本当は、なだいなださんのご命日辺りの5月末~5月初めに、「なだいなだの学校同窓会」を開催しなくてはいけないのに、コロナ禍でお休みの年が続いてボケていたのです。
しかもこの4月~6月は実家帰りやら、四国であった学会の準備、それが終わっても引き続きの活動などがあり、すっかり忘れていたという始末。
そうしたら、なだいなださんの本の大ファンの方から催促が来て大慌て。皆様にご都合の良い日を伺って、一番多い日を選んだら7月28日(日)となりました。
ご案内を差し上げたら、次々ご出席の返事が来て、申し訳ないやら嬉しいやら。
それがまさかこんな猛暑になるなんて。でも、「孫が遊びに来て」という方と「コロナが心配になって」というお2人から欠席のお知らせを頂いただけで、無事開催できました。
なだいなださんは、奥様がフランス人。市谷に長くお住まいで、その後鎌倉に移られたので、そのどちらかで開催。今年は神楽坂にしました。いつもフレンチレストラン(実は私が好きなこともあり、役得ね)。
お店はル・コキヤージュ。ランチなので、ワインなど飲み物を足しても5000円以下に設定しています。
この会の条件は「なだいなださんの本を1冊でも読んでいること」だけ。お気に召せばなお良し、というくらいのゆるい会。
出版関係はじめ、毎年、いろんな分野の方がいらしてくださいます。もし、この日記をお読みくださって、「来年は行きたい!」と思われた方がいらしたら、私にご連絡くださいね。
ユーモアとエスプリの利いた、なだいなださんの本を読まれるくらいだから、皆さん、お気持ちにゆとりがある方ばかりで、2時間のランチタイムはあっという間でした。
今年のお話で心に残ったのは、高校の時になださんの本を読んで「講演会のお願い」をして、地方まで足を運んで頂いたというお話。「ご本のファン」としか知らなかったので、若い時からなかなかの行動力と感心。なだいなださんも高校生との交流をさぞ楽しまれたことでしょう。また、娘さんになださんの娘さんと同じお名前を付けた方もいらっしゃいました。
出版社の方からは、はじめてなだいなださんの本を出版したら、それが生前の最後のご本になってしまったお話。『とりあえず今日を生き、明日もまた今日を生きよう』のご本は、とてもよく売れたそうです。
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また『猫と海賊』の児童書も、毎年のように選定絵本になっているとか。
私の一押しは『おっちょこちょ医』。わたしもなだいなださんから「あなたも(も、ですよ、は、ではない)おっちょこちょいだねぇ」と言われましたが、そうでなければ、「お別れの会」を主宰したりなんかしませんってば。
ほかにも『民族という名の宗教』は、今、必読書。
『権威と権力』も、面白いのにいろいろ考えさせられます。『娘の学校』や『こころの底をのぞいたら』から入った方も。私は『片目の哲学』が最初でした。こうしたユーモアたっぷりの本が絶版なのは残念です。
なだいなださんの最後の講演会に伺ったとき、私は田舎からマンボウの干物をもってきて、「はい、北杜夫さんを召し上がって下さい」と差し上げたことをお話しました。
北杜夫さんは「どくとるマンボウ」シリーズで有名です。
そして「来年は皆さんにマンボウの干物を持ってきます」宣言をしてしまったので、忘れないように、この日記に記しておきます(日記を見るのを忘れたらどうしよう…)