2010年/カナダ/95分
監督:リース・イヴネッシェン
出演:エミリー・アラタロ、ライオネル・ブードラル、コリン・パラディン、エリン・スチュアート、トム・パーキンソン、他
おすすめ度(5点中) → 1.7点
――― あらすじ ―――――――
全世界がゾンビ感染し、殺戮が日常となった世界を舞台にゾンビと人間との壮絶な戦いを描くホラー。ゾンビが支配する都市。映像作家のジュリアンは、生き残った人間が立ち上げた自己防衛集団に密着するが…。(KINENOTEより)
――― 感想 ―――――――
レンタルショップで今作に“ビビヒ”゙ってきましてね。直感を信じて借りてみたんですが、まったく面白くないという(笑)。
ゾンビ感染により世界が無法地帯に。ゾンビ撲滅チームが生まれるなか、一部ゾンビ擁護派も生まれるが、映画としては擁護派の存在を一瞬描いただけで後はほとんどスルーw。
▲冒頭、ゾンビ化した妻を夫が撃ち殺すシーンがあって。頭を撃ちぬいた弾丸がそのまま壁にかけられているラブラブ写真を壊すという粋な描写に期待値が膨らんだのですが、、、演出面ではこれがMAXでした(笑)。
▲ちょっとグロめのゾンビ描写。肌の色は普通です。
主人公はジリアンっていう金髪のネーチャン。
▲ジリアン。映像作家である彼女はドキュメンタリーを作るため、ゾンビ撲滅チームの撮影をすることになるんです。
▲これが撮影対象となったチーム。
▲で、彼らのほとんど全員を個性的なメンバーにしたせいで、キャラの描写がヒジョーに薄くなっています。
彼らは自然公園のなかを日々移動しながらゾンビを狩っているんですが、目的地もよく分からない。やっつけたゾンビの金品を盗んだり、ゾンビ化した女性を犯したりするという、歪んだ人間描写も出てきますが、それもネタ的に一瞬描く程度で、あまり機能していない感じ。
▲陰りを帯びた人がいるのに、いるだけっていう。
▲妄信的な宗教オタクがいて、最後仲間をゾンビに食わせてしまうんだけど、ムカつくシーンなのに、なんかちゃっちい。
で、主人公のジリアンは撮影を通して、厳しい世の中だぜって悟ったらしく、最初は無垢な顔つきだったのに、最後は目の下にクマをつくってw、諦観モードになって終了。
前半のスローモーション映像とナレーションの組み合わせも大変くどくて、かといって中盤以降もまったく緊張感がなく、おまけに舞台となる自然公園の緑の景色がイイ感じに眠気を誘ってくるという、残念な映画でした。
製作国である「カナダ」というキーワードに惹かれ過ぎたのが、ミスチョイスの原因かな:*:・( ̄∀ ̄)・:*:。