Where Is the Amazon Rainforest Vanishing? Not Just in Brazil

NY Times August 30, 2019

 

地球の肺(lungs of the Earth)」とも呼ばれるアマゾン熱帯雨林ですが、開墾ために焼いている山火事はまだまだ続いています。森林を焼いたあとは農地、牧草地になります。ブラジルの大統領Jair Bolsonaro ジャイールボルソナーロ、はアメリカのトランプ大統領と同じで、環境保護に無関心で、お金を稼ぐことしか関心がありません。その広大な土地でとれる大豆と肉牛は中国に輸出されます。

 

アマゾン熱帯雨林の60%はブラジル、あとの40%はブラジル以外の国(コロンビア、ペルー、ヴェネズエラ、その他)に所属しています。コロンビアでは2016年のゲリラFARCとの条約締結で、それまでFARCの根拠地だったアマゾン森林地帯が比較的平和になり、急速に伐採が進んでいます。去年一年で、49万エーカーがなくなりました。それまではFARCは伐採を厳格にコントロールしていました。

 

ペルーの国土の60%はアマゾン熱帯雨林です。この5年で17万エーカーが破壊され、コカインの原料のコカ栽培と、違法の金採掘が進んでいます。

 

ヴェネズエラは比較的低い破壊率ですが、いつでも爆発する危険があります。

 

サテライトが撮った南アメリカの写真がこの記事にあります。ブラジルのアマゾン地帯だけではなく、ぺルー、ボリビア、アルゼンチンの領土も山火事で赤くなっています。

 

8月30日のPodcast放送のDian RehmのOn My Mind「アマゾンが燃えている」で言っていましたが、雨林が燃えると後戻りは出来ません。分厚い森林は湿気を含み、その湿気は空気中に放出され、また雨が降ります。それですから、森林がなくなると地面が乾き、それまで溜まっていた二酸化炭素が放出され、あとは草原になります。植物の多様性はもちろん、動物も激減に晒されています。そして、狩猟で生活をしている現地人も。

 

森野陽子

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