ひさしぶりの投稿 | 4コマ漫画「アメリカは今日もアレだった」

4コマ漫画「アメリカは今日もアレだった」

アメリカ暮らし漫画と昔の日本での愛犬物語です。皇室問題も。

 

 初夏が近づいていました。
毎晩のように書きつづっていた私の小説は、ラストをむかえていました。
その小説の送り先をさがして、わたしは本屋へ行きました。
すると、ある文芸誌に、大きな新人賞の募集がのっていました。

しめきり直前です。


わたしは小説をばたばたと仕上げ、規定の枚数を少し超えたけれど*
「まあ、いいや」
 と、あらすじと自分の略歴を書き

(*この時は知りませんでしたが、規定の枚数を超えたらそれだけで落選です。ご注意くださいね)

 用紙を一枚一枚ワープロに手ざしで印刷して、しめきり当日の昼休み、職場の近くにある郵便局へもっていきました。

 

 「投稿」なんて、何年ぶりのことでしょう?
大学生の頃、わたしは少女まんがや歌詞を何度か投稿し、入賞や入選しました。

でも、作品を雑誌社に送るとき、わたしはいつも、郵便局の人が怖いのです。
自分の望みを、人に知られる。

それが、とても恥ずかしい。


そんな小心者なのに、心の中ではわたしは、傲慢に一等賞をねらっています。

 

このときのわたしも、あいかわらず郵便局の人恐怖症で、そのくせ、もうこんなことを考えていました。
 「受賞パーティには、なにを着ていこうかしら?」

 

家の庭では八重桜が豪華に花をつけ、吹雪をおこして春を閉じていきました。