ジュピター | 記憶のための映画メモ

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大好きな映画も数日で忘れてしまう我が記憶力。
ユルユルの脳味噌に喝を入れるための映画ブログです。


ジュピター


2015年/アメリカ/127分
監督:ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
出演:チャニング・テイタム、ミラ・クニス、ショーン・ビーン、エディ・レッドメイン、ダグラス・ブース、タペンス・ミドルトン、他
おすすめ度(5点中) → 3.3


――― あらすじ ―――――――
近未来の地球。生活のために働きづめの日々を送る女性ジュピター。ある日、謎の戦士ケインが現われ、彼女が地球さえも支配管理している宇宙最大の王族の末裔だと告げる。その王族は現在、一族を統べる女王が亡くなり、王位を巡って継承権者の間で争いが勃発していた。そんな時、女王と同じ遺伝子配列を持つ“生まれ変わり”の存在が明らかとなる。それが、地球の女性ジュピターだったのだ。継承権者の一人バレムは、そんなジュピターを人類ごと消し去ろうと画策する。一方ケインは、それに対抗して地球に送り込まれた最強の戦士。彼に与えられた使命はジュピターを護ること。そんなケインの力を借り、人類の危機に立ち上がるジュピターだったが…。(allcinemaより)


―――  感想  ―――――――
なんだこのボンクラ感は(笑)。無邪気な想像力をそのまま映像化したような感じというか、男子っぽさっていうか、うーむ…。


実は、地球がどこかの星の管理下にあって、人類は人口を増やし終わると、その管理しているところに収穫される予定だったみたいな。そんな設定。


で主人公はミラ・クニス演じるジュピターって女なんだけど、この人は実はその支配層である女王の生まれ変わりだという。これを知ったその支配層側の王位継承者3人がジュピターを巡って取り合いをするって感じの話。ジュピターは巻き込まれるとともに、地球の真実を知ることに。


▲主人公のジュピター。彼女は宇宙を支配している王族である女王の生まれ変わりらしい。


▲そのことを知った王位継承者の一人バレルは彼女を始末しようとする。


▲こうして狙われることになったジュピターだが、謎の戦士ケインが助けに現れる。


▲ケインは人間と狼の混血で、戦士としては超強いらしい。様々な武器を使いこなし、窮地になると必ず現れ、ザ・ヒーローな感じでした。強面風ですが、チャニング・テイタムはどこか可愛らしくw、そこらへんが素敵ですね。


ケインに助けられたジュピターなんだけど、その後いろいろあって、結局は宇宙の王位継承者の三人のもとを訪れることになります。


▲ジュピターを狙う輩はいっぱいいましてね、こういうサブキャラにも力がはいっている感じは好みでした。


▲ジュピターは最初カリークという女性のもとへ。彼女はここで自分が女王の生まれ変わりであり、さらに地球は彼らの管理下にあり、「収穫」される運命であることを知る。


「収穫」の目的は、細胞をえること。宇宙支配者側の人たちは、不老不死の技術を得ていて、年をとったら細胞を入れ替えて若返るっていうのを繰り返しているんですね。で、その時に必要になる細胞っていうのが、「収穫」によって得られるわけなんです。つまり彼らの不老不死のために人類は殺される運命ってわけです。


▲カリークが実際に若返ってくれるこのシーンは素敵でした。

カリークの後は、タイタスという男のもとへ連れていかれます。


▲タイタス。


▲タイタスはジュピターと結婚することで王位を得ようとしているクズなんですが、“制裁”のシーンがなかったのは残念でした。


カリーク、タイタスに続いて連れていかれるのはバレムという一番悪そうな奴のところ。もちろん連れていかれるなんて優しいものではなく、バレムは地球にいるジュピターの家族をさらって、脅迫してジュピターを無理矢理に呼び寄せるわけです。こいつもクズです。


▲バレムはしゃべり方が特徴あるんですが、なんか嫌な感じが強烈に出ています。


映画としてはバレムが大ボス的な扱いで、彼とのバトルがそのままクライマックスになっておりました。


行く先々でジュピターが服装をチェンジさせられる着せ替え人形状態仕様であったり、中盤ジュピターが女王の証明を得るために役所をたらいまわしにされたり、細かい部分で変なこだわりを見せてくれるウォシャウスキー姉弟ですが、ストーリーとしてはかなり端折られていて、分かりづらくなっている印象があります。


▲ジュピターは何回衣装チェンジしているのか(笑)。


バレムの最期は描かれていましたが、タイタスの制裁は描かれていないし、最初に出てきたカリークはそのまま放置だし、なんだかすごい雑なものを感じます。


そういえばジュピターがスマホで撮影した宇宙人に襲われている状態のあのセクシーな友達は死んだのかな?


あとどうしても観たかったのが「収穫」のシーン。これを映像化してくれていたら、さぞかしキワドイ描写になっていたであろうことは確実で、それをすっ飛ばした罪は大きい(笑)。


ケインが装備している宙に浮くブーツとか、透明なシールドとかはカッコいいのにな~。映像がキレイなのは予想通りなんですが、ストーリー面がやっぱり気になるな。最期のクライマックス、窮地からの脱出もすごいテキトーに感じたしw。


▲この透明なシールドはカッコいいぞ。