Sunday Sunset〜 #170より)

 

 

misiaさんがそう言うのであればそうなのだろう。

 

私としては『おかみさん。痴漢ですよ!』とまで言った手前、相手を呼びつけ肌と肌

 

がくっつく距離での耳打ちがハラスメントにならないのか、芸能界における上下関係

 

や旧態依然のしきたりなどの闇についてや、公然での釈迦に説法は、もしかしてマチ

 

ャアキ脳天ファイラーか、この説明では前橋市長の言い訳となんらかわらないので

 

ないのか、などいろいろと検証していかなければと思うことがやまとなでしこある

 

だが、misiaさんがそうおっしゃったのならこれで終わりである。

 

ただ私はおとなしく、お口きんちゃく。

 

            

 

 

今年に入ってまだ誰とも話してない。

が、おそらく新年最初の話し相手と言葉は決まっている。

 

「はい、お願いします!」もしくは「あっ、いいです!」

 

これはレジで袋の有り無しを店員に問われた場合の返答だ。

 

「はい、お願いします!」はコンビニでの返答であり、

「あっ、いいです!」はスーパーでの返答だ。

 

 

同じ3円5円のレジ袋でも、スーパーよりもコンビニの方が割安だ。なぜならコンビニでは店員による袋詰めの手数料も入っているからだが、なにより重要なのは、待っている次の客への気配りの心配がいらないことだろうか。

 

それに対してスーパーの袋代は正味の袋の代価であり、したがって自分が袋詰めするわけだが、まあ、多少の気配りはいるが、ゆっくり自分のペースで作業ができる。

 

一長一短、どちらを選ぶかは、我が食料事情によるのだが、まあ、スーパーに行くことになると思うので、今年最初の言葉は「あっ、いいです!」になると思う。

 

ちなみに去年の最後の会話は12月31日(水)午前10:58で「持ってないです!」だったろうか。そこはスーパーだったので原則に従えば「あっ、いいです!」となるわけだが、そのスーパーは店独自のポイントの有り無しを問うことをレジでの規則としているようで、レジ袋の有り無しで「あっ、いいです!」と答えたのち、次にポイントカードを持っているかどうか訊かれたので答えたのがそれである。

 

さて、せわしなくもなく、また、あわただしくもない年末を過ごす私は、当然のようにテレビを見ることになり、そうしてもちろん紅白歌合戦を見たのだが……。

 

開始早々、私は、心の中で叫んでしまった。

 

『おかみさん 痴漢ですよ!』

 

その気分のよろしくない行為を公然の中で見せつけられた私は彼女の今後を憂慮し、その行為をここに書き記すことにより、彼に反省と自戒とを求めることにしたのだ。

 

では、それについて、どう話そうか……文句の一つでも言ってやろうか、と思うのであれば、ここはいっそぼやき漫才でやってやろうか……と思考しながら、こり固まった首筋に手をまわし、首を後ろ側へゴリとひねると、

 

「やっ、お前いつからおるんや!」

 

私の視界の端に、体育すわりの青山年男がいたのである。(アパートの隣人)

 

「あ、あのう、5分ほど前かられすけどね」

 

施錠もままならない古いアパートだから、勝手に上がり込んでも不思議はない。

 

「まあ、ええけど。どうせ暇やろ。そしたら俺の話し相手になってくれ、な?」

 

なかば強引である。というか完全に無理やりである。彼が何をしにやってきたのかは今は問わない。どうせ、何か食い物をあさりに来たのだろうと私は思っている。

 

しかしこの訪問は、私にとってはちょうどよかった。書き悩んだとき、かつて一度だが、人生幸郎、生江幸子の両師匠に私のネタで漫才をしてもらったことがある。いわゆる『ぼやき漫才』で当時の政府と隣国を揶揄したのだった。

 

 

ただ、代役を立ててしまうと自分が出てこれない。まるで私は傀儡子のように、自分の考えを人生幸郎と生江幸子に話させることになる。となると、少し寂しい。だから、突然の訪問者である青山年男を相手に、つまり、この男に愚痴るような感じで話せば、いやな話題でも、少しは気が楽になるのだ。

 

「ところで青年とは去年の12月28日以来やったかな?」

 

「ええ、そうれす。『すべて世は事もなし。』の記事以来れすけどね」

 

私の人類滅亡説を信じて全財産を使い果たした青山が、結果人類は滅亡しなかったことで文句を言いに来たのだった。

 

「じゃあ、ついて子ちゃんは、どうした?」

 

ついて子ちゃんとは、その日クリスマスの夜に青山に憑りついた幸運の女神である。

 

「部屋で、寝てますれす」

 

「ふ~ん。藪から棒で悪いんやけど、紅白歌合戦について話したいんや、お前、見たよな、紅白?」

 

「あ……あぁ。最初と最後とはばっちり観ましたれす」

 

「じゃあ、話しやすいわ。今回の紅白のテーマってしってるか?」

 

「そんなのあるのれすか」

 

「ああ、『つなぐ、つながる、大みそか』なんだけどさ、実際見ていてどう思った?」

 

「あ、何か段取りが悪そうで、変な沈黙の間があったようにおもいますれすね」

 

「そうそうな  げい、つ なが ない、大みそか』になってた。スタッフがカメラの前を横切ったりとかもあったな。司会進行役も、見ているこちら側も気が揉んでしまうような場面が多かった。でもな、これって上層部に対する現場スタッフのレジスタンスだっていううわさもあるらしいんだ」

 

「抵抗運動れすか」

 

「そうよ。aespaっていう女性グループの一人が以前、広島の原爆を模したキノコ雲ランプなる物を購入しSNSで『かわいい』とか言ってたのを掘り起こされて問題になり、抗議の署名が14万人以上になったのをNHKが受け取りを拒否し、その一人を除いた三人で強行出場させたんだ」

 

「レモやるとか言ってましたれすね」

 

「それもいうならデモやろ。おれは、これなんかするやろなぁ、とは思ったんや。例えば衣装やネイルなどに、静止画で拡大してわかるような何かを仕込んでくるだろうなくらいに思ってたんやが、反日の本家本元のNHKが、時刻を合わせて愚弄してきよったんやわ」

 

「どういうことれすか?」

 

「B29エノラゲイがリトルボーイを抱えて広島上空に飛来したのが午前8時14分で、投下し爆発したのが8時15分。紅白でaespa登場したのが午後8時14分で、歌いだしたのが8時15分。時刻を合わせてきたんやな。ほいで歌詞がえぐいんや。

 One look give 'em Whiplash (衝撃をお見舞いするわ)

 Beat drop with a big flash(ビートが落ちたとたん大きなフラッシュと一緒にね)

あと、この歌詞での日本人のメンバーのパートがどうとかこうとかで、さらに問題が大きくなってる」

 

「時間を合わせるというのは、主催者側の都合れすよね」

 

「そうよ。80年たっても、というか80年たったからこそ、戦後GHQが施したウォー・ギルト政策が実ってきたのやろうな」

 

「それは、なんなん♪」

 

「藤井風みたいに訊くなよ。つまりやな、戦争責任というか、日本国が完全体になってまた戦争できないように、例えば放送局であれば、日本国に反感・恨みを持つ外国人を毎年一定数以上は採用しなければならないとかいうこと。だから大手メディアの上層部は反日さんが多いということになる。まあ、しらんけどな」

 

「レモさん、ずるい。しらんけど、って」

 

「関西の人間は誰でも使う。この『しらんけど』を最後につけると、今までの話に対する責任がパッと消えるんや。そのためにも聞き手にも作法があって、あるツッコミを入れる。それで消えるんや」

 

「どんなれすか?」

 

「つまりやな『いや、知らんのんかーい!』 と大げさにツッコむか、あるいは『なんや、しらんのかい』と落胆気味にツッコむか。これで、話の真偽は不問になるということや。ほな本題に入ろか」

 

「えー! まだあるのかーい!」

 

「いよー、腕上げたなぁ。いまのそのつっこみ忘れなや。それでや、aespaの問題は、世間に任せるとして、俺がいちばん気がかりなのは、別にあって……お前、さっき紅白は最初と最後は見てるって言うてたよな。オープニングで、確か2番目に歌ってたのはなんていうグループやった

 

「FRUITS ZIPPERれすか」

 

「そうそう、そのフルーツの後ろ側で出演者が並んでたよな。真ん中に1メートルほどの隙間を開けて、向かって左側にmisiaさん石川さゆりさん郷ひろみさんかな、ほいで岩崎宏美さん。で、右側に堺正章さんとか男性が並んでいた。

 

        

 

 

だから中央から左にmisiaさん、右に堺正章さん。前でフルーツさんたちが歌いだすと、堺さんがmisiaさんを手招きし引き寄せ、彼女の耳元へ顔を近づけ……『おい、おっさん! なにやっとるんじゃい!』と思うだろう? 普通は」

 

                      

 

「いや、どうでしょう」

 

「するとだよ。『わたしの一番かわいいところにキスしてる』って歌っている。おっさん、misiaさんのみ、み、耳にキスしとるんかい! 俺は思わず叫んでしまった。『おかみさん 痴漢ですよ!』って」

 

「それ、聞き間違いじゃないれすか。彼女たちの曲のタイトルが『わたしの一番かわいいところ』っていって、歌詞に『わたしの一番かわいいところに気付いてる』ってところがありますれすから」

 

「じゃ、俺の聞き違い? キヅいてる を キスしてる に。まあ、そうかもしれない。でも、全国の皆の衆の目前でのあの行為は許されない。しかも、misiaさんちょと顔曇ったし、エンディングの時も同じ立ち位置だったから、またちょっかいだして近づいたんだけど、misiaさんが『映ってますよ!』とたしなめたのか、驚いて引き下がっていた。最初に、満足に返事がもらえなかったのだろう。自分が歌う番になって、ミスしてたよな。お前は、それ見てた?」

 

「多分、見てないれす」

 

「じゃあ、言うけどよ。ロッコンソーシャルと一緒に『モンキーマジック』の歌の時にだな、50センチくらいの奥行きの箱から2メートルくらいの棒を引っ張り出したんだ。いわゆる如意棒という孫悟空があやつるやつ。太くしたり長くしたり、あるいは逆にマッチ棒くらいにして耳の中にしまい込んだりできる如意棒を音楽に合わせて腰や首あたりでトワリングするわけなんだけど、途中で落っことして、それを拾い上げるのにもなんか緩慢で元気がない。はは~ん、やっぱりナンパ失敗しちょるということやね、と思ったわ。まあ、しかし御年79歳だから、いかに如意棒といえどままならないわけだから、少しは安心したわけよ。ただ彼は業界のプンスカピンであることは脅威でもあることだし、今後、逃げ切れるのだろうか……」

 

「やっぱり、それ見てなかったれす」

 

「そうか。青年はまだ若いから如意棒のほうも血気盛んで、いいよなぁ」

 

「なに、言ってんですか」

 

「で、翌日。テレビ見ていたら、会場から控室かな、そこへ行くための渡り廊下があって、取材陣が待ち構えてるんだけれど、福山さんがつかまって、その後ろを、ロッコンの二、三人が通り、続いて青色の着物姿の松島さんが通り、男性スタッフにガードされたmisiaさんが真っ黒な風呂敷に身を包んで、はにかみながら通り、しんがりもロッコンの紅いスーツに護られて、やっぱり、報道陣ではない、なにか芸能界の闇というか、そういう大きなものに見つかってしまった感があるのかなぁ」

 

「レモさん、もうついて子ちゃん目を醒ましてるとおもうので……」

 

「ちょ、ちょっと、待った! 絶対、お前に訊いてもらいたいことがあるんや」

 

「えぁ、まさか~。嘘でしょう」

 

「いつもさあ、君は怒るけど、ほんとうなんだから仕方がない」

 

「じゃあ、はやく言って、はやく帰してください」

 

この話になると青山は腹を立てる。つまり、予知。私だっていやなのだが、真実なのだから仕方がない。誰かに話さないと収まらないのだ。

 

わかった、わかった。紅白で永ちゃん見ていて思ったんだけど、地震起こった場合って、どうするんだろうかって。女性侍らせて、グラスもって、この状態でちょっと大きめのが来た場合、どうするんだろうって。それから時間たって、ミセスが歌ってるときにオシッコ行って、戻ってきたら地震速報出ていた。いや、わかる。十人に二、三人は思っていることだわ。これだけなら言わない、俺だって。紅白が終わって、だいぶんと時間がたって、さあ、寝るとするかってことで、テレビにチャンネルを変えてたわけよ。両国でさだまさしさん、メン・イン・ブラック2、そうしてぐるナイおもしろ荘は出演者すべて出てお終いか、で消そうとしたのだけど過去の優勝者のネタをもう一度ということで、エレキテル連合が放送されたのだった。年末はお笑い番組が多いので、テレビがついていたら誰かが漫才をしている。女性の漫才を見て、確か、あれ何て名前だったかなぁ、ここ何年も見ていないし、『ダメよ!ダメダメ!』は覚えてるけど、相方はなんていったのかな、などと朝の番組で考えていたのが、チャンネルを変えてのわずかの時間に遭遇したのである。これを偶然とするには、忍びない。 

 

「うん。わかった。ほしたら線で消して箇条書きで言うわ。

①矢沢永吉の時に、強い地震が来たらどうするのやろ、と思った。

              ↓

       ミセスの時、地震が発生した。

 

②朝、女性の漫才を見て、ふと思い出した漫才師がいるが、もう数年も見てないので     

 名前さえ思い出さない。

              ↓

 夜、チャンネルを変えた僅かのタイミングで見ることができた。

 『ぐるナイおもしろ荘』で紹介された現在半農半漫才師のエレキテル連合。

 「いいじゃないのう」「ダメよダメダメ」

 

 なんか箇条書きは、やっぱり楽やなぁ」

 

「ほしたら、もう帰ります」

 

青山は、炬燵の上に置いてあったみかんを二つ持ち、立ち上がりかけた。

 

「あとひとつだけお願い。これは正直泣きそうなことや。俺、1月の2日の朝にカレンダーを新しいのに替えたんやわ。去年の1月を見ると、27日から30日まで線が引いてあって、2時から3時の間ドライアイス替えとか、29日午後2時打ち合わせとか、31日六時~とか書き込みがあって、これはほかせないよな……と思いながら替えたんや。で夜、10時過ぎてテレビつけると、家ついて行っていいですかとかいう番組で81歳の男性が食器洗っていて、それから同じような壁掛けのカレンダーを替えたのか、たぶん月がかわったからめくったんやろうな、そうしてカレンダーにメモした用紙をクリップで挟んでいた。亡くなった奥さんのメモらしいのだけど、ずっとカレンダーに挟んでもう六年たつのかなぁ。ほかせないんだよ。朝の俺のカレンダーと夜の男性のカレンダーって同じで、今こうして書いてて涙出てきたわ……。付き合わせて悪かったな、もう帰って。ありがとう」

 

ちなみに今日1月3日(土)の昼頃にスーパーへ行きましたが、今年からレジになったのか新顔さんで、レジ袋については訊かれなかったので、今年は、まだ、誰ともしゃべってない、ということになります。