暁の挑戦 | 記憶のための映画メモ

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こんにちは!
大好きな映画も数日で忘れてしまう我が記憶力。
ユルユルの脳味噌に喝を入れるための映画ブログです。


暁の挑戦


1971年/日本/141分
監督:舛田利雄
出演:中村錦之助、若林豪、渡哲也、倍賞美津子、尾崎奈々、財津一郎、仲代達矢、他
おすすめ度(5点中) → 3.7


――― あらすじ ―――――――
大正十四年、川崎市を発展させるため岩田市長が「大工業都市建設計画」を発表した。地元のやくざ酒巻組の倉石は利権を手に入れるため縄張りを広げる。川崎の歓楽街で酒巻組から女郎の秋江を救った焼きガラス職工の正岡と人足の舟木は、酒巻組の埋め立て現場で働くことになるが、酒巻組の相次ぐ悪行に激怒した正岡は、自ら土建業の正岡組を結成し、酒巻組と激しく対立する。酒巻組のもとへは全国からやくざが集まり、両者の対立は川崎市民を巻き込んだ大規模な事件へと発展するのだった。(allcinemaより)


―――  感想  ―――――――
乱暴に説明すると、川崎を舞台にしたヤクザvs市民物語。


大工業地帯へ発展するべく企業の誘致を行おうとしている川崎市。

そこには地元ヤクザの酒巻組がいて、利権を手に入れようとあっちでもこっちでも幅をきかせていた。

焼きガラス職工の正岡と人足の舟木は土木作業員として酒巻組の埋め立て地で働くが、酒巻組のあくどい商売方法に嫌気がさし、自ら正岡組を設立する。

やがて酒巻組と正岡組の対立はエスカレートしていって…。的なお話。


話としては、利権に群がる酒巻組のイヤーなやり口が腹立たしく、市民側の目線でなにくそと楽しめるのだが、演出がちょっと過剰で萎えてしまう箇所がけっこうありました。あざといというか、くどいというか。


そんななか、倍賞美津子と尾崎奈々は色気を振りまいていて、作品に花を添えていましたね。


でも、正岡のために命を賭した倍賞美津子演じた遊女が死にっぱなしでね。誰もそのことに対して怒りを覚えていないのとか、勿体ないなーって感じでした。



なんでもこの映画は、幻のフィルムが見つかってその特別上映として現在川崎チネチッタでやっているそうな(一週間しかやってない)。劇場は川崎市民と思しき年配の方がギッシリで、最後は拍手が起こっていました。きっと川崎育ちだと感慨深いものがあるんだろうな~。