2014年/日本/171分
監督:大林宣彦
出演:品川徹、常盤貴子、村田雄浩、松重豊、柴山智加、山崎紘菜、窪塚俊介、寺島咲、左時枝、安達祐実、他
おすすめ度(5点中) → 1.9点
――― あらすじ ―――――――
風変わりな古物商“星降る文化堂”の老主人、鈴木光男が他界する。散り散りに暮らしていた鈴木家の面々が葬儀のために集まってくる。そこに現われた謎の女性、清水信子。この生と死の境界が曖昧な“なななのか(四十九日)”の期間に姿を見せた不思議な信子の存在が、次第に医大生だった光男の青春と戦争体験の秘密をあぶり出していく。(allcinemaより)
――― 感想 ―――――――
チケットを買い求める時に口がまわらなくてね…。「野のなななな~」ってなったけど、チケットはすんなり出てきました(笑)。
「この空の花 長岡花火物語 」が衝撃的だったのが記憶に新しく、今作も涎を垂らしながら観に行ったわけなんですが…、もう一言で済ましていいですか。
苦行でした。
最初に幻想的な雰囲気のなか楽団が出てきて音楽が流れるところから怪しい雰囲気。劇中けっこうな割合で音楽が鳴り続けているなか(これだけでもかなり気が散る)で繰り広げられる、会話の応酬。もう何が何なんだかでした。親戚同士の話っていうのは身内でも頭がこんがらがる代物だと思うのですが、この映画も相当わけが分からなくてね。
しかもその会話っていうのが、落ち着きのない人によくあるような“寄り道しまくり”“横やり入りまくり”“ところでコレ食べる?”みたいなのがありながらなので、だんだん生気を抜かれていくというか。
そして苦しいのが臆面もない説教台詞の数々。作家として何かを発信し続けるというのは重要なスタンスだと思うのですが、映画とマッチングしながら展開するものであってほしいと願うのは僕だけでしょうか。こんなにエンドロールを待ち遠しく思った映画はほとんどないし(171分ある)、これがまたなかなかエンドロールに突入しないという焦らしっぷりにも唖然としました(笑)。
▲最初の方のこのシーンはいいなと思ったんですがね。
▲鈴木光男が死に、親戚たちや謎の女・清水信子が集まってきて、みんな喋りまくりになってきたところで冷汗が出てきまして。
▲鈴木光男の知られざる過去も描かれるのですが、正直眠くてしょうがなかったです。
▲最後は楽団をバックに、なかなかエンドロールに突入しないのでした。グッタリ。
ちなみに楽団のメンバーを数えたら、最後に加わった鈴木光男の友人を含めて15人いて、これは一般的な終戦の日とされる8/15にちなんでいるのかな?とかどうでもいいことを考えましたが、どうでもいいので考えるのを止めました、というのは無駄な話ですね。
鑑賞後に続けて「とらわれて夏」を観たんですが、観やすい映画で涙が出そうになりましたよ(笑)。
今作が好きな人はごめんなさいね。僕は全然ダメでした。