The Honeymoon Killers | ドクターペッパー大好きブログ


音楽って素晴らしいだの音楽に生きる勇気を貰っただの、音楽が無いと生きていけないだの、軽々しく言っている輩がいるが、実は俺も御多分に洩れず音楽大好き野郎なのだ。ただ面倒くさいのは、俺は音楽以外の事に殆ど興味が無く、何かに付随してくる音楽、つまりなにかしらのパーティでかかっている音楽、みんなで集まっている時にかかっている音楽、あのアーティストのあの曲がいいよねと語り合いながらカラオケで歌ってみんなで盛り上がる、そういうのを音楽だと思っている人たちの求める物にはあまり興味が無いだけで、音楽そのものが目的であり、個人の快楽としての音楽がやはり好きなのだった。だから、音楽自体が目的では無い音楽イベント、と言うと矛盾しているようにも聞こえるが、そういうものは世の中に沢山あって、そういう所へ出向くと疲弊してしまう事が多い。ただその、みんなで集まっている時にかかっている音楽を全否定する訳ではなく、みんなが集まっている時に、俺の好きな音楽はかからないというだけだ。だから、例えば外出先、音楽をかける事を目的としているライブハウスやクラブはもちろん、スーパーやレストラン、本屋やCDショップ等においても、自分が好きな曲がかかる事は殆ど無い。自分の好きな音楽は、自分で聴く以外に触れる事は無いのだ。だから、たまに外出先で好きな曲がかかると本当にびっくりする。そうすると、ああ、外で聴く音楽も良いものだなと思うが、この先そういった機会が訪れるのはどんどん減っていくような気がする。自分が好きな音楽は自分で探すしか無いのだ。

ハネムーンキラーズのユーモア過剰な楽曲は、ロックファンからもプログレファンからも無視されているような気がする。ユーモア自体を目的とした音楽は、音楽にかっこよさやテクニカルなものを求めている人にアピールしないのはしょうがない事なのだろうか。それは「音楽を聴く事の目的」の違いで、ハッキリしていて良いのかもしれない。ただ俺がこのグループのアルバムを20年近く聴き続けても全く飽きがこないのは、そのユーモアが音として普遍的だからだ。音楽を、あの頃は楽しかったというような思い出にはしたくない。










蜜月の殺人者/BIRDSONG/HAYABUSA

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