空腹の果てに | 銀河系軍団のアメリカ自転車横断ブログ

銀河系軍団のアメリカ自転車横断ブログ

2013/10/3〜 2013/12/27

英語が喋れない、自転車ド素人(パンクの修理さえやったことがない)、無計画無鉄砲の大学生2人がアメリカ大陸自転車横断に挑戦します。

2018/3/2〜2018/3/23

次は1人でヨーロッパ自転車横断に挑戦します。

当日の朝にフランスに着くも、見事にロングランを決めた銀河系軍団。


疲労は残りつつも、今日はハンドレッドランを目指す。
2日目スタート!

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フランスの日の出は7:30頃なのでまだ薄暗い。


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昨日とは打って変わって、序盤から激しいアップダウンが繰り返される。


まぁ疲労もあるし、ギアを軽くしてゆっくり漕げばいいか。






・・・いや、ちょっと待て。それでいいのか。






何故僕らは4年間もの間、銀河系軍団であり続けられたのか。
相棒に至ってはほとんど自転車に乗っていない。

それでも銀河系軍団であり続けられたのは、こういう時に、むしろ重いギアを入れれるからじゃないのか。




意味不明な自己説明が始まった。


そして恐ろしいことに、気付くと本当に重いギアを入れていた。


何から何まで意味不明だった。


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「坂、エグ過ぎ。でも追い込んだ方が楽しいよね」の一枚。



アップダウンを突破すると、昨日に引き続き悪路。

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これがめちゃくちゃストレス。
序盤のアップダウンの頑張りも虚しく、スピードは激減。


しばらく走っていると、道を塞ぐ木に遭遇。

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「現実にこんなことあるんだ」の一枚。


それでも懸命にペダルを漕ぎ、悪路を突破。
疲れを癒すべく、ガソリンスタンドに併設されたコンビニのようなところで休憩。

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コンビニにて。
「お前、めっちゃ背中汚いぞ」の一枚。


そうなんです、悪路走ってるんです。


ママチャリと違いこの自転車には泥除けが付いていないので、タイヤが巻き上げた泥は全て自分にぶっかけられる構図になっているのだ。




ちなみに、こっちのガソリンスタンド併設のコンビニには、テーブルだけでなくカウンターのイートインスペースがある。

ちょうど僕が休憩していたところに入店してきたおじさんが、カウンターでカフェラテとクロワッサンを食べていて、とってもお洒落だった。

僕もその内このお洒落スタイルを真似しようと思う。





悪路に邪魔されるも順調にペダルを漕ぎ、田舎道や住宅街を突破していく。

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田舎道。絶景だった。

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住宅街。めっちゃ路駐多い。




こんな調子で順調にペダルを漕いでいたが、本日の行程の6-7割くらいを走破したところで、問題にぶつかる。



そう、空腹。


もちろんアメリカ横断の経験から、常に食料は持ち運ぶようにしている。


やはりチャリ旅はエネルギーの消費が激しく、相当な量の食料を消費することになる。


一方、1日に消費する食料を全て持ち運ぶわけには行かないため、どうしても途中途中で調達することになるわけだ。


当然、今日も調達できそうなところを目星をつけていたものの、後半はほぼ店が閉まっているという不運に見舞われてしまった。


その距離約40km。
(渋谷駅から鎌倉駅まで45km)

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その内、ほとんどがこんな道。


最初は手持ちの食料を消費していくも、途中でなくなってしまった。


まぁ後は気合いで漕ぐかとしばらく漕いでいたら、猛烈に喉が渇いてきた。



この時1リットルほど水があったがそれもあっと言う間になくなった。



食料も水もなくしばらく走り続けたものの、正直、ちょぉぉぉぉぉ辛い!

ペダルがめちゃくちゃ重い。






いや、これ無理でしょ。
となり、広めの路肩でチャリを止め、仰向けに横たわった。






何とかしないとと、目を瞑りながら脳内作戦会議をしていると、チャリに乗った集団が止まった。

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彼らは命の恩人だ。

水と食べ物をください、と言う僕に彼らが持っているおそらく全ての食料と、そして水をくれた。



夢中で口に入れ、彼らと会話しながら休んでいると、身体が楽になってきた。




あぁ、本当にありがとうございます。




そこから目的地までは10km程度だったので、ラストは気合いで走りきった。






明日から、食料大量に積んでいきます。


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「この時までは最高に気持ちが良かったぜ!」の一枚。





現在地:ジアン ロワレ県
2日目の走行距離:109km

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横山諒平