朝、一連の流れ | 4コマ漫画「アメリカは今日もアレだった」

4コマ漫画「アメリカは今日もアレだった」

アメリカ暮らし漫画と昔の日本での愛犬物語です。

 

 

 わたしたちの朝は、ひとつのパターンができていました。
まず、夜明けごろ、ピピは寝箱をとびだします。
(ごそごそ・・・)
 しばらくすると、
(ぷうん)
 においがただよってきます。
(うんこ、したな・・)

 

でも、わたしはまだ起きません。

ピピも箱へもどり、横になります。


7時になります。

 

いよいよピピは正式に目がさめて、箱の中にすわります。
「くうん」
 かわいい声で、わたしによびかけます。

でも、わたしは起きません。
「うう」
 とか、
「まって」
 とかうめき、ふとんへもぐりこみます。

 

ピピは、しばらくまっています。

が、とうとうしびれをきらして箱からとびだします。

 

重いシートをめくり、たたみをかじったり、壁をかじったりをはじめます。

ついに、わたしはひきずりだされます。


わたしがベッドからおりると、ピピはおおよろこびです。

だまったまま、からだじゅうを動かしておおさわぎであいさつします。
「ん、ん・・」
 わたしはまだ眠り声で、てきとうにピピをなでます。

 

ねむるとき、ピピはひもでつながれるのですが、そのひもをはずしたら、わたしたちは怒涛(どとう)のように階段をおりていきます。
「だあん!!」
 とちゅうからジャンプしてホールへ着地、つづいてピピはあがりかまちのマットごと滑走し、並べられたくつをけちらかして飛びおります。

 

それからわたしにドアを開けさせると、かがやかしい朝の庭へ、どっとくりだしていくのです。