氷の道と「日本」料理 | 4コマ漫画「アメリカは今日もアレだった」

4コマ漫画「アメリカは今日もアレだった」

アメリカ暮らし漫画と昔の日本での愛犬物語です。

先週日曜記事からの続きです。

 

お正月をボブ父さん宅で過ごした我々は、ボブの仕事&りす吉の学校開始日から旅程を逆算して正月二日の早朝、帰路に着きました。

 

 

んだがよ、

 

 

その帰路には雪嵐がやってきていたんだよそれも三ケもよ、、、、、、

 

 

天気情報とルートを見計らい、嵐らのすき間を縫って行こうと計画したボブでありましたがそんなことができるのかい??

 

 

 

オクラホマを過ぎテキサスに入り、霧氷に囲まれ・・
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道は凍りつき・・・・
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ガードレールを突き破り下に転がっている乗用車や、フリーウエイから飛び出て寝ている長距離巨大トラックが次々に現れます。

 

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同じくオクラホマからカリフォルニアへドライブしたボブ弟たちは、30件ほどこのような事故を見、それからはもう数えるのをやめてしまったそうです。。

 

 

夕暮れまで走っても、まだ氷の道。

 

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この夜はやや早めにホテルに泊まろうとしたのですが、ホテルはどこも満杯です。

 

 

雪の日にホテルがすぐに埋まってしまうのは前に経験したはずなのに、チョット忘れちゃってた我々あせ。

 

 

「ここなら空き室があるかも」ってホテルで言われたモーテルに行くと、一室だけ空きアリ!!

(なんだか大奥様の世界ですね・・)

 

値段はホテルとたいして違わないのに狭くて汚いモーテル(シャワールームが怖くて使えなかった私とリスキチ)だけど、暖かい寝場所があるだけでも感謝して眠った雪嵐の夜でした。

 

 

 

翌朝、嵐は過ぎ去り晴れた空。

 

 

 

青い空に太陽が照っているだけで、気持ちがまったく違ってきます。

 

 

早朝のガソリンスタンドでおしゃべりするドライバーたちや、寒そうな犬さんや、何かをついばむ空腹の鳥さんたち。
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木の枝に氷がキラキラ輝きます。
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このガソリンスタンド横にあるデニーズで朝ごはん。
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ソーセージとじゃがいもと野菜のスキレット。

 

ただ、初めの三口くらいまではいいのですが、飽きてくるんですよね同じ味が大量に続くばかりだとね・・・

 


とにかくあったかい朝ごはんをいただき、晴れ渡ったテキサス。まだまだやっぱり雪の道でした。

 

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ここでとつぜんですがというかアメリカンダイナーを出したのだからニッポンもというか、旅の途中に出会った”日本料理”をご紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

こちら「BONZAI」という、盆栽なのか万歳なのかその意味不明ミックスなのかわからない、つまりは日本人経営ではぜったいにないと覚悟を決めた”日本”レストラン。

 

 

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寿司ロール。お味、良かったです♪

さらに、ボブがなぜか大量に注文してしまったテッパンヤキ(ヒバチ、とアメリカでは言います)。
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お味噌汁がなぜか酸っぱかった・・・??↑

 

寿司カウンターが中国テイストで、ちょっと不思議な光景だけどアメリカ人には不思議に映るのか映らないのかどうせ日本も中国もおんなじなのか?

 

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そしてここは正月三日目、もう雪はないフェニックス近くのグッドイヤー(良い年)という縁起のよい街で、ホテルの前にあった「HAYASHI」。

 

 

 

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↑↑ 林さん!! 

トーキョーとかオーサカとかナゴヤとかコーベとか、アメリカでありがちなメジャーな都市名流用ではない、この普通に日本らしいお名前に、期待大です。

 

 

どうしてもお茶漬けが食べたかったわたくし、メニューにお茶漬けはなかったので、焼きカマを注文。
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↑ムニエルぽかったけど、これをほぐしてご飯にのっけ、熱いお茶を注ぎおしょうゆチョイとたらしてセルフ茶漬け=♪

 

 

 

しかもお茶碗に口をつけてお茶漬けすすりー♪♪

・・・・・・・・・・・・・・奇妙な客に見えたらスミマセン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

そうするうちオーナーっぽいおじさんがテーブルに挨拶にきたので、

 

 

「あなたが林さんですか?」

と尋ねると、彼は韓国人でした.

 

このあたりの三軒の日本レストランを買い取り、名前も味もメニューも変えず、もとのまま保つようにしているそうです。

 

・・アメリカでは、日本人による日本レストランより隣国人による日本レストランのほうが多くて・・・

 

 

 

 


・・そんな「日本」レストランが出す「日本」料理はその国テイストに変貌し和食のマイルドさというのかまろやかさというのか繊細さというのか、我々日本人にとってそこが大事なコアポイントがぶっ飛ばされ、これをアメリカ人が「オー・ジャパン!!」と思うのだとしたらたいへん残念な気持ちになってしまうわけで・・

 

・・そしてこの三軒のレストランの元オーナーたちがもしかしたらみんな日本人で、何かに絶望し諦め撤退してしまったのだとしたら、とても寂しいけれど・・

 

 

でも。
 

そのままの味を続けてくださっているという韓国人オーナーさんに、心から感謝の言葉を述べました。

 

オーナーさんも、優しくにこやかにお辞儀を返してくださいましたよ。