このところ日本の記事が続きました。まず TIME マガジン April 25/May 2, 2022 号です。

MR. Everything Shohei Otani is reviving the national pastime

ミスター何でもこい ショーヘイ・オオタニは過去を生き返らせた

 

丸々1ページの写真が2枚と赤いユニフォームを着たピッチングの写真と記者会見の写真がはいり、全部で6ページもの長さです。ピッチャーは打たない、打者は投げない、というアメリカ野球の慣例を破り、大活躍していると言うのです。数字を写しますと、

 

ショウの2021年ベスト:

451フィート。

エンジェルズがシカゴホワイトソックスに7−4で勝った試合で、1903年以来初めて、先発投手と2番打者になった。451㌳のホームランを打ち、9ピッチを投げ、時速100マイルを出した。

 

46ホーマー。

1シーズン中に46ホーマー、8三塁打、25盗塁をした初めての選手だ。

 

100.4mph。

バットを離れる球速の平均は時速100.4マイル、メジャーの中で一番速い。

 

156三振。

1シーズン中、MLB歴史の中で、10以上のホームラン、100以上の三振を奪った初めての選手だ。

 

New York Times Sunday, April 24, 2022

Defying Taboo, Young Japanese Get Discreet Tattoos

タブーを無視し、若い人たちは目立たない入れ墨をする

入れ墨はヤクザのものという意味は薄れ、西からは入れ墨文化が入ってくる。

「仕事の時は隠さなければいけないのはしょうがないけど、私はファッショナブルになりたいのよ。」

2020年に最高裁判所は医療関係以外の人にも刺青を施す許可を与えた。

 

40年前に日本からの甥が、交通整理をしている警官の腕に小さな入れ墨があるのを見つけて、びっくりしました。その後、小さな入れ墨はしょっちゅう見ます。背中にいっぱいと、首と胸の境のところにもパラの花を入れた素敵なニューヨーカーを知っていますが、日本人のtattooist にしてもらったとか。 彼女は10年前日本の学校で英語を教えたことがあるのですが、やっぱり隠していたそうです。ところが面白いことに、北海道では銭湯にも行ったのです。

 

New York Times Sunday, April 24, 2022 Sunday Magazine

FAUX FEAST 偽物の饗宴 プラスチックの楽園

8ページにわたる写真の美味しそうなこと!これはレストランの入り口を飾る見本です。昔は蝋でしたが、今はプラスチックなのですね。

— ばかばかしいほど細部にこだわった魚、執拗なほど本物に近く作られていて、持ち帰りたいほどだ。

—   熟する段階が違うバナナ。カツ丼、寿司、などなど。

職人が手作りしている。韓国や中国にも進出している。

スパゲティはフォークに絡まって宙に浮いています!極め付きは高く高く積み上げられたハンバーガー。中身はハンバーグ、トマト、ベーコン、レモン、卵、インゲン、レタス、チーズなどが積み上がって、てっぺんはパンの蓋。職人も腕の見せ所だったろうなあ。

 

New York Times Monday, April 25, 2022

In Dolls and Cartoons, Devoted Fans in Japan See Marriage Material

人形や漫画に献身的なフアンは結婚の理由を見出す

 

目ぱっちりの漫画キャラクターを座らせて、ビジネススーツを着た男の人が髪を直してる、これは娘の部屋かな、と思って本文を読むと、この人形が彼の奥さんなのです。「一緒にいる時彼女は僕を微笑ませる。その意味で彼女は生きています。彼女は人間より利点があります。彼女はいつも僕のためにいます。絶対裏切らない。病気にならないし、死なない。」感情を想像上のものに移入するのは日本に限ったことではないが、この頃の日本ではそれが最高の高みにまで到達している。これを日本語で “moe”という。このサブカルチャーは企業の売り上げの一端を担っている。

 

同伴が当たり前のアメリカ文化では人形が夫、妻、ボーイフレンド、ガールフレンド、というのはやはり異常だなあ。外で会う知らない人同士でも平気で話す、口から生まれたアメリカ人です。喋らないと刺激もないし、話題にも乏しくなるんではないかなあ。日本人は面白くないと言った友達がいました。

 

森野陽子 

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プーチンのウクライナへの軍事侵入から既に10週間を超えています。ロシア

国内では自分の都合の良い嘘のニュースを流し、プーチンの支持率は未だ

に80%だそうです。ウクライナからロシアの親戚に電話をしたら、戦争?という

答えが帰って来たとか。市民の死体が2週間も放りっぱなしになっているとか、

連日テレビで写る瓦礫の山となった市街もロシアではニュースになっていないの

です。ウクライナの黒海に面した都市が陥落しそうです。攻撃に移る前、去年の

8月にロシアはウクライナの発電所と電力ネットワークをハックして、停電にさ

せたとCBS の日曜番組(60 Minute)で言っていました。この戦争はいつ終わる

かわかりません。21世紀にこんな戦争が始まるとは誰が予想したでしょう? 

第3次世界大戦になるのを恐れ、NATOもアメリカもウクライナ上空のno fly zone

を認めません。

ロシアからの石油とガスがヨーロッパの主な燃料なのですが、これを全面禁止し

ようとしていますが、できるのでしょうか。これらの莫大な代金はプーチンと一

部の支配層oligarchyが私服に入れます。

 

ところで、地球温暖化の原因である大気中二酸化炭素(CO2)はほんの微量しか

ないのに、どうして大騒ぎをしているのでしょうか。グラフを見ると、過去40万

年間1950年までは200−280ppm (parts per million;100万分の200);その後70年

の間に 一挙に400ppm を超えました。空気中の酸素は約20.9%、窒素は78.1%、ア

ラゴン0.93%、そして二酸化炭素が0.04%で、そのほか、ごく微量のネオン、

ヘリウム、メタンガスなど。

二酸化炭素はたった0.02%から0.04%になっただけなのになぜ大問題なのでしょ

う。物理のPhDに質問したところ、それは二酸化炭素の構造に原因があるそうで

す。つまり、O=C=O の二つの Oはパタパタと動いているのだそうです。

その動きは赤外線の波長とシンクロし、赤外線の熱を吸収します。酸素O=O や窒

素N ≡Nはそんな動きはありません。アラゴン(inert gas)は全く化合しません。

この“パタパタ”は熱を放射もするのですが、二酸化炭素のあまりの多量にその

バランスが崩れて、大気の温度が上がり続けているのだそうです。この先2,3

世紀で1500ppmにも上がり、数万年の未来になっても工業化以前のレベルに

は戻りません。

https://climate.nasa.gov/climate_resources/24/graphic-the-relentless-

rise-of-carbon-dioxide/

 

ロシアの爆弾がアパートや学校、病院、劇場に落とされて、もくもくと黒煙が上

がっています。人の命はなくなり、2酸化炭素が増え、空気は汚染され、そして

戦争が終わった暁にはまた資源を注ぎ込み、修復しなければなりません。戦争を

している暇は全くないのです。

 

森野陽子 

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“Do you solemnly swear to tell the truth, the whole truth and nothing but the truth?”

貴方は真実以外の何ものをも言わないと厳密に誓いますか

 

うちの近くに森の小道があります。ここは犬を紐なしで歩かせることができ、特にコロナパンデミック以来、よく人と犬が歩いています。5台停まれる小さな駐車場には最近、駐車パスをつけることが厳命されるサインがたちました。私は何十年も住んでいるんだから関係ないわ、と思い放っておきましたら、何と、駐車違反の切符を切られました。この駐車パスは町の図書館で簡単に手に入ります。住人は無料、他の町の人は$20払います

 

カーボンコピーの切符はよく読めなくて、とにかく町の警察に持って行きましたら、これは町ではなく、カウンティー(郡)のだからと、書いたものをくれました。それには無実のときは裁判料の小切手を$50入れて、無罪誓約 pledge non-guilty をマークし、送ります。投函して数週間たち、何月何日9時に出頭せよと通知がきました。ちょうど都合が悪かったので、日を変えてもらおうと、裁判所に行きました。この裁判所は隣町にあるちっぽけな木造の家で、入ると透明プラスチックの向こうに女性が仕事をしています。要件を言うと、書類で依頼しなさい、というので、ちゃんとタイプし、印刷して郵送しました。こんどは2、3日で2週間後の出頭要請が返ってきました。

 

当日10分前に着き、受け付けをしました。判事 magistrateと警官police officer が来るまで待つように言われます。人が溜まったら始めるのかと思ったら、あなただけです、と言われました。20分くらい待ち、呼ばれました。一段高くなったところに黒いガウンを着た偉い方(白髪の男性)が待っていて、「右手を上げて」続いて、「 Do you solemnly swear to tell the truth, the whole truth and nothing but the truth?」と聞かれます。これはテレビで見たことあるぞ、なんて答えるんだっけ、と、じっと判事さんの顔をみました。そして、急いでYesと答えました(本当は[I do]と言うべき)。そうしたら「警官がいないので却下する You are dismissed」それで終わり。私は言おうとしていたことを、つまり、私はスティッカーは他の町の人用だと思っていて、と急いで言ったら、「$50は送り返される。スティッカーをつけただろうね」と念をおされました。待合室で受付の前を通るとき、ニコニコと手を振ったら、彼女もニコニコしてくれました。待合室には誰もいませんでした。つまり、私一人のためにこのお偉方は来てくれたのでしょう。もちろん、警官はこんなことのために来るわけがありません。

 

あとで、友達に言いましたら、来るべき警官は、違反切符を切った本人なのですが、検事

procecutor にあたり、起訴した人がいなければ、裁判にならないわけです。ああ、そういうことだったのか。

 

私の周りの少数の友人達でも、駐車違反だけではなく、スピードオーバーで出頭した人もいて(夫が駐車パスを受け取ったのだけど、それを車に貼るのを忘れてたの、それで来週裁判所に行くのよ。$50?払ってないわ)出頭する場所も遠くに行かなくても、あちこちあるのです。日本だったら、罰金を払っておしまいですよね。スピードオーバーも点数を引かれないようにするから、とまで言われることもあるそうです。自分の主張を言うところが法治国家なのか。アメリカにはlawyerが掃いて捨てるほどいると言われているし。

 

森野陽子 

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