ロシアバレエ団 | ドクターペッパー大好きブログ


その昔、ロックはもう死んだだかなんだか言ってた人が居たが、死ぬも何もロックなんか最初っからどうでもよくて、ロックというものに対する嫌悪感だけを頼りに今まで生きてこれたようなものだ。ただ、世の中ってやつは結構ロック側に味方する事が多くて、やっぱロックってのは権力であり、流した汗や振り上げた拳の多さで支持を集めて大衆を先導していくんだな。個人個人でしか分かり得ない価値観やらはどうでもよくて、やっぱり共有してこそロック、みんなが楽しくなくてはならないんだな、ほらそこのキミもつまらなそうな顔してないで一緒に拳を振り上げて肩を組んで汗を流して、バーベキュウでも食おうではないか、ボクラはみんな仲間なのさ!。そんな鬱陶しい価値観とは別に、ひたすら個人の中にあるモヤモヤとしたものを形作るのがニューウェイヴである。

ロシアバレエ団の作るサウンドはPunk/NewWaveの流れを汲みながらも、ヴォーカリストの一本調子な歌唱が独自のノリで、聴いていて病みつきになる。ヴォーカリストというのは、そのバンドに対して絶対的な必然があってそこに居なければならないし、独自な声質や考え方、エキセントリックな振る舞いや言動が無ければ全く意味が無い。クラスで人気者ではあるけど個性のカケラも無い凡人はロックバンドに入って、クラスの除け者で友達がいないやつがニューウェイヴになるというのは言いすぎかもしれないけど、押しが強いだけのロックとかいう音楽はやはり苦手なのであった。

ロシアバレエ団 - 移動の民